AWC BookS!(おまけ4)         悠木 歩


        
#568/1159 ●連載
★タイトル (RAD     )  07/08/28  21:55  (132)
BookS!(おまけ4)         悠木 歩
★内容

うげっ、げーっ、げーっ、おえっ。ぐげっ、げっ、げーっ、げっ。うごっ、げ
っ、げーっ、げろげろげろ、げーっ………

紫「………いきなり下品な音をお聞かせして、申し訳ありません」
明「作者が体調を崩してしまい、………戻しながらの(おまけ)です」
理「うわあっ、ゲロだ、ゲロ」
紫「あら理奈子ちゃん、再登場ね」
理「そうだよ、わーい。て、言うか、本編で出番くれよぉ」
明「それで、今回は何のお話をするんですか?」
紫「うーん、そうね。前回は女子についてだったから、今度は男子について、
  いろいろ話してみましょうか」
明「あっ(ぱちんと、手を叩く)それで作者は、………してるんですか?」
理「なんか、カエルみたいだな(棒で突く)」
紫「理奈子ちゃん、汚いからやめなさい」
理「はあい」
紫「とりあえず死に掛けは放っておいて、迫水黎についてからね」
理「おー、黎か」
明「ダメよ、理奈子ちゃん。目上の人を呼び捨てにしては」
理「いいの。黎と私のあいだがらだもん」
明「……………」
紫「明日香ちゃん、目、目」
明「あら、いやだ………。えっと、迫水先輩がこの作品の主人公、で間違いな
  いですよね?」
紫「そうね。まあ大雑把な分け方をすれば、受動タイプの主人公ってとこかし
  ら」
理「じゅどうたいぷ?」
紫「そう、BookS!みたいに、その主軸が戦いにある作品の場合よ。積極
  的に戦いに身を投じるタイプと、成り行きのまま巻き込まれるタイプがあ
  るでしょう?」
明「後者が迫水先輩のタイプですね」
紫「そうなるわね。一概には言い切れないけれど、前者は初めから強いキャラ
  である場合が多い。一方、後者は戦いが進むにつれ変化・強くなって行く
  パターンが多いかな」
明「あの、はい(小さく手を挙げる)」
紫「何、明日香ちゃん?」
明「迫水先輩って、一人暮らしですよね。何か意味があるのかなあって」
紫「うん、いいところに気づいたかも。得てして戦いをテーマにした作品、特
  に主人公が若い場合、一人っ子、一人暮らしってパターン化してるかもね」
理「なんでー?」
紫「もちろん作品によって、その理由は様々だと思うわ。けれどウチを例にす
  るなら『家族』の存在が邪魔だから、と言うのが大きいかしら?」
明「そんな、邪魔なんて」
紫「確かにミもフタもない言い方だけどね。だけど家族が居ると、主人公が戦
  いに巻き込まれて行くのが、どこか不自然になってしまうのよ」
明「そう、でしょうか?」
紫「じゃあもし、明日香ちゃんが何らかの戦いに巻き込まれたとして、その時、
  ご両親はどうするかしら」
明「うーん、多分、私を庇おうとすると思います」
紫「そうよね。もちろん親が戦いに関わって来るパターンもあるわよ。父親が
  とある組織のリーダーだとか、母親が実は敵のお姫様だとかね」
理「なんか、ややこしぃ!」
紫「ええ、ややこしいわ。特にウチ、『BookS!』はそれでなくても登場
  人物が多いし。黎の両親だの兄弟だの、これ以上複雑になる要素は避けた
  いって訳ね」
明「だからお父様が海外に………」
紫「そう言うこと。ちなみに最初はご両親とも、亡くなられている設定だった
  そうよ。ただそのパターンは以前にもやっていたから、ちょっと変更した
  らしいわ」
理「なるほど」
紫「一種の保険にもなるかしら」
明「保険?」
紫「必要に応じて、親御さんを物語りに使えるでしょう」
明「………それから男の方と言うと、剣道部の部員でしょうか」
紫「そうね、まずは椚宗一郎主将かな?」
理「おっ、兄ちゃんだ」
紫「比較的に、スタンダードなタイプのキャラクターと言えるかな」
