#7399/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #7396 ***
★タイトル (AZA ) 12/10/25 17:47 ( 29)
共作の可能性 永山
★内容
岡嶋二人解散後、片割れの井上泉(井上夢人)が出したエッセイ本によると、
もう片方の徳山諄一は、執筆――書く行為そのものには関わっていなかったそ
うなので、徳山が書かない(書けない?)のはあってもおかしくないとして。
井上の方は、解散後もそこそこのペースで作品を発表していたと思います。
一人で作品をこしらえると全てを自分だけで判断できるから、時間に余裕が生
まれるってな思惑もあったみたいですし。ただ、近年はペースが落ちているよ
うですが、それが刺激不足故なのか、単に加齢のためかは判断が難しいような。
それはさておき、単身で書いている人が別の人と組むと、刺激になるのは確
かでしょうね。私もAWCで、幾度か共作した経験がありますが、刺激を受け
ましたし、何より、非常に楽しい思いを味わったです。
もちろん、話を考えている間が楽しいのは一人で書く場合も同じですが、二
人以上になると、“アイディアを出し、検討し、取捨選択する”という過程で、
色々と気付かされます。新たな発見が多い。まあそこが刺激になるんでしょう。
マイナスの作用としては、長期的に組んで書いていく!と取り決めない場合、
最高レベルの作品は生まれにくいかも。とっておきのアイディアがあっても、
小説を書くような人種は私も含め、「これは自分一人で納得行くまで温めてか
ら作品にする」という意識がどこかにあるものでしょうから。
共作における執筆のモチベーションについては、ケースバイケースかなあ。
相手の存在がプレッシャーになり、書かねばという気分になることもあるかも
しれない。自分はアイディアを出すからあなたは書いて、というのが成り立つ
のはレアケースだと思う。
私の経験した中では、二人でシリーズ作品を書こうと決めて、交代で書いた
ことがあります。私は二作目を担当。内容をメールでやり取りして相談した上
で、執筆は基本的に一人でやり、書き上がった分をメールで相手に送って、チ
ェックを入れてもらうスタイルでした。
ではでは。