#204/3612 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 17/09/12 21:26 ( 36)
ピースが大きい 永山
★内容
WOWOWで放送のドラマ「ツインピークス The Return」第八回を録画視
聴。ネタバレ注意です。
今まで観てきたドラマの中で、史上最高に訳分からんかった回。
所長を脅して脱獄に成功したボブ(ロン毛のクーパー)は、レイの運転でハイウェイ
を降り、やがて寂れた原っぱのようなところへ。小便がしたいと車を停めて降りるレ
イ。ボブはダッシュボードにあった拳銃を手に、車を降り、レイの背後から狙いを定め
る。レイはそんなこと先刻承知とばかり、くるっと振り返って持っていた拳銃で、ボブ
を撃つ。これは死んだだろうと思っていると、何やら闇から幽霊のような集団が現れ、
仰向けに倒れたボブの周りに集まる。かと思うと、傷口をくしゃくしゃにいじって、血
を絞り出し、ボブの身体のあちこちに塗りたくる。そうこうする内に、傷口から男の顔
が覗く。ロン毛クーパーに取り憑いて悪の行動を取らせていた、ボブか? はっきりし
ないまま、男の顔は消える。レイは異常事態に恐れおののいて、車に飛び乗るや、一目
散に走り出す。その後、ロン毛クーパーは蘇生する。
場面は一転、一九四五年七月十六日、ニューメキシコに。原子爆弾の実験のシーンか
ら、キノコ雲の中に入っていって、粒子のような無数の虫のようなものがちらつく中を
進んで、煙がもくもくとわいて、それぞれが玉のようになって、その一つにボブらしき
男の顔が。
巨人の男と女性の部屋みたいなところに移って、巨人の男が宙に浮かんで、その頭の
辺りからオレンジ色の光が出て、そこから生じた玉を女性が受け取って、にっこり笑い
ながら見てるなと思ったら、その玉にはローラ・パーマーの顔が出ていた。
一九五六年のニューメキシコ。卵みたいな物が割れて、中からカエルのような身体に
ゴキブリのような羽根を持った昆虫が生まれる。町にはロン毛クーパーを助けた?集団
らしき面々がうろつき、その中の一人が煙草片手に、一般の人々に火を持ってないかと
尋ねて回る。やがてラジオ局に辿り着いた煙草男は、受付の女性の頭を掴んで惨殺し、
さらに放送中のディスクジョッキーをも殺害。マイクを通して謎めいた言葉を繰り返し
流す。それを聞いたリスナー達は、次々と意識を失って倒れる。倒れた内の一人である
若い女性の元へ、先程の卵から生まれた虫がやって来て、女性の口から中に入る。
――粗筋、終わり。自分で書いていて筋を理解できていないのですが、こういうのが
いいという向きがあるのは間違いないですし、作品の途中でもあるので、なるべく見た
ままを記すにとどめます。
その上で、敢えて不満を表すとしたら、一つ一つのシーンが長いこと。何らかのメッ
セージを込めた比喩的なシーンなら、長さはあまり重要な要素ではないと思う。台詞も
異様なくらい少なかったし、視覚的なメッセージに重点を置いているのは明らか。そう
考えると、露骨な尺稼ぎにしか感じなかった。
ではでは。