#4283/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (RAD ) 07/07/23 20:02 ( 82)
読了のお知らせ「気まぐれ月光」 悠歩
★内容
礼を以って礼に応えるではないけれど。
連載より、タイトル通りに。
詳細は空白行ののち。
★気まぐれ月光 永山さん
自分が始めたことの影響もあるが、これまでしていなかった連載ボードの作
品へ読了報告する理由は二つ。
一つに過日、$フィンさんがこの作品に贈った感想が気になったこと。
もう一つ、それ以前にログを整理していた折、たまたまこの作品の一部に、
「剣道部」と言う文字を見つけたこと。自作に剣道部のエピソードを予定して
いたため、他の方がどのような表現をしているか気になった故。
私は大病をしたのですが、さてその影響か味覚が変わってしまった。それま
で好ましかったものがそうでなくなったり、そうでなかったものが好ましくな
ったり。
或いは同じ事が、作品に対しても起きているのか? 最近の永山さんの作品
を好ましく感じることが多い。ただしそれは以前は好ましくなかったと言う意
味ではありません。
初めに感じたのは、よく勉強をされているなと。
あつかった音楽について、持ち合わせた知識なのか、作品のため調べたのか、
調べた事柄に合わせ作品を書かれたのか。いずれにしろ脱帽。
ただ少々疑問と言うか。
二階堂と四谷、彼女たちの出逢いが作中に於ける必然性に乏しく思えました。
これは以降の別作品への布石か?
更には照井の登場から展開は、やや性急な感も。
例えば高校生が探偵であるとか、一ノ瀬女史の口調とか、違和感を覚えてし
まうものもあります。以前であれば終始付き纏っていたてたであろう違和感も、
作品の評価を下げるものではないのは私の好みだけの問題ではないでしょう。
多分、私が考えている以上に永山さんの技量が増していたのだと思われます。
さてさて、作品を読むに当たっては、私自身も書き手である故、書き手とし
ての目で見てしまう部分もあったりなかったり。
特に最近は台詞の置き方、漢字の開きを強く意識しているため、本作品もそ
の部分を意識して拝読。
例えば「偶々」「矢張り」
作品やその時々によっても変わりますが、私の場合十中八九これは仮名で表
すところ。まあこれについて是非などありもしないのですが、馴染みが薄いか
とも思われる漢字を使用する意図など、いろいろ書き手として考えてしまいま
す。あ、これは別に回答を求めてはいませんので。
も一つ。
「ぱく付く」
バーガーショップにて使われた表現ですが。これは他の作品にても目にした
覚えがありますが、個性的であると感じます。
少なくとも私の場合、三人称を執る場合が多く、馴染みのない表現。一人称
でも語り手が限定された表現かな。だから何と言うのでもないのですが。
読む切欠となった剣道については、殆ど表現されていませんでしたが。強い
て挙げれば最後の音無登場場面にてか。シリーズのキャラクターと言うことの
ようですが、彼女の出番ももちっと欲しかったかな。
とりあえず、今回はこれにて。