#81/3592 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 17/05/14 20:09 ( 30)
特別な呼び出し 永山
★内容
フジテレビ系列で放送のドラマ「犯罪症候群」シーズン1の第六回を録画視聴。ネタ
バレ注意です。
三つ目の事件は、またもや誘拐。身代金目的に見せ掛けてそうではないらしい点が、
一つ目とは違いますが、一つのシリーズドラマで二度も誘拐を入れてくるというのは、
よほど自信があるのか、作品の構成に欠かせない要素なのか……とにかく、観る側の
ハードルを上げてしまうのは確か。同工異曲は、視聴者離れにつながる恐れがあるな
あ。
まあ、考えてみれば、誘拐、失踪、誘拐と来ており、いずれも「人がいなくなる」犯
罪という括りで捉えるならば、統一されています。毎回、キレのある小さなアイディア
が必ず使われているし、一貫したテーマの元、作られているのだとも思えるのですが、
だったらそのテーマをもっとクロースアップすべきでは。
今回の事件は、父親が出版社に呼び出されている間に、家に犯人が押し入って母親の
手から幼児をさらっていくという流れで、終盤に示唆されたカットから、どうやら呼び
出し自体が怪しいのかもしれない。
で、間接的に思い出したのが、同じ日に観たアニメ「月がきれい」第六話。
作中で同じ日曜日、主人公の安曇は、新人賞に応募したことのある出版社から電話
で、何やら話があると告げられ出向く。そのガールフレンドの水野は陸上競技の大会に
出場。お互いに結果は芳しくなかったが、まあそれは関係ない。私が気になったのは、
二人が会って互いの結果を聞くシーン。水野が「どうだった?」と聞き、「だめだっ
た」と答える安曇。水野は合点がいったのか、それ以上何も聞かない。これ、おかしく
ない?
陸上競技のような大会なら、だめだったの一言で分かる場合も結構あるでしょう。で
も、小説の場合は? 純文学作家志望の中学生が、新人賞の結果とは無関係に出版社に
呼び出されるってことは、少なくとも出版社側はいい話を持ち掛けるつもりでいるは
ず。なのに、結果は「だめだった」となると、何か事情があるんだと考えるのが当然。
詳しく聞きたいと思うのが普通じゃないのかしらん? それとも、水野は自分のことで
頭がいっぱいだったのか。
ではでは。