#4433/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #4430 ***
★タイトル (BWM ) 07/09/06 12:19 ( 34)
小説家の作り方 泰彦
★内容
shuraさんこんにちは、泰彦と申します。
私の場合はshuraさんとご友人の間といったところでしょうか。
脳裏に映像は流れます。流れない事もありますが、流れる事が多いです。でも登場人
物の細部まではっきり見えている訳ではありません。(物語に必要なものは見えています
が)
映像が流れた後、「それをどう描写するか」はあまり考えた事がありません。そうい
う意味では自動筆記に近いです。もちろん普通に考えれば書き留めるほうが時間がかか
るのですが、そこは脳内なので私が書く速度に合わせて映像が動いてくれます。
では映像はどうやって作られるのか、ですが、これは事前に考えた「こんな感じはど
うだろう」というプロット(と言うほどしっかりしたものではありませんが)に基づいて
います。具体的な行動やセリフに関しては、作中で特に重要なものであれば事前に考え
ますが、ほとんどは出たところ勝負です。映像を再生して、それを書きとめているうち
に「あれれ、こういう方向へ行っちゃうの?」という事も多々あります。まぁ事前にあ
れこれ考えていますから、物語そのものをどうしようもなく壊してしまうほどではあり
ませんが。
ただこのやり方は、自分が書きたいと思う傾向の小説を多読していたから出来たのだ
と思います。場面を見たときにそれが文章へ直結するには、やはり自分の中で自動変換
するためのそれなりのストックが必要なのではないかと。
そういう意味で言えば、現在はWebやプログラミング関連の技術書は数多く読んでいる
ものの小説はあまり読まなくなってしまったので、最近は小説を書く事自体もめっきり
減ってしまいました。
以前みのうらさんがオフ会で「書ける量は人によって決まっていると思う。だからWeb
で日記とか(当時はBlogなどありませんでしたから手作業での更新でした)を書くと小説
は書けなくなる」とおっしゃっていた事がありましたが、その通りだなぁ、と思ってい
ます。
だから日記(Blog)を書くのをやめようとは思わないので、「書ける量」を増やせたら
いいな、と思う今日この頃です。
篠原 泰彦