#8828/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 16/02/28 20:48 ( 31)
あの日あのときあの場所で 永山
★内容
TBS系のアニメ「昭和元禄落語心中」第八回を録画視聴。
ついに、助六が(一時的な同情だったにせよ)みよ吉に接近するという、大きく動い
た回だったのですが、まさかその直後に菊比古が現れて目撃するなんて。先を急ぎすぎ
の展開だと感じた。そもそも、菊比古が問題の場面を目撃するのが、全くの偶然、しか
もまず起こりそうにない偶然というのがよくない。本作に対する評価をがくん下げたく
なるほど。
いずれ菊比古が目撃するのは当然の流れだろうし、菊比古だって別れたくないが別れ
を切り出すという情動なのだから、話の道行きとしては正道。でも、こんなに急がず、
じっくり描くべきだったんじゃないか。
あと、みよ吉の想いの深さに比べて、男二人のは軽い。特に菊比古、軽いつもりはな
いんだろうけれど、比較すると軽い。というか、この時点では菊比古にとって落語が何
にも代えがたく大切なものだったのがよく分かる。
落語への想いの深さが表れたのは、菊比古だけでなく、助六も同じ。師匠格の人物に
ついて語るくだりは、普段おちゃらけている感の強いキャラクターだけに、なおのこと
効果的だったと思う。
そんなこんなで、大きなご都合主義はあったものの、かなり重要なエピソードでし
た。
WOWOWのドラマ「きんぴか」第三回を録画視聴。少しネタバレ注意です。
こっちの作品でも期せずして、人と人の巡り合わせで、ご都合主義が炸裂してしまっ
た。中井貴一演じるヤクザと飯島直子演じる看護師が、あのタイミングでバーで出くわ
すのは、偶然としか言いようがないのでは。そりゃまあ、先述の「落語心中」と違っ
て、本作は続きを見ていくと実は仕組まれていた、なんていう流れになる可能性ゼロで
はないかもしれないけれど。話としては、前回のラスト辺りから引き続き、三人の男達
が、それぞれ女とどうけりをつけるかというテーマで一貫しており、まとまりはよい方
だった。
一方、元自衛官にまつわる事件は、過去の一人クーデターとは直接つながらず、新た
に事件が起き、解決という流れだったので、やや拍子抜け。まあ、そうでもしないと片
付かないだろうけど。不正の証拠をあっさり返すのは、理解できないな〜。
ではでは。