AWC 岡嶋二人の一人   永山


        
#2004/3586 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/11/14  20:58  ( 25)
岡嶋二人の一人   永山
★内容
 共作推理作家・岡嶋二人の一人、徳山諄一が逝去。七十八歳。ご冥福をお祈りいたし
ます。
 岡嶋二人作品、一時期好んで読んでいました。最も印象に残っている、面白く感じた
のは『そして扉が閉ざされた』(講談社)で、こんな形の本格推理もあるんだ感じた覚
えがあります。
 解散後、井上夢人が書いた『おかしな二人 岡嶋二人盛衰記』(講談社)にて、共作作
業の実態と解散に至る経緯を赤裸々に綴られていて、一読して感心と驚き、そしてさみ
しさを覚えたものです。
 岡嶋二人の場合の共作は、アイディアは二人で練り、磨き上げたあと、執筆はすべて
井上夢人が受け持っていたとのこと。なので、解散後に井上夢人が単独で執筆・発表し
た作品も、岡嶋二人のテイストが濃厚なんだろうなと想像していましたが、だいぶ異な
っているなと意外に思った。面白さの方向が異なる感じ。やっぱり、小説はアイディア
が主なんだなという実例と言えそう。

 AI等を駆使して歌手や小説家といった著名人の物故者を“復活”させるプロジェク
トが、いくつか行われて、また今後も行われるのでしょう。
 もし仮に、技術的に高いレベルで実現可能で、ファンの大半が支持して、そして何よ
りも井上夢人が意欲をもって望める環境にあるならば、AIで岡嶋二人の作風を“再現
”したミステリを一度でいいから作ってみて欲しい。個人的には、徳山諄一の役割をA
Iに担わせて、アイディア出しと磨き上げをやってみるという形が、最も気になりま
す。
 遠い将来、アイディアの磨き上げを一緒にやってくれるAIが一般向けに販売された
りして。

 ではでは。





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