AWC ◎2011年4月度 CO2削減実績報告 〜そのB〜 ヨウジ


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★タイトル (CKG     )  11/05/04  14:07  (324)
◎2011年4月度 CO2削減実績報告 〜そのB〜 ヨウジ
★内容                                         11/05/04 16:07 修正 第2版

4.考察

    4月になりようやく暖かくなりました。最低気温が10度以下という日
   がほとんどなくなったのでもう寒いと感じる日がなくなりました。これに
   加え晴れれば日中は最高気温が20度以上になるのがあた当たり前となり、
   名実共に春が来ました。
    東日本大震災の復興も大分進んでいるようで、避難されている方の数も
   ピーク時の半分から三分の一位に減りましたし、道路や交通機関も復旧が
   進んで大分改善しました。また節電が進み暖かくなったことも手伝って、
   今は計画停電もなくなりました。物不足も大分解消し、私の身の回りでは
   食料品の不足もほぼ解消し、いつでも必要なだけ買えるようになりました。
   もう一つこのところ余震がめっきり少なくなったことにも気付きます。
   ただまだ福島第一原発事故の後処理が重くのし掛かっているという大問題
   は残っていますが、原発周辺地域以外の地方での放射線量は警戒レベル以
   下になりました。日々多くの人々のゆみない努力が続けられて来た結果で
   す。この調子で行けば今後とも急ピッチで復興が進んで行くものと思われ
   明るい見通しを持つことができるようになった今日この頃です。

  ★4月度の主なCO2削減関連の取り組み

   ・3/25 屋根裏換気扇を元の25Cmに戻す
   ・3/30 ベランダ西の遮光カーテンを二重化
   ・4/06 ベランダ東の遮光カーテンを二重化
   ・4/09 ベランダ下遮光カーテンを二重化
   ・4/10 ベランダ下東西の遮光カーテンを閉める
   ・4/11 屋根型遮光ネットを張る
   ・4/12 ダイニングコタツを収納
   ・4/12 足温器を収納
   ・4/13 ベランダ東側の遮光カーテンを閉める
   ・4/14 屋根裏の換気口キャップ3つを外す
   ・4/17 給気用中間ダクトファン取付
   ・4/19 ベランダ西側の遮光カーテンを閉める
   ・4/24 南側東端の外壁に遮光ネットを吊す
   ・4/28 ベランダ屋根の遮光ネットを閉める
   ・4/30 2階洋間の引戸のすき間を塞ぐ

    *これまでの年ならそろそろ南側サッシのガラスを網戸付き塩ビ板に交
     換し、北側出入り口に換気扇ボードを設置して換気できる体制を整え
     るのですが、天井埋込形換気扇を設置したので今年からはこのような
     作業は必要なくなりました。

  ★屋根裏換気扇を元の25Cmに戻す

    昨年8月末に屋根裏換気扇をこれまでの25Cm一般換気扇から30
   Cm有圧換気扇に交換しテストを行なったことは2010年8月度の報
   告書で述べた通りです。換気扇の交換により風量が882m3/hから
   1720m3/hに強化されたものの、室温を下げる効果は最高室温で見
   て0.31度から0.45度にアップしただけでした。消費電力を21W
   から46Wに増やした割には大した効果はありませんでした。
    このような実験結果から今年は屋根裏換気扇を元の25Cmに戻すこと
   にしました。無駄と言えば無駄でしたが、可能性を試すための実験費用だ
   ったと考えるよりありません。ただし、元の25Cm換気扇は2010年
   9月度の報告書で述べた通り、換気扇扇風機として使ってしまったので使
   えません。手間暇コスト掛けて作りましたし、他にはない高性能・低消費
   電力扇風機なので、これはこれとしてCO2削減と暑さ対策のために有効
   利用することにしました。そこで新たに25Cm換気扇を調達しました。
   同一メーカーのものですが、シャッターが風圧式だったものをひもスイッ
   チ連動式のものに替えました。これに伴い仕様も多少変わりました。(下
   記)

             | 消費電力(W) | 風量(m3/h)
    −−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−
    旧25Cm換気扇 |   21    |   882
    新25Cm換気扇 |   20.5  |   900

