AWC あう


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#1503/3586 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (sab     )  20/08/19  16:36  ( 41)
あう
★内容                                         20/08/19 16:37 修正 第2版

ミステリーマニアの本の所有

西村賢太という芥川賞作家がいますが。
結構有名ですが。
大正時代の私小説作家が好きで。
特に藤澤清造というのが好きで、
あまりにも好きでその人の墓の卒塔婆を持ってきて保存している、
とか、
没後弟子に勝手になったとか。

しかし、思ったのは、私小説というジャンルが好きならば、
古今東西の私小説を広く読めばいいのに、
何でそんなに大正時代の私小説作家にこだわるのか。という事ですが。

それはきっと、大正時代の私小説作家と限定すれば
網羅出来るからではないのか。と思ったんですね。

網羅出来るから所有したいのであって、
意味内容が好きだから所有する訳ではないのではないか、と。
(だいたいカルトってそうだと思う。
最近の野放図な資本主義みたいなものは嫌いで、
限定的で秩序のある原理が好き、みたいなの)

そう思うと、江戸川乱歩「類別トリック集成」みたいなのも、
網羅的だから好き、という感じがしてくる。

ミステリー系ユーチューバーの動画を見ても、
この人達は、本の意味内容が好きで収集している訳ではなく、
網羅出来るから好きで集めているのではないか、と思えるのですが。

帯がどうとか。版がどうとか。
つまり、本を所有するというのは、
本の意味内容とは別の欲望なんじゃないか。と思ったんですね。
トレカを収集する様な欲望で。


問33の答え。
誤解







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