#1865/3585 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 21/07/29 19:56 ( 31)
ジャーマンスープレックス&アトミックドロップ 永山
★内容
昔のプロレス週刊誌のコラムについて昨日、書きましたが、間接的に思い出したこと
が一つ。
プロレス業界周りは一般常識から離れた感覚の人の割合が、ひょっとしたら高いのか
もしれない。裏切って団体を出て行っても数年も経てば、何事もなかったかのように戻
って来るなんて日常茶飯事だし、とよく言われます(言われていました)。
で、これまたプロレス専門の週刊誌に載った小さな記事で……フリッツ・フォン・エ
リックという米国の大物レスラーで、テキサスのダラス地区を牛耳る大物プロモーター
でもある人物がいる(今は亡くなっています)のですが、彼の息子が自殺で亡くなった
との報を聞いたアントニオ猪木が、「いや、他殺かもしれない。何せテキサス(敵・刺
す)だからな」ってなコメントをしたことが、普通に専門誌に載っていた。この内容の
コメントをする方も載せる方も……。
ちなみにフリッツ・フォン・エリックはギミックとしてナチスのレスラーを演じまし
たが、実際は米国に移住してきたドイツ系ユダヤ人。来日の際に幼い息子達を連れてき
たときは、広島の原爆資料館などに出向いて戦争の悲惨さを説いたという逸話もありま
す。
ホロコーストで笑いを取ることの何がいけないのかを、日本人に対して説明するに当
たって、ホロコーストの部分を原爆投下に置き換えたら分かるでしょ、というのが見受
けられます。
それで思い出したこと。石川喬司のエッセイ本『夢探偵』か『IFの世界』(いずれ
も講談社文庫)のどちらかだったかな? 記憶頼みで書きますが――米国の作家が、
「米国が第二次大戦勝利ン十周年記念の式典を催し、最後を飾るショーとして、日本に
原爆を落とす。その様を見物していた観客は大歓声を上げた」ってな話を発表した。そ
れを読んだ日本のSF作家が、米国がコテンパンにやられる小説を書いた。後にこの二
人の作家がSF作家の集いみたいな場でばったり顔を合わせた。米国の作家は「ソー
リー」と叫ぶや否や、会場そばの湖に飛び込んだ――という風なエピソードが記されて
いたと記憶しています。違っていたらすみません。
その後、この米国の作家及び当該作品がどういう扱いを受けたのかが気になる。時代
的にスルー、という可能性もある?
ではでは。