AWC She's Leaving Home(11)改訂版ぴんちょ


        
#749/1159 ●連載
★タイトル (sab     )  09/10/21  18:15  ( 88)
She's Leaving Home(11)改訂版ぴんちょ
★内容
さっそくべサメムーチョ渋谷に電話する。「こちらはべサメムーチョ渋谷店で
す。音声ガイダンスに従って操作して下さい。お客様のIDを入力して下さい」
送られてきたIDを入力。「お客様の希望する年齢層を入力して下さい。希望
がない場合はそのままお待ち下さい。…おつなぎ致します」
「もしもし」男の声がした。ドキドキする。
「もしもし」と私。
「名前は?」
「あ、愛です」
「どこから?」
「家」
「家ってどこ」
「渋谷の近くです」
「近いなあ。幾つ?」
「18」
「学生かあ」
「ぷーたろーです。名前は?」と私が聞いた。
「カマタ」
「何している人なんですか?」
「サラリーマンだな」
「誰に似てますか?」
「ユースケサンタマリアかな。そっちは?」
「大塚愛、かな」
「それで名前も愛?」
「えっ、まあ。あのー身長は?」
「170ぐらいかなあ」
「体重は?」
「何で?」
「あんまり逞しい人だと嫌だなあと思って」
「今日、会える?」
「えっ」
「会いたいんだけれども」
「会ってどこか行くんですか?」
「カラオケでも行く?」
「私、初めてなんですけど。これって出会いですか?」
「そうだよ」
「それって、有料ですよね」
「そりゃあそうだけど」
「幾らぐらいなんですか」
「そりゃあケースバイケースでしょう」
「ケースバイケース?」
「飢えてるおばちゃんだったら只の時もあるし」
「私、今新聞見ているんです」
「新聞?」
「これ、インターネット電話なんですけど、援助交際でぐぐったらニュースが
出てきて」
「ふーん」
「なんか千葉の方で援助交際で男が逮捕されたって」
「なにーっ。なんて書いてある」
「なんか千葉の38歳の教師で、ツーショットテレクラで知り合った15歳の
女子高校生とやって捕まったって」
「15歳とやっちゃまずいよな」
「こういうのってどうやって捕まるんですか」
「多分、女子高生の携帯に男の番号が残っていたとか」
「この新聞に3万払ったって書いてあるんです」
「3万は高いでしょ」
「でもそう書いてありますよ」
「1発じゃないかも知れないよ。何回かで」
「じゃあ普通は幾ら?」
「まあオールで2万かなあ」
「オール?」
「寝る前に1回、朝起きて1回」
「泊まらなかったら」
「いちごーかな」
「コンドームは」
「するよ」
「フェラも生は嫌なんですけど」
「それだったら1万だなあ」
「1万かぁ」
「どうする?」
「やります」きっぱり。
「じゃあさあ、文化村通り上って行くとドンキホーテがあるでしょ。そこを
通り越して東急のへんまで行くとちりめん亭っていうラーメン屋があるから。
分かる?」
「多分」
「そこを左に曲がるとクラブエイジアっていうクラブが。ちょっと待って。
やっぱラーメン屋の前で待っていてよ」
「時間は」
「8時だな」
「分かりました」
「じゃあ俺の携帯教えておくよ。いい? 080−****。分かった?」
「はい」
「そっちの携帯も教えてよ」
「持っていないんです」
「うっそー」
「本当なんです」
「おかしいなあ」
「本当なんですよ。お金が無くて。でなきゃあこんな事しないし」
「言っておくけどブスだったり、もたせの雰囲気があったらスルーするよ」





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