AWC 二頭二   永山


        
#9038/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  16/09/19  17:52  ( 41)
二頭二   永山
★内容
 台風接近中なので、早めに書き込みをば。

 WOWOWのドラマ「ふたがしら2」初回を録画視聴。ネタバレ注意です。
 続きを作れる雰囲気で終わった前作「ふたがしら」でしたが、本当に続編がドラマ化
となりました。それも続編のお手本と呼べそうな筋立て・道具立てで、なかなかよい感
じ。少なくとも前作を好きだった人には、歓迎すべき滑り出しでしょう。
 弁蔵と宗次の二人がかしらとなって立ち上げた盗人集団「壱師」が、非道の限りを尽
くしていた同じ盗賊の「赤目」一味をだまして壊滅状態に追いやってから半年。壱師は
精力的に活動していたが、盗人が盗みを働いた直後を襲う外道な連中がはびこり始めて
いた。情報をくれる貸本屋の言によると、それもこれもあんたら壱師が、盗賊全体のふ
たの役割を果たしていた赤目一味を壊滅させたからに他ならないという。
 一方、弁蔵らに潰された二代目赤目御頭だった勘三郎は、しぶとく生き抜いていた。
仕事を終えたばかりの盗人から盗もうとする集団を操っているのは、勘三郎だった。
 博打好きの弁蔵は、ある日賭場で若い衆に絡まれた隣の男を、仲裁して救ってやった
ことから、その男・蔵蔵(くらぞう)と意気投合し、吉原に繰り出す。同じ頃、宗次は
置屋から逃走してきた女が連れ戻される様を目撃し、彼女から助けを求められたが何も
できなかったことを理由に、その置屋へ様子を見に行く。そこで弁蔵らとたまたま会っ
た直後、花魁の滑り出し道中(花魁道中)に出くわす。その練り歩く花魁を見て驚く弁
蔵と宗次。何故なら、それは赤目の初代御頭の女にして、勘三郎とつるんでいた“おこ
ん”だったからだ。おこんの様子を探りに置屋に忍び込む弁蔵と宗次だが、すぐに勘づ
かれ、相対する。今は花魁として店一番の人気を誇っているというおこんは、宗次達に
この店の女の子十名ほどを盗んで(助けて)くれと頼んできた。店の主が、女の子を南
蛮に売り飛ばしているとの噂があり、実際に消えている子も少なくないという。引き受
けることにした弁蔵と宗次は、すぐさま行動に移す。弁蔵は店で無銭飲食をして居残り
(働いて返す?)、その最中に内情を探り、確信を得る。諸々の情報が集まったところ
で、仲間を集め、金には手をつけるなと強く言い含めて決行。しかし、南蛮行きが決め
られた者が閉じ込められた牢屋の前で、気が変わる。店の金をそっくりいただいた後、
宗次が関西から来たぼんぼんの若殿のふりをして、店に現れ、気に入った女の子を買い
上げるといい、売り飛ばされる手はずになっていた十名を、盗んだ金で自由の身にして
やった。
 後日、金倉から金が消えていることを知った店主らの前に、勘三郎が現れ、彼らを殺
害し、改めて金を奪っていく。その背後には、新たに着任した火盗改めの役人がいた。
その人物こそ、蔵蔵だった。
 さらに、おこんは現在も勘三郎と通じており、弁蔵らを今回の仕事に巻き込んだのも
彼女の意図するところと分かる。弁蔵と宗次への復讐に燃える勘三郎は、よい機会とば
かりに彼らの抹殺を企てる。
 ――と、こんな具合で、前作の生き残り組が大勢登場し、前作を踏まえた展開になっ
ているようです。その分、この第二シーズンから見始める視聴者にとっては、だいぶ不
親切な作りになっているのは勿体ない。

 ではでは。





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