#8440/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 15/02/12 22:15 ( 23)
考えられない考えオチ 永山
★内容
今日は疲れたのでお休み……としたいのですが、習慣とは恐ろしいもんで、
書き込みネタを何か考えようとする気持ちもあり。
落語「そば清」を聴いて時折思うこと。
この噺に出てくる大蛇は、人間を食って腹がふくれたときはこの草をなめれ
ばよいと知っているんだろうか。だとしたら、人間以外の獣を食ったときは別
の草をなめるんだろうか?
また、主人公は蛇の使う「消化を助ける草」を手に取った時点で、手が溶け
はしなかったんだろうか? なめた瞬間に舌先が溶けて気付くのでは?
まあ、落語にあんまり大まじめに理屈を求めるなんて、無粋なのは承知の上
ってことで。
もう一つ落語。落語のオチ・サゲはいくつかの種類に分類されるようです
が、噺そのものの出来映えと直結しているのは、考えオチが筆頭でしょうか。
オチに至るまでの物語の中に伏線を織り込み、最後の短い言葉を聞いた瞬間、
観客が表に出ていない部分を自らの頭で補い、「おお、なるほど」と思えるだ
けの工夫が必要。構造が本格推理に似てます。
その悪い例としてエッセイ本に載っていたのが、(題名を失念、落語なのか
小話なのかも分からず、記憶頼みで書きますが)武士が根付を落としたのを見
た食事処の親父が、「お侍様、お食事いかがでしょう?」と声を掛ける、とい
うもの。どういう理屈だか、分かります?
ではでは。