長編 #2524の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
そんなある日。 ほとんど訓練さえされなくなっていたヴィーナスが、激しく鳩舎の中で暴れ出した。 「お前も、茉莉華ちゃんの事を考えていたんだな」 鳩舎を見に来た司は、茉莉華との全ての事のきっかけがこま鳩によるものだった事 を思い出した。 「久しぶりに、空を飛びたいんだろう?」 司は何週間ぶりかに、ヴィーナスの訓練に出かけることにした。 ヴィーナスを飛ばす場所は、初めて茉莉華と出会った日に、やはりヴィーナスを飛 ばした場所。 久しぶりに空に放たれたヴィーナスは、司の頭上を旋回し、己の向かうべき場所と 飛んでいった。 その帰り道、茉莉華の家の前を通ってみたが、そこは完全に無人となっていた。 あの電柱の針金も、いつの間にか取り外され、どこかのスーパーの捨て看板と変え られている。 ヴィーナスは司の元には帰って来なかった。 その日、鳩が飛ぶはずもない夜中まで待って見ても、ヴィーナスは鳩舎に戻っては 来ない。 翌日も、その次の日も。 「ずるいなあ………。自分だけ茉莉華ちゃんのところへ、飛んで行って」 ヴィーナスが帰ってこない事を悲しく思う反面、きっと茉莉華もこれで寂しい思い をしなくなったのでは無いかと感じ、少し気が楽になった。 「きっと、茉莉華ちゃんはもっと生きていたかった筈だ。でも生きる事が出来なかっ た………だけど、ぼくはそれが出来るんだ」 明日からはちゃんと学校に行こう。 それから小遣いを貯めて、もう一度鳩を飼いたいと思った。 今度飼うときは、ちゃんと訓練をしてレースに出場させようと。 【終わり】
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