#8749/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8747 ***
★タイトル (AZA ) 15/12/17 22:39 ( 72)
クルーズに行ってみた>ゲゲゲの和食 永山
★内容
飛鳥Uの夕食は、たいてい洋食のコース料理らしく、和食はなかなか出ない(特にシ
ョートクルーズでは)ようなのですが、この日の夕食は和食となっていました(直前に
アスカデイリーを見て気が付いた)。和食のテーブルマナーは、洋食のそれ以上に知ら
ないけど、何とかなるでしょう。
フォーシーズンダイニングまで来ると、出入り口のところに紅ズワイガニを数匹飾っ
ていました。説明書きをしかと読まなかったんですが、帰宅後、飛鳥Uのフェイスブッ
クを見ると、どうやら境港市からの頂き物だったようです。ありがたや。
ウェイターの案内で、初日とほとんど変わらない位置のテーブルに。お品書きは……
・先附 柿の白和え
・向附 鮪と鯛のお造り盛り合わせ
・焼き物 銀鱈の味噌漬け焼き
・凌ぎ ワイン寿司
・酢の物 境港で入荷した紅ズワイガニと胡瓜の酢の物
・鍋物 うどんすき/海老、蟹爪、帆立、鶏肉、白菜、椎茸、赤楓麩、海老真丈
・食事 松茸御飯/赤出汁/香の物
・デザート 赤肉メロン
となっていました。所望すれば白御飯もあり。飲み物はお茶を注文しました。それに
プラスして、父が食後に薬を飲むために、水を頼んだところ、二杯持ってこられてしま
いました(汗)。まれにこういう行き違いがあるな〜。別料金じゃないから、そのまま
受け入れますが。
お品書きで異彩を放ったのは、ワイン寿司でしょう。食事が来るまで、どんな物かあ
れこれ想像してました。ワインビネガーで酢飯を作ったか、具をワイン漬けにしたか。
程なくしてお茶が、そして先附が届けられました。
柿の白和えは、想像した通り、柿の甘みが感じられる、上品な和え物。昨日のディ
ナーに比べると、薄味で始まったなと。
続く刺身は醤油で食べるので、味の濃さは個人の好み。量は少なめで、ここまであっ
という間に胃袋へ。時間を持て余した訳ではありませんが、刺身に付いていたわさびを
そのまま、少し口にしてみたところ、これが美味だった。美味しいと表現するのもおか
しいですが、風合いと甘みを感じられる、刺々しくないわさびだと感じた次第。全く知
識ないんですけど、もしかして、日本原産の本わさびってやつ?
ちなみにここまで、父は不満たらたらでした(わさびを直に食べてはいません)。
そんな父も、三品目の銀鱈には高評価。味噌味がよかったようです。白御飯が欲しく
なりましたが、クルーズ中は食べ過ぎのきらいがあるので、自重。
そして四品目、注目のワイン寿司が出て来ました。まさかの巻き寿司で、外見は、カ
リフォルニアロール風。内側に海苔が渦巻いてるあれです。具は……忘れました。とい
うのも、シャリのインパクトが強烈だったもので。ワイン寿司という名称から真っ先に
想像する、紫色の酢飯。ワインビネガーの色かな?と思いつつ、口に運ぶと、その食感
はワインで炊いた御飯のようでした。うーむ……美味くはない。私の鼻が悪いのか、ワ
インの香りも感じられず。寿司と名付けていいのかこれという、創作料理(多分)だっ
たなと。
これでだいぶ期待値が下がり、続いて出て来た蟹と胡瓜の酢の物に、蟹が少ししか入
っていなくても、気になりませんでした(笑)。まあ、どれくらい紅ズワイガニを頂い
たのか把握していませんが、乗客全員で分けたらあんな物でしょう。味も至って普通。
メインのうどんすきは、卓上のコンロ(固形燃料に着火するあれです)で、各個人ご
とに鍋を温めるタイプ。蟹もそこそこ入っていて、美味しいことは美味しかった。け
ど、うどんすきの域は越えてない、あくまでうどんすきの味。個人の好みになるけど、
海老真丈はよかったです。
うどんの鍋を温め始めるのと前後して、松茸御飯が配膳されました。配膳と言って
も、ウェイターがお椀に盛った御飯物を一度にたくさん持って来て、好きな椀をお客が
選ぶというシステム。私が手近の椀を指差すと、ウェイターは少し中程にあった別の椀
を指差し、一言。
「これ、おすすめ」
え?となりましたが、確かに、その指差した椀は松茸がいっぱい入ってます。折角な
ので、おすすめをもらいました。多分、客層の中ではかなり若い部類に入る男性ってこ
とで、たくさん食べるように“おすすめ”したのかな。これに限らず、ウェイターの人
達は総体に、ユーモアがあるようでした。事前チェックした乗船記によれば、卓上の黒
こしょうが切れていたら、ビッグサイズのこしょう瓶を持って、踊るようにして黒こし
ょうを振りかけてくれる場合があったらしいですし。
なお、松茸の香りは、私の鼻ではあまり感じられず。
最後にデザート。赤肉のメロンは、見た目は立派でしたが、メロンにしては固かっ
た。私はまだ大丈夫だったんですけど、父はしきりに不満を漏らしていましたから、歯
が弱くなりつつある高齢者には、きっとこぞって不評だったことでしょう。
そんなこんなで、少なくとも今回の和食は、期待外れの部類に入ると思います。不味
いって訳じゃありませんが、前日の洋食ディナーに比べると三ランクは落ちるような。
続く。ではでは。