AWC 詩の発想   永山


        
#8177/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  14/05/31  22:09  ( 25)
詩の発想   永山
★内容
 畑仕事で腰痛めた。orz 

 フジテレビ系で放送の松本清張ドラマ「死の発送」を録画視聴。
 河原に放置されたトランクから男の他殺体が見つかる。調べてみると、その
トランクを発送した人物は、被害者自身だと思われた。トランクを送った本人
が、そのトランクに詰められていた? 落語「粗忽長屋」のような奇妙な謎。
そして容疑者には鉄壁のアリバイが。この事件に、被害者を恩人と仰ぐ若手雑
誌記者らが挑む。
 ――不可思議な状況に的を絞って粗筋を書くと、上述のような具合になりま
しょうか。他にも、十億円横領だの競走馬だの政治家の裏金だのと、清張らし
い道具立てがいっぱい出てくるのですが。
 さて、上述のメインの謎のトリックは、さすがに現代だと苦しい。アリバイ
トリックと併せて、使い古された感が強く、ミステリに慣れていない視聴者で
もじきに気付くレベルのはず。作中の警察が気付かないのはおかしい。
 加えて、被害者の行動頼みの点も少なくとも二つあり、これを計画犯罪とし
て実行するには、相当な楽天家でもない限り、無理でしょう。
 検索して調べてみると、原作小説をドラマ化するに当たり、被害者の人物像
に大きな変更があったらしく、原作のままなら犯行計画もまあまあ納得できる。
ただし、その他の点では、変更によりドラマの方がよくなったという、痛し痒
しの状態のようです。そこをクリアしたとしても、死亡推定時刻が些か作者の
都合で決められている感は拭えませんが、ここはさすがにお約束の範疇か。
 物語の進め方自体は、うまくこしらえてあったように思える分、解決がこれ
では食い足りなさが残ったかな。

 ではでは。





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