#252/3619 ◇フレッシュボイス2
★タイトル ( ) 17/11/03 00:01 ( 42)
感想>ほしの名は ※ネタバレ注意 夢乃
★内容
ども、夢乃です。
ミステリを読んでいつも思うのが、良く色々なトリックを思いつくなぁ、ということ。
私もミステリは好きだけれど、大抵最後の解説シーンになるまでトリックは判らない。
ましてや、自分で考えるだなんてとてもできそうにない。いつも頭が下がります。
「ほしの名は」も、不自然だな、と思った点は二つあったけれど、トリックは終わりの
方まで思いつきませんでした。みんな、頭いいなあ。
戸倉が録音にテープを使っていたことが気になりましたが、よーく考えると平成初期、
ということは1990年前後だから、まだICレコーダーは普及していないし、性能も
まだまだだったろうからここはテープで正解。良く考えているなぁ、と、ここも納得。
次に、気になったところ。
1.『自然エネルギーの効率的な充電池』とありますが、自然エネルギーと充電池
(蓄電池)は独立したもの。効率的な充電池が出来れば自然エネルギーだろうと
化学エネルギーだろうと核エネルギーだろうと、どれにでも使えるはず。どうして
自然エネルギー前提なんだろう?と気になりました。ひょっとしてひょっとすると
自然エネルギーで発電した電力を送電することなしに蓄電してしまう技術かな?と
妄想が膨らんでしまいます。
2.『ジョークの一つでも言って僅かでも落ち着こうとしたが、全く変わらなかった』
この表現では、君津はジョークを言っていないはず。なのに『変わらなかった』と
繋がることに不自然さを感じました。『適当なジョークを思いつかなかった』とか
なら自然に繋がるのですけれど。
3.『「〜音による欺瞞だ」「欺瞞?」どういう意味の単語で、どんな字を書くのか
分からないと言わんばかりに』のところ、どんな字を書くのか分からないなら、
台詞は『ぎまん?』と漢字を使わない方がしっくりします。尤も、字が分からない
というのは君津の想像なので、実は字は分かっていたのなら漢字で良いのですが。
4.今回最大の疑問(^^)
最初の方で『鉄串から指紋は検出されず』という筈だったのに推理を話すときには
『鉄串に、綿部の指紋が付いている』ことになっている。検出されていないことが
綿部には知らされておらずカマをかけた、と考えられなくもないけれど、欧州に
いた君津ですら指紋不検出の情報を得られたのだから、綿部が知らなかったとは
考えにくい。この点に矛盾を感じました。
以上、僭越ながら、「ほしの名は」の感想でした。
それでは。