    *換気扇を地面に対して垂直に設置すると風圧シャッターが中途半端に
     開き放しになるので意味がなく具合が悪いのでひもスイッチ連動式の
     ものに替えました。またこちらの方が安価で性能も高く多少ですが消
     費電力も少ないからです。

  ★遮光カーテンの二重化

    遮光ネットの二重化については記録的猛暑だった昨年から予告しており、
   昨年10月には先行してベランダ屋根の遮光ネットの二重化を実施しまし
   た。今年はベランダとベランダ下の遮光カーテンの二重化を行ないました。
    ベランダについては東側と西側の遮光カーテンの外側にもう1枚丈の短
   い遮光カーテンを吊すことで行ないます。これまでのイレクターパイプの
   外側にもう1本イレクターパイプを設置しました。ただし、内側のパイプ
   より30Cm〜40Cm位高い位置に設置しました。光が漏れてくる場所
   がちょうどその辺だったからです。
    ベランダ下についても遮光カーテンの外側にもう1枚丈の短い遮光カー
   テンを吊すことで行ないます。規格曲げパイプを使用した一続きのイレク
   ターパイプの外側にもう1本規格曲げパイプを使用した一続きのイレクタ
   ーパイプを設置しました。やはり内側のパイプより10Cm〜15Cm位
   高い位置にです。理由はベランダのそれと同様です。
    8月初旬頃までは内側の遮光カーテンのみを使用し、日が低くなり始め
   る8月中旬頃になったら外側の丈の短い遮光カーテンも閉めて併用します。
   具体的な時期については室内に入ってくる光を見て決めることになります。
   いずれも昨夏の経験から学んだ対策です。

  ★天井埋込形換気扇の強化 〜給気用ファンの追加〜

    今年になり2階の自室に天井埋込形換気扇を設置したことは2月度の報
   告書で述べた通りです。まだ暑くはなっていませんが、設置後は就床前に
   布団を敷く時に天井埋込形換気扇を回し、ほこりを室外に出すのに使って
   いました。4月中旬以降はやや暑くなる日が多くなり、ほこりを出す目的
   だけでなく換気して涼しくする目的でも使用する日が多くなりました。そ
   こで気付いたのが給気グリルから出て来る風の弱さでした。今はこれでも
   間に合いますが、暑くなったら風量が足りなくなることは明らかです。当
   初からこのようなことは想定していましたが、やって見てから対応しよう
   と考えていたからです。
    そこで行なったのが給気用ファンの追加でした。給気専用の天井埋込形
   換気扇もありますが、消費電力が少ないものの風量が設置済みの天井埋込
   形換気扇に比べ3分の1から5分の1と小さくバランスが取れません。残
   るは中間ダクトファンと呼ばれるダクトファンでした。各メーカーから発
   売されている多数の中間ダクトファンの中から仕様や性能が合い、消費電
   力が少なく安価なものを選びました。(下記)

             | 消費電力(W) | 風量(m3/h)
    −−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−
    中間ダクトファン |   7.5   |   102

   これなら排気用の天井埋込形換気扇とバランスが取れます。この中間ダク
   トファンを屋根裏の給気グリルと外壁開口部との間の配管の途中に取付け
   ました。そして階段上のコンセントにスイッチを追加し、天井埋込形換気
   扇と連動させたりさせなかったりすることができるようにしました。
    具体的には私のホームページの【天井埋込形換気扇の紹介】コーナーを
   参照してください。

     http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/software/co2/ductfan.htm

  ★部屋の気密性アップ

    これも天井埋込形換気扇の強化に繋がることですが、私の部屋は一般の
   木造家屋の部屋なので気密性が良くありません。特に木製の引き戸と柱の
   間のすき間からエアー漏れします。建て付けが悪かったり、経年変化で柱
   と引き戸の間にすき間ができてエアー漏れします。エアー漏れすると縁の
   下と給気グリルの間をダクトで結んでいてもそれ以外の廊下や隣室から暑
   い空気が入ってしまい、肝心の縁の下の涼しい空気を十分に吸えなくなり
   ます。
    そこでその引き戸と柱の間を市販のすき間テープで塞ぎました。実施後
   すき間のあった部分に手を当てても空気の流れはほとんど感じられなくな
   りました。その分縁の下の涼しい空気を吸入する率が高まりました。
   
