#2770/3772 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 23/08/24 17:37 ( 32)
レッスルは妄想してこそ 永山
★内容
プロレスラーのテリー・ファンクが死去。七十九歳。安らかにお眠りください。
私がプロレス好きになるきっかけになった選手であり、最初に好きになった外国人レ
スラーでもあります。アブドゥラ・ザ・ブッチャーを始めとする“悪い”外人レスラー
の凶器攻撃・反則に、馬場や鶴田といった日本陣営がやられていると颯爽と駆け付け、
蹴散らす姿にしびれたもんです。蹴散らしたあと逆襲に遭って、血だるまにされること
もしばしばでしたが、そのやられっぷりさえも惹きつけるものがあり、見事でした。“
日本人の味方をする外国人”というのが新鮮に映ったのもありますが、それ以上に根性
や耐える美学を体現した存在で格好よかった。
テリーとその兄のドリーに関することで、一つ不可解だなと思っているのが兄弟対決
が実現した経緯。全日本プロレスのマットで一九八一年四月にインターヘビー王座決定
トーナメントが開催され、決勝に進出したのはドリーとブロディでしたが、ブロディが
負傷欠場となり、ドリーが自動的に王者に認定、決勝戦の代わりに初防衛戦が組まれる
ことに。対戦相手は当日のリング上で、ブロディを除くトーナメント参加者がくじを引
いて決める。当たりを引いたのが弟のテリーで、夢の兄弟対決実現!となったのです
が。
当時の全日本プロレスは猪木率いる新日本プロレスに押され気味、観客動員も低迷し
ていた頃。そんな全日本にとって人気外国人レスラーのテリーとドリーの兄弟対決は、
切り札とも言える最高のカードだったはず。
ところが上記の経緯で実現させてしまうと、宣伝がまったくできない。会場も千葉
で、一万人クラスの大観衆を集められる箱ではなかった。さらに言えば、テリーは一九
八三年での引退を表明しており、引退試合の候補として兄弟対決も一部、囁かれていた
ように思う。営業的に考えるなら、勿体ないに尽きる。
考えられるのは、(プロレス興行としては珍しく?)ガチ抽選だった可能性かなと思
うものの、それこそ兄弟対決をハプニング的に実現させるのを避けたいなら、ガチ抽選
をしてはならない訳で。
この年の五月以降、全日本と新日本の間では有力外人レスラーの引き抜き合戦が勃発
する(ドリーとテリーは移籍せず)のですが、実際は引き抜き合戦ではなく話し合いの
上でのトレードだったとする説も根強く、もしもトレードが決まっていたのなら……と
妄想を膨らませることもまた楽しい。(^^)
ではでは。