AWC 履行                    弥勒


        
#56/569 ●短編
★タイトル (ALN     )  03/02/02  14:22  ( 81)
履行                    弥勒
★内容

  良人は静かに息を引き取った。

  妙子は横たわる良人の傍らに座り、気力の失せた眼差しで良人を眺めていたが
 徐ろに布団の端から良人の股間の辺りに手を滑り込ませてその逸物を優しく愛撫
 し始めた。

  まだ温もりのある良人の其処はいつもより熱く思われたが、幾ら愛撫をしても
 ぴくりともしない。

  妙子は口の中でなにやらぶつぶつと言葉にもならないようなこを繰り返しなが
 ら必死で良人の逸物を愛撫しつづける。

  やがて妙子は良人の逸物を愛でる自分の手をめがけて頭ごと布団の中につっこ
 むと舌を出してねちょねちょと良人の逸物をなめ始めた。

  必死に舌でなめたり口の中に含んで吸ったりしたが良人の其処はぴくりともし
 なかった。

  妙子は良人の布団をはねのけて、その傍らに立ちあがると素早く何もかも脱ぎ
 捨てたかとおもうと、良人の衣服もみなはぎ取って裸にした。

  妙子は自分の唾液でびちょびちょになった良人の股間のうえにまたがった。

  いつものように妙子は良人の逸物に自分のあそこをあてがい必死で腰を前後に
 動かした。

  妙子のあそこから滴りでる汁と先ほどまでしゃぶっていた妙子の唾液が混ざり
 あって良人の逸物はぐちょぐちょになったがいつものように大きくも硬くもなる
 気配はなかった。

  妙子はくるったように腰を振りながら涙をぼろぼろこぼしてなにやらわけのわ
 からないことをぼそぼそと言い続けている。

  妙子は相変わらず良人の逸物を手でまさぐったり口に含んだり、またがって自
 分のあそこを激しくこすりつけたりを繰り返していた。

  やがて良人のからだはなまぬるくそこからつたわるような冷たさにかわり、そ
 うこうしているうちに良人のからだのあちこちが硬くこわばり始めた。

  妙子は大きくはならなかったが硬くなった良人の逸物を自分の手であそこにね
 じこんではげしく腰をふった。

  妙子の心臓がばくばく激しくなってくちからとびでそうなくらい気色わるくな
 った。

  腰もうまくは動かないくらい疲れきってあそこもひりひりとし始めたころいよ
 いよ良人の逸物はなにやらどろっとふにゃふにゃになった。

  それでも妙子は良人の逸物にまたがったまま腰の動きをとめることはなかった。

  やがて妙子のあそこはすりきれて真っ赤な血がにじみだしてきたがそれでも妙
 子は腰を前後にふりつずけた。

  夜が明けてあたりが白々と明け始めたころ妙子は「わっ」と一際おおきな泣き
 声をたて良人の逸物にまたがったまま良人の胸にたおれこんだ。

  それからどのくらいの時間が経過したのだろう。

  あたりはまた静かな夜の闇に包まれていた。

  滝のように流れていた妙子の背中の汗は乾いて塩辛い異様な匂いに変っていた。

  妙子と良人の胸と胸、腹と腹に挟まれた汗は乾く事もなく氷水のように冷たく
 なっていた。

  妙子は良人の唇に自分の唇を重ねて「死んじゃったのね」と一言寂しそうな声
 にならない声をだした。

  妙子は良人のうえで何日も過ごした。

  尿もたれた。

  糞もたれた。

  身動きひとつしないまま良人の逸物にまたがったまま良人の唇に自分の唇をか
 さねたまま何日もすごした。

  そして妙子も良人のうえに重なったままいつのまにかぴくりとも動かなくなっ
 た。
                                 − 完 −





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