#8129/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 14/04/09 18:38 ( 30)
じゃぱにーずとらでぃしょなるえぷろん 永山
★内容
あるキャラクターの損失>
小保方春子研究者がSTAP細胞(STAP現象)に関する発表を行ったと
き、小説家及びアニメ脚本家の何割かは、きっとこう思ったに違いない。
「ああ、このキャラがあったか!」と。
小説(特にライトノベル)やアニメに、割烹着キャラがどれほどいるのか、
寡聞して知りません。今や、把握のしようがないし(だって、検索しても小保
方研究者のことばかりヒットする)。
私でも知っている割烹着キャラは一人だけで、無理矢理多く見積もっても、
せいぜい一人増えるくらいです。その割烹着キャラも、割烹着から連想される
極当たり前のキャラクターをさほどはみ出さず、あくまで割烹着がメインの人
物造形になっていると思います。想像するに、割烹着というキャラ付けだけで
充分に強力で、それ以上の味付けには凝らなくていいと、思考が止まっちゃう
んじゃないかしらん。
そのような状況ができあがってるところへ、割烹着“博士”キャラの登場で
す。しかも現実に。インパクトがありました。作品に取り入れたいと考えた作
家も、結構いたはず。
あのまま、騒動が持ち上がらなければ、きっと何人かは割烹着博士キャラが
誕生していた気がします。たとえ、「こいつ、あの記者会見を見て思いついた
な」と見なされようがかまわない。自由に動かせる余地があった。
そんな前途洋々たるキャラクターだったのに、現実世界で騒動が持ち上がっ
たおかげで、使いにくくなってしまった。使えば、騒動のイメージがつきまと
う。登場場面でまず騒動の件に多少なりとも触れねばならない、触れないと不
自然なほど世間に知られた。結果、用途が極めて狭くなったことは、小説及び
アニメ業界にとって、ちょっとした損失だと思う次第。
でも、割烹着プラスαというキャラクター作りは、まだまだ開拓できそう。
見つかったばかりの鉱脈みたいなもの。
てことで、とりあえず割烹着探偵に予約を入れておこう(笑)。
ではでは。