#7762/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 13/06/09 20:48 ( 22)
知っていても知らない 永山
★内容
キーボードは極々小さな石が二粒、はまり込んでおり、取り除いたところ、
直った模様。ただ、Sキーを触りすぎたせいか、何だか浮いてる感触が残った。
キーボードには、パソコンのそれと、鍵盤を意味する場合があるように、世
の名感は同音異義語がたくさんあります。ミステリにはこれを利したトリック、
特に叙述トリックが数多く案出されている。
ジョッキーと聞けば、競馬の騎手を思い浮かべる人もいれば、ディスクジョ
ッキーを連想する人や、ジョッキグラスと結びつける人もいるかも。
そのようなトリックを用いる場合、作中で特段説明することなく読者に通用
する言葉を選ぶのが望ましいの言うまでもありません。いちいち説明していた
ら、ばればれになる恐れが高い。
では同名異人を使う場合はどうか? 世の中に、名前が同じ人がいくらでも
いることは読者にとって常識のはず。しかし、一つの作品世界にて同名異人が
存在することを読者に知らせぬまま、これをトリックに使うと、多分、非難囂
囂となるでしょう。読者の知識にあり、充分に想像できる範囲内にもかかわら
ず、何故か断りなしには使えない。そっくりさん(双子を含む)を用いたトリ
ックにしても同様。
充分な伏線を敷けば、前もって同名異人(もしくはそっくりさん)の存在を
読者に伝えなくても、フェアなトリックに仕上げられるとは思うのですが、そ
の“充分”の加減が見極められない〜。
ではでは。