AWC ジグソーパズルのピースのように   永山


        
#859/3573 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  19/03/13  01:42  ( 37)
ジグソーパズルのピースのように   永山
★内容
 大事件と単発事件のリンク。
 毎回の単発事件を解くことが、大事件の解決へ一歩一歩近付いている、そんな流れが
理想的かもしれませんが、実際に書くとなると相当難しそう。仮にうまく構成できたと
しても、「何故そんな都合のいい順番で単発事件が毎回起きるんだ?」なんて疑問が読
者から出る恐れもありますし。
 他に考えられるのは、漫画「金田一少年の事件簿」シリーズにもあった、主人公のラ
イバルとしてトリックのプランナーがいて、そいつが殺人願望のある人間を焚きつけて
犯行を起こさせるスタイルとか。この場合、プランナー自身が起こす事件の順番を決め
られるので、先に記した疑問を封じる余地があるのは利点かな。
 あと、ぱっと思い付いたところでは――。
・大事件の鍵を握る謎の人物がおり、主人公が難事件を一つ解く度に、大事件の解決に
つながるヒントを知らせてくる。
・大事件の方には大きな謎として(例えば)密室がある。主人公は大事件の密室を解くた
めに、類似の事件が起きたと知るや首を突っ込む。単発事件の解決が結果的に大事件解
決のためになることもあれば、ならないこともある。
・未解決のまま時効を迎えた大事件の証拠品の数々を、関係者達が別個に所有。それら
証拠品を集めるために、各地を訪ねる主人公。行く先々で事件が起き、大事件の証拠品
を入手するには、単発の事件を解かねばならない状況になる。


 フジテレビ系で放送のドラマ「トレース」第十話を録画視聴。ネタバレ注意です。
 事件としてはえらくシンプルだな〜、犯人が防犯カメラに映らなかったのはたまたま
だし、鑑識課員が手掛かりを掴むのも全くの偶然。推理物として観ればいいとこなしだ
ったような気が。
 青酸系の毒を飲まされて、約三百メートル歩いたっていうのは驚異的なことだと思う
んだけど、「想いの強さ」で片付けられてしまった(苦笑)。それとは別に、こんなに歩
く被害者を目の当たりにした犯人は、「こいつ、犯行現場に私を犯人と示す何かを残し
たのではないか?」と不安になったはず。だけど、現場に戻って確かめようとするシー
ンはなし。戻ったのだとしたら、落としたイヤリングも見付けていた可能性が高く、ド
ラマの展開に支障を来しかねない。だから、一切合切をストーリーに組み込まないこと
にしたのかしらん。
 千原ジュニアの演技力に不安があるのか、これまでほんの顔見せしかしないまま、次
で最終回を迎えることに。仮に、最後に来て次々と新しい事実が判明!なんて展開だ
と、お手盛り感が広がるだけで感心はできないと思うんだけど、杞憂で終わりますよう
に。そこら辺を覆すような仕掛けでもあるのかな。

 ではでは。





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