#2025/3576 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 21/12/02 19:55 ( 21)
漫画の感想>『黒祠の島』 永山
★内容 21/12/02 20:55 修正 第2版
初っ端から、本ではなく漫画の感想になってしまいました。前もって書いていた分の
棚卸しじゃなく、読了したばかりのものです。
頭痛が残っているため、小説やドラマで筋を追うのが少々しんどい、漫画なら行ける
だろうかと思って読んでみたのが、小野不由美の同名原作小説をコミカライズした『黒
祠の島』(山本小鉄子・画 幻冬舎コミックス)全三巻。
読み始めて程なくして感じたのが、字の多さ。上に書いたような理由で漫画を選んだ
のに、会話文や文字情報があまりに多くて、漫画化した意味あるのかこれと怒りたくな
ったほど(すみません ^^;)。
内容というかストーリーの大半は、閉鎖的な島で起きた事件を外部の者が単身で調べ
て回るも島民は皆信用ならない、という定番設定で、捜査は遅々として進まない。事件
の様態にしても、伝奇ホラーともミステリとも着かぬ曖昧なボーダーライン上を行く感
じで、どこまで科学的に捉えるべきなのか掴めない。
そんな隔靴掻痒感を抱えながらも、どうにかこうにか読み通し、大詰めに来て一転、
本格推理の芳香が立ちのぼった。これで読んだ甲斐があったと思えたのでまあよかった
です。
ロジックにはちょっぴり異議を挟みたい箇所もありましたが、概ねOKだと言えそ
う。
因習が今なお残る島の設定は絵で見てしまうと非現実感が強まる気がしました。文字
でこそ描けるものなのかもしれません。
ではでは。