  ★外壁の遮熱

    屋根と同様、外壁も夏の強い日差しを受けて熱くなり、その熱が伝わり
   室内を暑くすることが知られています。これに対しては以前は遮熱塗料を
   屋根や外壁に塗ることで対策しようと考えていましたが、その方法の欠点
   に気付いたので取り止めました。確かに屋根や外壁に遮熱塗料を塗れば格
   段に涼しくすることができます。しかし、夏はそれで良いですが、冬はど
   うでしょう。屋根や外壁から熱が入らなくなるので寒くなってしまいます。
   (我が家は冬に部屋暖房はしないので尚更です)遮光ネットなら夏が終わ
   ったら外したり端で束ねておくことができるのでそのようなデメリットは
   ありません。それから遮熱塗料の効果は永久には続きません。数年から
   10年位で塗料が剥がれて遮熱効果がなくなります。このため定期的に遮
   熱塗料を塗り替えなければなりません。塗装はDIYするので危険が伴い
   ます。年を取ってからそのような危険な作業はできません。かと言って業
   者に頼む程のお金はありません。また遮熱塗料は高価です。高価でもデメ
   リットがなければ採用しましたが、そうではありませんでした。これに対
   して遮光ネットなら半永久的に使え非常に安価です。また設置時の危険性
   も少なく、二度目からは吊したり外したり束ねたりするだけなので更に危
   険性は少なくなります。このような理由で、この程、南側東端の幅140
   Cm、高さ5m50Cm位の外壁に遮光ネットを吊るし被いました。そし
   てこれを夏の暑さ対策としました。


  ★今月の太陽熱温水器の省エネ成績

    4月度の太陽熱温水器の省エネ成績は次の通りでした。

     月 日 夕食 −−湯温−−  ガス  水道 沸かし方法 湯量
         前後 最高  平均  (L) 温度       (L)
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    3/31  前 45  42   27 10 新規追焚有 160
    4/05  後 52   −    0 12 新規追焚無 165
    4/13  後 58   −    0 15 新規追焚無 165
    4/20  前 47   −    0 15 新規追焚無 160
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                     27

    [補足説明]
    ・夕食|前後   :お風呂を沸かした時間(前=夕食前 後=夕食後)

    ・湯温|最高 平均:(最高=汲み初め 平均=汲み終わった後の湯温)
             :「38+」とは38.5度のこと
    ・水道|温度   :「+」の意味は湯温と同じ

    以上の通り今月の入浴(内風呂)回数も4回しかありませんでした。相
   変わらず入浴する時間が取れなかったり、天気と入浴日が一致しなかった
   り、銭湯に行く日と重なったりして立てなかったからです。それでも銭湯
   へ5回行ったので合わせれば9回となり、冬季の標準入浴回数の2日置き
   にはできました。
    入浴(内風呂)のタイミングについては今月は夕食前が2回で、夕食後
   も2回でしたが、いずれも二人続けて入ったので追い焚き不要となり、そ
   の分がガスの省エネとなりました。

    2008年のこの期間に最初に風呂桶1杯の水を沸かすのに使ったガス
   の使用量は1回当たり平均620Lだったので、今月、太陽熱温水器を使
   わなかったとすれば620x4=2480Lのガスを使ったことになりま
   す。これに対して太陽熱温水器を使った場合の今月の実績は上記の通り
   27Lだったので、差し引き2453L省エネしたことになります。

    これからは天気が良ければ太陽熱温水器は十分な温度のお湯を出してく
   れるので、お風呂を立てるのにガスは必要なくなります。冷めた場合には
   熱いソーラー湯を足し湯することでもある程度対応できます。追い焚きに
   多少のガスを使わなければならない場合もあるでしょうが、基本的にはガ
   スは不要になります。

    注1)ガスの4月度とは今年は3月23日から4月21日の29日間
       でした。東京ガスの検針日に合わせています。

    注2)ソーラー湯温は例えば50度あったと言っても貯湯タンクのお湯
       全体が50度あるわけではありません。太陽熱温水器の仕組み上
       最も温度の高い水面ぎりぎりの部分から採湯するので、その部分
       の湯温のことです。しかし、貯湯タンクのお湯がどの位暖まって
       いるかを示す目安にはなります。

