AWC “誇大広告殺人事件”   永山


        
#9099/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  16/11/14  21:16  ( 23)
“誇大広告殺人事件”   永山
★内容
 TBS系で放送のドラマ「IQ246」第五話を録画視聴。ネタバレ注意です。
 アナフィラキシーショックの特性と指向性スピーカーを使ったトリックは、これまで
の中では一番、完全犯罪に近付いたかもしれない。それでも、犯人の身近にある道具を
用いるトリックなので、リスクは大きい。Mが完全犯罪の方法を教えると謳うのであれ
ば、このトリックは、今回の犯人以外に提供する方向で考えるべきではないかと思う
(被害者に求められる条件などがあるから、誰にでも使えるトリックではない)。道具
はMが調達すればいい。それでこそ完全犯罪の可能性が高まる。
 犯人は、犯行の前段階として使われた蜜蜂(同じ職場の女性の靴の中に仕込む)のD
NAが、犯人の居住するマンション屋上で飼われている蜜蜂グループと一致したことを
突きつけられ、犯行を認めました。けれど、その程度のことでギブアップしなくていい
のに、と思わずにいられない。マンションの蜂がたまたま犯人の服ないし荷物内に入り
込んで、職場まで運ぶ形になり、その後、飛び出した蜂が女性の靴の中に入ったという
流れは、そう頻繁に起きることではないにしても、別段、不自然でもない。
 あと、今回の犯人は犯行を認めたあと、捜査陣にMの存在を示唆していましたが、こ
れまでの犯人(実行犯)は、同様の主張を事情聴取でしなかったのかな? Mは犯人に
口止めをしていないようなので、いずれ己の存在を警察に知らされることを予期してい
るはず。ばらされてかまわないのであれば、そう考える積極的な理由が必要になる。計
画殺人でありながらばれてもいいんだとしたら、劇場型犯罪の最たるもので、今までに
いくらでも作例がある。ありふれた物にならないことを望む次第。
 私なら、この程度の計画を完全犯罪だとして売りつけてくるMを、犯人が殺害するパ
ターンを描きたくなります(笑)。

 ではでは。





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