AWC 逆ギレン、ではありません   永山


        
#1942/3573 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/09/25  20:18  ( 29)
逆ギレン、ではありません   永山
★内容
 テレビ朝日系で放送のドラマ「漂着者」最終回を録画視聴。ネタバレ注意、ネタバレ
されても全然かまわないと個人的には思いますが。
 観終わって最初に浮かんできたのが、「あえて言おう、○○であると」のフレーズ。
○○はネタ元そのままでOK。このドラマのファンの人には申し訳ないけど、ほんと、
頭に超の字が付く駄作だった。生暖かく見ると決めたのになお腹立たしいって、相当で
すよ。制作者や脚本家と顔見知りだったとしても、面と向かってはっきり言える、言わ
なきゃいけない。
 先週の予告で言われた、残り五秒での衝撃とは何だったのか。回収も解決もほとんど
せずに、「SEASON1終わり」と続編を示唆する厚かましさに衝撃を受けず、呆れ
ただけだった。投げっ放すなら投げっ放すなりの作法があるでしょうに、ちっとも守っ
てない。例を挙げるなら本ドラマの最終回では、ヘミはやっぱり死んだことにして、女
性記者との間に子を授かっており、その子こそが新たな予言者として迎えられる、ぐら
いで収めるのが作法に則った〆ではないかしらん。
 詐欺グループのトップが実はお飾りでナンバーツーこそが真のボスというのはそこそ
こあるそうですが、それと似たものを“しあわせの鐘の家”に感じる。
 信者達がすべて裏工作をやって、ヘミの描く絵の通りに出来事が進むようにしていた
説が出ているみたいですが、それだと予知能力の欠片もない男を予言者に仕立てて、日
本を牛耳ったとしても、そのあとどうする気?って思う。どんなに大集団による裏工作
も効かない現象、たとえば自然災害なんかはまったく“予知”できないってことでし
ょ。そんなの、すぐに馬脚を現すに決まってる。
 このドラマの企画・原作の人の作品、他にもいくつか観たことあるみたいなんだけ
ど、近年は型が一緒な気がした。出オチタイプ。序盤で奇抜なアイディアを出して打ち
上げる。その後、思わせぶりな事柄をちらほらとばらまいていく。ラスト手前で盛り上
げる。そして肩すかしか投げっ放す、っていう。

 奇抜な材料を奇抜な方法で料理してもたいしてうまくならない。奇抜な材料を正攻法
で料理するからこそ、奇抜さが活きるんだと思う。

 ではでは。





前のメッセージ 次のメッセージ 
「◇フレッシュボイス2」一覧 永山の作品
修正・削除する コメントを書く 


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE