#4552/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 07/10/15 20:46 ( 26)
家政婦は立ち聞きしない 永山
★内容 07/10/15 20:49 修正 第2版
家政婦は見た、だから(笑)。
立ち聞き>
悠歩さん、レスをありがとうございます。
悠歩さんが挙げられた御作の例は、それぞれ、立ち聞き(結果的盗み聞き?)
してもおかしくないだけの状況ができあがっており、私の基準では気になりま
せん。
家政婦にしても、その家政婦が本当に目立たない存在であれば、家庭内で立
ち聞きしてもおかしくない。ドラマのあれは(まともに二時間観たことはあり
ませんが)、市原悦子演じる家政婦が目立っていることと、立ち聞きの機会が
頻繁すぎることとで、あまり評価できませんが。
サスペンス物は、確かに連想しますね。連想するだけあって、作例も多い。
か弱い?主人公が、よからぬ企みをたまたま聞いてしまうパターンの何と多い
ことか。
推理作家の佐野洋がエッセイで、「小説を書く上で、女は、互いにつながり
のない男達を関連づける“万能接着剤”のようなものであり、これの多用は作
家の手抜きではないか」という意味の文言を書いていました。
これと同じことが、立ち聞きにも言えるんじゃないかと思います。状況を一
つ一つ積み重ねて疑惑や恐怖を高め、サスペンスを醸し出してこそ、小説とし
ての面白さが広がる。それに比べ、立ち聞きは段取りをすっ飛ばして、手軽に
サスペンスを演出できる。いわば、便利な道具。
そんな便利な道具だからこそ、取り扱いには注意して、工夫を凝らす必要が
あると考える次第。
ではでは。