AWC どこを切ってもきくかわれい   永山


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★タイトル (AZA     )  16/04/06  20:43  ( 33)
どこを切ってもきくかわれい   永山
★内容
 BSフジで放送の松本清張ドラマ「殺人行おくのほそ道」を録画視聴。
 あかん。初日の「山峡の章」もたいがいでしたが、今回はさらに下。
 奥の細道ゆかりの土地で殺人が次々と起きるんですが、犯人がそこを犯行現場に選ん
だ理由が薄弱すぎる。犯行の隠蔽につながるわけでなし、ただただ一人の人物へのメッ
セージという……。しかも、よそで殺してからわざわざ運んでいるケースも多々あっ
て、移動距離とかリスクとかお構いなしにも程がある。
 演出が凄くべただった。重要な質問のシーンは返答まで引っ張る、夜道をヒロインが
一人で歩いていて携帯電話が鳴るシーンが何度もある、二人の対話場面で両者のアップ
を忙しなくつなげる等々。新人が習ったばかりのことをやっているのか、あるいは大ベ
テランがお決まりの手順でちゃっちゃと片付けた、そんな印象を受けたです(実際のと
ころどうだったかは知りません)。
 脚本にも問題ありで、ずっと、事件の謎を追うヒロインとそれを止めようとしつつも
付き合う婚約者、という構図だったのに、ある時点で突如としてヒロインがもう警察に
任せましょうと飯田市、婚約者が何で?と疑問を持つ流れに。そういう展開を全否定す
るのではなく、心変わりの理由が見えないのが困りもの。

 BSフジで放送の松本清張ドラマ「蒼い描点」を録画視聴。ネタバレ注意。
 これまでの二つに比べれば上出来としなければいけないのだろうけれど、それでもミ
ステリの妙味に乏しい。終盤、怒濤の意外な展開を見せますが、そのための伏線がまっ
たくと言っていいほどない。どんでん返しの直前にそれとなく仄めかす描写が挿入され
たり、写真が出て来たりと、視聴者があれこれ思案する暇がない。
 犯人は、復讐相手を告発できるだけの材料を確保もしくは入手し得たはず。それなの
に一足飛びに殺人を考えるなんて、短絡的にも程がある。
 復讐の対象となる側もどういう面の皮をしているのか、同人誌に載った他人の作品を
盗んで出版しちゃう。ドラマに登場したメンバー以外にも同人誌に参加していた人は大
勢いるのに、どうしてばれないと確信して不正行為を働けるのかしらん?

 明日は「黒い樹海」があるけれど、少し前にテレビ朝日版を二つも観たばかりだし、
どうしよう……。
 ところで今週BSフジで放送された松本清張ドラマ、四作全てが菊川怜主演。正直、
うまくはない役者だし、どれもこれも同じように映るから、うんざりしてきたです。

 ではでは。





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