#214/569 ●短編
★タイトル (dan ) 04/11/09 04:22 ( 18)
司馬遼太郎氏のこと 談知
★内容
司馬遼太郎こそ、ワタシが最も敬愛する作家であり、また作家と
して目標とするひとでもある。
最初に読んだ司馬作品はいったいなんだろう。「燃えよ剣」あた
りであろうか。たぶん二十歳前のはずだが、それから次々に読んだ
と思う。どれもとても面白かった。物語のなかにぐいぐい引き込ま
れ、夜を徹して読んでしまった。彼の作品は長いものが多いので、
本当に夜じゅう読んでしまうのだ。次の日しんどくなるのを分かっ
ていても読んでしまう。そんな本ばかりだった。
今部屋の本棚には彼の全集がある。30冊くらいあるんじゃない
かな。ワタシは全集で読むのはあんまり好きでない。何か堅苦しい
感じがするからだ。だからあえて全集というのは買わないできた。
しかし、司馬遼太郎の全集だけは買ってしまった。彼の作品は全部
置いておきたいと思ったからだ。
彼の死はとても悲しかった。いつかお会いして話ができればいい
なと思っていたので。もうこの世ではお会いすることもない。
でも彼の作品が残っている。これを読み返すことで、いつまでも
司馬遼太郎はワタシの中にあるのだ。作家とは本来それこそ望むも
のだろう。