    注3)湯量(2010年6月度から追加)とは、夏季は毎日入浴するの
       で浴槽に汲むお湯の量を少な目にすることで節水することを思い
       付きました。前回入浴の残り湯に熱いお湯を足し湯することで節
       水する方法もあり、状況により使い分けたいと考えています。標
       準の湯量は我が家の浴槽の場合は175Lとしています。

    注4)成績表の平均湯温欄が”−”になっている日がありますが、これ
       はサーモスタットバス水栓(定量止水機能付き)の温度調節をお
       風呂の適温まで下げて組み込んだ場合です。太陽熱温水器が出す
       お湯の温度が適温(42度位)未満の場合は温度調節をMAXに
       して組み込むので、汲み終わった時の温度を平均湯温として記録
       しているからです。従ってこの欄は冬季にだけ値が入り意味が出
       て来ます。

    私のホームページに【太陽熱温水器の紹介】コーナーがあるので参考に
   してください。

     http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/software/co2/solar.htm

  ★今月の用途別電力使用量

    4月度の13台のエコワットの集計結果は下記の通りです。

    用途等         消費電力    割 合
                (Wh)    (%)
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    冷蔵庫        93740  42.04
    PC関係       35580  15.95
    32V液晶      23320  10.46
    妻コンセント     11330   5.08
    AV機器       10970   4.92
    オーブルトースター   7190   3.22
    オーブンレンジ     5960   2.67
    炊飯器等        2850   1.28
    天井換気扇       2200   0.99
    屋根裏換気扇      1760   0.79
    DKテーブルコンセント  850   0.38
    洗濯機等         580   0.26
    冷風扇アンカ等      130   0.06
    その他        26540  11.90
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    全体        223000 100.00%

    注1)電気の4月度とは今年は3月29日から4月28日の30日間
       でした。東京電力の検針日に合わせています。

    注2)「その他」とはエコワットで測定していない照明、その他の電気
       器具が消費した電力量です。全体からエコワット13台の合計を
       差し引いて求めています。

   それでは今月の削減実績を見て行きます。

  ★電気の削減実績
   
    電気は目標221KWhのところ実績223Whと目標を少しだけオー
   バーしてしまいましたが、僅かなので誤差の範囲内です。
    年初からの累計でも目標924KWhのところ実績929KWhとやや
   オーバーし、達成率は99.46%でした。

  ★ガスの削減実績

    ガスは目標7m3のところ実績4m3と目標より大幅に少なくなりました。
   ただしこれには省エネ努力以外の要因が多く含まれていますが。
    年初からの累計でも目標29m3のところ実績19m3と目標より大幅に
   削減でき、達成率152.63%で余裕を持って目標をクリアーすること
   ができました。

  ★水道の削減実績

    水道は目標17m3のところ実績も17m3となりました。
    年初からの累計でも目標36m3のところ実績33m3と目標内に収まり
   達成率109.09%で余裕を持って目標をクリアーすることができまし
   た。

  ★CO2 の削減実績

    この結果、今月のCO2 排出量は目標33.72Kgのところ実績32.
   04Kgと目標内に収まりました。
    年初からの累計でも目標135.20Kgのところ実績128.92Kg
   に収まり、達成率104.87%で余裕を持って目標をクリアーすること
   ができました。


   私たちが排出したCO2 は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と
  そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害
  悪は減ります。
   失われた生物種は二度とは戻りません。失われた生態系も回復は極めて困
  難です。地球環境は私たちの生存基盤です。損なわれれば私たちは生きて行
  けなくなります。贅沢過ぎる生活を改めれば良いのです。
   今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た
  ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!!

                                ヨウジ

P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。

VECTOR
http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh  01/01/02 136625
    地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算
説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html

私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL)
*--------------------------------------------------------------------*
| Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2   |
| PC-VAN:CKG36422  e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp                     |
| Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/                       |
*--------------------------------------------------------------------*

P.S.最近、テレビで放映されている環境関連番組では二酸化炭素の排出量を
    二酸化炭素換算で表示していますが、私の報告書では炭素換算で表示し
    ているので注意してください。
    
    フリーソフトのCO2.EXEでは
    「C =             0.120 Kg(CO2 =             0.440 Kg)」
    のように両方表示しているので、換算する手間が省けます。





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