明「そう思います。主人公に対して、その良き友人」
紫「往々にして、椚先輩タイプは主人公と対極的な性格である場合が多いわ」
明「でも椚主将は真面目ですけれど、そんなに迫水先輩とかけ離れたイメージ
  は無いですよ」
理「まあ兄ちゃんは、マジメだけがトリエだからなあ」
紫「うんとね、それはまだ黎のキャラクターが際立っていないせいだと思う。
  ウチの作者の弱点かな。主人公のキャラがどうしても弱くなるのは」
明「そんなことないと思います。迫水先輩は、ちゃんと存在感がありますよ」
紫「それって、明日香ちゃんの私情じゃない?」
理「私も明日香姉ちゃんにサンセーするけどぉ」
紫「………はいはい。ま、今後の椚先輩の関わり方はまだ不明ね。パターン
  としては、黎と肩を並べて戦う、黎と敵対して戦う、戦いと無関係で友
  人関係が続くってとこでしょう」
明「後は、本間さん、篠原さん、諸角さんですね」
紫「ちなみに内一人は、作者の高校時代、実際に剣道部だった人がモデルだ
  って」
明「篠原さんは、ここまで出番がほとんどないですね」
紫「うん、名前だけって感じ? 今後深く物語りに関わる可能性は薄いでし
  ょう。三人のうち、一番目立っているのは本間くんだけど、私、彼みた
  いなタイプ苦手なのよねぇ」
明「紫音さん、それって私情ですよ(笑)」
紫「………えっと、後は」
理「この真嶋って人と、木崎のおっちゃんは?」
明「木崎って人は、ヤクザ屋さんなんですよね?」
紫「そう。バルスーム社の影の部分、裏では非合法な手段を執っていると言
  うことの、象徴として登場したキャラね」
明「これからこの人と先輩、戦ったりするのかしら(心配そうに)」
紫「どうかしらね。無いとは言い切れないけど」
理「けど?」
紫「あくまでも暴力の象徴だから。これからブックスが中心になるであろう
  戦いでは、出る幕がないかもね」
明「(やや安心したように)でも真嶋さんは、まだ関わって来ますよね」
紫「そうね、彼は事実上、バルスーム社の中心と言っていいと思う。まあ一
  応、社長が居るんだけど、特に動く様子でもないしね」
明「私、もう一つの組織が気になるんですけど」
紫「ん? ああ、あの阿婆擦れのね。出し惜しみだかナンだか、彼女以外の
  存在が不明だから、いまのところは気にしても仕方ないわ」
明「えっと、後はぁ………ああ、いけない! 慶太さん………磯部さんを忘
  れていました」
紫「ん………ああ、そっか。黎のご近所さんってことは、明日香ちゃんも昔
  から知っているんだ」
明「ええ、ちっちゃい頃、よく遊んでもらいました」
紫「何か初めは人の良さそうな感じだったけど………途中から少し、様子が
  変わって来たかしら」
明「私、心配しているんです。何だかバルスームの味方をしているし。それ
  だけじゃなくて、慶太さんそのものが、危ない感じがして来て」
紫「うーん、まあこれは気休めだけど………彼自身はリーダーではないよう
  だから、黎や私と直接戦ったりとはしないはずよ」
明「ええ、そうあって欲しいと思います」
紫「うん。じゃあ、あまり纏まった感じはないけど、今回はここまでにしま
  しょう」
理「おーい、なんか私、あんまりしゃべってないぞぉ」
紫「ふふっ、いいのいいの。理奈子ちゃんは居るだけで、賑やかしになって
  るんだから」
理「?」
明「えーと、次回はブックスについて、お話するみたいです」
紫「あくまでも予定ね。作者の都合と気分次第ってところ」
理「おーい、姉ちゃんたち」
明「どうしたの、理奈子ちゃん?」
理「その作者、なんか動かなくなってるよ」
明「えっ!」
紫「あらら?」

                             ■おしまい■






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