#5351/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 09/02/04 20:17 ( 33)
『十二等分の幸運』感想レス>OAKさん 永山
★内容
・ルールの表記
本作はテレビ番組であることを想定しているため、フリップやテロップなど
の文字数は、なるべく少なくした方がテレビ番組らしいだろうという考えが、
頭にありました(実際のテレビ番組だと、短時間で飲み込みづら箇所には、補
足説明のナレーションが入ることがしばしば見受けられる、というのもイメー
ジにありました)。それに拘るあまり、分かり易さが疎かになったかもしれま
せん。
今回、ルールの文面自体は手直ししませんが、以後、注意します。ご指摘、
ありがとうございます。
・判定方法
まず、「書かれた名前の最も少ない者が負ける」だと、自分の名前が多けれ
ば多いほど安全になりますから、本作で用いられた仕掛けはまず通じません。
というより、意味をなさないと思います。
無論、ルールが違うのだから当然で、このルールに適した逆転の仕掛けがあ
るかもしれませんが……執筆前の時点で私は思い付きませんでした。
では、根本的に、何故、シンプルな「書かれた名前の最も少ない者が負ける」
ルールを私が採用しなかったのか。
理由はいくつかあります。中でも重要なのは、順番による有利不利があまり
にも大きいこと。試しにやってみたところ、順番があとの者ほど有利になると
思われます(数学的に証明できるのか、確かめてはいませんが)。
特に、順番が最後の者は、他の全員が示し合わせるか、偶然が働くかしない
限り、生き残ります。示し合わせるのは禁じられているし、偶然が起こる確率
は相当に低い。つまり最後の者は、スタート前から安全圏にいるも同然です。
これでは、ゲーム自体に欠陥があると言わねばなりません(他の参加者全員が
最後の者の圧倒的有利さに気付いて、暗黙の了解で協力し合う形になることも
あり得ますが、それはそれでやはりゲームの欠陥です)。
順番によるあからさまな不公平をなるべくなくすためには、恐らく、細々と
したルールをいくつも付加しなければならず、すると、私が採用したルールよ
りもずっと複雑なものになったはずです。
ではでは。