AWC ケータイという形態   永山


        
#3942/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  07/02/10  17:59  ( 25)
ケータイという形態   永山
★内容
 新聞によるとケータイ小説がブームだそうな。
 ケータイ小説の定義がはっきりしないのだけれど、主に一般素人が携帯電話
を使って書き上げた小説、でいいのかしらん。記事も素人作家ばかり紹介して
おり、二行以上の文を書いたことがない人が書いた物もあるそうだから、アマ
チュア作家ではなく、本当の意味での素人さん。
 で、そのケータイ小説、書籍として出版された物の中には、何十万部と売れ
ている作品もあるから驚きというか不思議。プロ作家に混じって去年の文芸書
発行部数第三位に入った人すらいる。
 内容はたいていが半自伝的で、主人公の恋人が死ぬなどのワンパターンが多
いとか。技術的には稚拙で、「」が十七連続する作品もあるらしい。ここまで
聞いて、少なくともお金を払って読もうとは思わないのだが……。帯に「日本
中の女子高生が号泣した」なんて謳ってあると、同世代の人達は読みたくなる
ものなのか(関係ないがこの煽り文句、厳密には誇大広告では。「日本中の女
子高生」って)。
 何十万部と売り上げた人達も、プロ作家になる気はないらしい。「誰でも一
つくらいは面白い物語を書ける、自分の半生を書けばいい」を地で行くような
感があります。一時期の韓国ドラマブームと似ている気もする(ターゲットは
違うけど)。
 ケータイ小説を否定はしないし、一人一作の話ならそこそこ面白いのだろう
と想像できる。が、これだけが売れる状況になったら、かなり嫌だ。形式やジ
ャンルを含め、百花繚乱があるべき姿と思うので。
 もしも、ケータイ小説だから売れるというのであれば、出版社はそこを足が
かりにプロを育てるようにすべき。でないと先細りになりそう。

 ではでは。




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