#9051/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 16/10/03 22:03 ( 34)
パズルor恥ずる 永山
★内容
なかなか気付けないだけで、偶然はしょっちゅう起こっているのではないかという
話。
昨日、加藤元浩の漫画『Q.E.D.証明終了 iff』第二巻(講談社)を読み返し
ているとき、慣用句としてのpublish or perish の意味を改めて強く認識した。出版す
るか破滅か。研究論文を発表しない研究者は死ぬだけだ、というニュアンスで使われ
る、研究者にとっての戒めの言葉らしい。
その夜、ベッドに入って寝る前に本を少しだけ読もうと、もう何度も読んでいる『刑
事コロンボ完全捜査記録』(宝島社)を適当に開いたページが、「第三の終章」。この
エピソードの原題が「publish or perish 」なのでした。
偶然に驚く以上に、今まで気付かなかったことに驚くわ(汗)。
「今の現状」はおかしい・重複表現だと指摘する人がいても、「昔の古風な」はおか
しい・重複表現とは言い切れない?
昔だけど古風じゃないものはあるし、たった今作られたけれども古風なものもあるは
ずだから。古風っていうのは、割と曖昧な表現だなと。
ではこれが、具体的な表現だったなら? たとえば「三十年前の古い○○」だとどう
か?
見方は分かれるかもしれませんが、少なくともこれも重複表現とは言い切れないケー
スが出て来るでしょう。「三十年前の古い○○」この○○に入る物事によって、変わっ
てきてしまう。
「三十年前の古い恒星」なんて書くと、これは表現云々以前に、認識間違いになりそう
です。「三十年前の古い細胞」と書くと合っているようだけど、その細胞が実は「三十
年前から分裂し続けている細胞」と書くと、それを古いと言っていいのか迷いが生じ
る?
そもそも「古い」もまた主観の入り込む余地があって、「三十年前の日記」が古いと
言えるか新しいと言えるか、客観的には決められないのではないかと。何年前からなら
確実に古いと言えるのか、逆に新しいのは何年前からなのか。その基準は、六十歳の人
と百二十歳の人とでは違ってくるのか等々。
そういえば、マジックの演目でも、一時期、ビルを消すマジックは“新しく”、トラ
ンプを当てるマジックは“古い”と世間で見なされていた頃があったと思うです。今h
多分、逆になったと言えるんじゃないかしらん。これは、カードマジックの方が明らか
にバリエーション豊富だからかな。
ではでは。