AWC 「ハピエストランド」その16 ひとときのユートピア


        
#2263/5495 長編
★タイトル (GKE     )  93/ 8/ 1  19:44  (124)
「ハピエストランド」その16 ひとときのユートピア
★内容

U] (エピローグ) 75

                        {光輝く世界にさらに強烈な一筋の光が降りてきた、
                              その光の基から響くような威厳に満ちた声が}
                    {いちめん光の海、彼方よりエルハピエスト様が現れる}
 おめでとうxx君、私はエルハピエスト、貴方の心に溢れている揺るぎ無い幸
せ感により、貴方にはもうこのハピエストランドを立ち去る資格が出来ました。

  私の作った此の世界は、この地球は、そこにある物総てにより構成されている
一つの生き物です。 貴方が人間という一つの生き物の単位であるように、この
地球も一つの生命体であります。 貴方の体が一つ一つの細胞から構成されてい
るように、この地球も今は五〇億人の人間という一人一人をその細胞として構成
されております。 貴方の体の一つの細胞が一人だけ成長しようと拡大したとし
たら、その全体の意識である貴方はどう感じるでしょうか? 一つだけ拡大して
いくその細胞を可愛いと思うでしょうか。 おそらくその不調和を作り出してい
る物に対して快くは思わないのではないでしょうか。
 貴方のこれから成すべき事は、貴方の周りの人を一人一人活かしていくことで
す。 そうして貴方には初めて更なる発展が巡ってくるのです。 一人一人が繋
がった共生体であるあなた達人間は、他人を活かすことによって初めて自分が活
きるのです。 回りとの強調を考えず一つだけ成長した細胞の事を人間はガン細
胞と呼んでいるように。
 自分だけ良かれと一人でお金を貯め込んだ人は、必ずやがて人から反感を買い、
妬みをかって孤立していきます。 人の幸せは総て他人を機縁としてもたらされ
ます。 貴方がもしたった一人で広大な宇宙空間を漂っているとしたら、貴方は
そこで幸せを得る事が出来るでしょうか。 人は一人で幸せになることは決して
ありません。 他人なる者が居て初めて人は幸せになれるのです。 この私も例
外ではありません。
 永遠の命が約束されたとして、広大な宇宙空間でたった一人で漂っているとき
に貴方が一番ほしがる物は何でしょうか。
        世界一美しいと云われたダイヤモンドでしょうか、
        社長の地位でしょうか、
        貴方が今追い求めている成功でしょうか、
そうではないはずです。
 それはたった一人でも良い、貴方以外の他人ではないでしょうか。
即ち
  <<他人とは貴方に与えられた最大の贈り物>>
                        なのです。
根源なる者が貴方の為に用意して下さった最大のプレゼントではないでしょうか。
 人に何かしてあげるなんて損だと考える人が居ます。
 なんと馬鹿げたことでしょうか。
 自分のために用意された最高の贈り物を、損だからとぞんざいに扱うなんて!

 その貴方にとって最高のモノがもし幸せそうに振る舞っていたとしたら、その
時にこそ貴方の喜びは最高のものとなるでしょう。

 貴方が他人に与えた喜びは、結果としてみんな自分に戻ってくるのです。
       OCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCS
     E貴方が他人にあげる愛は総て自分のモノとなるのですE
        WCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC[
 損得で考えてみても、他人よりも自分を可愛がるなんてこんな損なことはあり
ません。
  私たちこの地球を構成する細胞である人も動物も植物も、どれ一つとして単独
で存在することは許されません。 ほかの構成要素を抜きに生きることは出来な
いのです。 動物は植物があって生きられ、植物は動物があって生きられます、
そして人は他人が居て初めて生きていけるのです。 一人では決して生きていく
ことは出来ません。 全ての生命体は他の生命体によって活かされている、一個
の共生体、それが地球です。 ある命が別の命を育んでいるのです。だから他人
なる者を痛めることは即ち自分を痛めているに他なりません。 他人を慈しむこ
とは即ち自分を慈しむことなのです。
 この地球に活かされている我々人間は、他のモノを活かすためにその存在が許
されています。
      我々<<人間とは他を活かすもの>>に他なりません。
 他を活かすとは、
        他人が生きやすくなるようにするという事です。
        自分の生き安さの追求とは逆向きなのです。

 OCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCS
 E 私はこの事を教えるためこの霊界から地上へ人を送り出すとき、即ちあなE
 Eた方が生まれでる時、全ての人の心にディシジョンリングという強力な輪をE
 E被せます。                                                          E
 E この輪は貴方の心が自分に向けられた時、即ち自分中心に想いを発していE
 Eる時、その貴方の想いの向きの方向に締まってきます。 従って貴方が自我E
 E我欲を出せば出すほど貴方は苦しくなってくるのです、それこそが苦しみのE
 E正体です。 こうしてディシジョンリングは貴方に警告を発します、違いまE
 Eすよ、その心の向きは逆方向ですよと。                               E
 E  ところが貴方はその想いの向きをクラリと変えて他人の事を考え始めたとE
 Eき、想いの向きが外側に向いたとき、他を活かそうと想った時、そうですよE
 Eその方向ですよと輪が弛み心地よくなります。 それこそが幸せ感なのですE
 E OCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC-E
 E E苦しみは貴方に授けられた大いなる慈悲であることを知らねばなりませ E
 E Eん。 そうであるならば今苦しみにある人は大いなる気づきの為の人生 E
 E E最大のチャンスに出会えている幸運なる人という他はありません。     E
 E WCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC-E
 E 自分の生き安さを追求して幸せを得る人なんか一人もおりません。      E
 E この意識世界では常識です。 物をあげてもあげても想いさえ出せば無限E
 Eに物は出てきます。 物をあげて損だと思っている人はこの意識世界には地E
 E獄界を除いて一人もおりません。 物をあげて感謝される喜びを得ようとみE
 Eんなが私が、私が差し上げます、私にやらせて下さいと言っています。 だE
 Eからあなた方地上の人はこの世界の事を天国と呼んでいます。 しかしこのE
 E為、この意識世界に居るだけでは、そこに住む魂にほとんど進歩が見られまE
 Eせん。                                                              E
 E それでは駄目だという根源なる者の強い意志が、その愛する自分の分身でE
 Eある魂をより鍛えようと、三次元物質世界を作り出しました。 物質世界でE
 Eは自分の物を人にあげたら自分の物はなくなってしまいます。 自分の物がE
 E無くなってもそれでも人に与えようとする、これが他を活かすと言うことでE
 Eす。 こちらの意識世界から見たら最悪の環境下で、それでも他を生かし切E
 Eる尊さを学べ、と作られたのがこの大宇宙であり、この地球であります。 E
 E この地球とはあなた達人間の魂を鍛える為の修行道場なのです。        E
 WCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC[

そしてこの道場で学ぶべきものがこの人間の本質、即ち根源なる神の本質、
        人とは他を活かすもの という真理を会得する事なのです。
人はこの真理を会得するまで何度も何度も生まれ変わります。 この事が分かる
まで転生を繰り返させられるのです。 そこに終わりはありません。
 そしてその真理を会得した人は今度はその真理を教える為に生まれ変わります。
菩薩と呼ばれ、あるいは光の天使と呼ばれながら何度でも、より多くの人を導け
るよう、もっと多くの人に悟りを与えられるようにと転生を繰り返します。 そ
してやがて過半数の人が悟ってきたらその霊域では魂の進歩の速度が遅くなりま
す。 そこで新たなる修行の場を求めて人々は他の惑星へ旅立つのです。 新た
なる経験を積むために、より大いなる物と成る為に、より根源なる者に近ずく為
に! この地球にはそう云った悟りたる人達が6千万人、遥かなるマゼラン星雲
のベーエルダ星から三億六千五百万年前にやってきました。
 そしてこの地球も今そのピークを迎えるための過渡期にあります、後一〇〇〇
年もたてばその第一陣が他の惑星へ移住を開始することになるでしょう。

  そして今、地球人類の絶頂期を迎えるに当たり、その為にはどうしても避けて
通れない苦しみの時期をまもなく迎えることになります。 でもその事にのみ目
を奪われてはなりません。 貴方はこの事を一人でも多くの人に伝え、貴方自身
がその暗闇を照らす明かりとならなければなりません。 多くの人が死の恐怖を
体験する前にこの地球の、この宇宙の、この霊域の存在の意味を伝えなければな
りません。 全ての人が進歩のために転生輪廻を繰り返している存在であるのだ
と云うことを。





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