長編 #2254の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
Z (目指す方向) 31 <守護霊> インスターさんありがとうございました。 私も良く解りました。 人から褒められる喜びを求めて頑張っていたように思いますが、 褒 められたい、とか認められたいという想いは、結局は欲しい、下さい と言う、奪う思いでした。 称賛と言うのは努力の結果として与えら れる物であり、認められなかった事が不満になると言う事は、すなわ ち彼の努力の元の部分が純粋でなかった、という事なんでしょう。 <インスター> その通りですね。本来人間というのは、光り輝く最高に美しい存在で あり、他人から認めれられる必要などまったくありません。 せっかく そのままで美しいのに、認められたいと言うマイナスの思い、グレーの 想いを出し光が煤けてしまいます。 <守護霊> それなのにどうしてそんな想いを、皆だしてしまうんでしょう。 <インスター> 一つは、自分の美しさを忘れている事であり、もう1つは、早急に 結果だけを欲しがる為です。 一度褒められた時の喜びを知ると、今度は努力抜きで結果だけを欲し がってしまいます。 努力、精進による発展はとても美しい物であり、 人は皆その事を称賛します。 人から褒められる喜びはとても大きな 幸せ感です。 そこで今度は人から褒められようと努力を開始します、 この瞬間褒められる事が目的へとすり代ってしまうのです。 本来幸 せを求めていた人が、褒められる事が目的となってしまうのです。 これは大変微妙な問題ですが、実はこれこそが99・9%の人の間 違える非常に大きなポイントなのです。 この間違いがすんなり解っ た人はもう私と同じ聖域で暮せる人でしょう。 ちょっと説明を変えます。 (手段が目的に転化した) 幸せになりたい→それにはお金がいる→だからお金が欲しい(奪う思い) それが手に入らない→だから苦しい→そして幸せになれない これと同じパターンである事がお分かりですか。 幸せと言うのは努力の結果として与えられる物です。 努力と言う原 因なくして幸せと言う結果は与えられません。 そして人が幸せになる のにお金であるとか称賛といったものは、何も必要無いのです。 さら に何よりも悲しい事は、彼は幸せへ至る為の努力すべき方向が分からな かったのです。 [ (技術者村) 32 <守護霊> まったくその通りでした。 彼自身明確に自分の目指すべき方向を 腑に落すまではこのハピエストランドから出すわけには行きません。 xx君、それでは一旦私の部屋へ戻り、技術者村の中を少し歩いてみ ましょう。 {筑波の学園都市のような所、工場らしき物はない} ここに居る人達は皆、物を作り出すのが好きな方々ばかりです。 ほら其処に あるのは自動車の研究所、その向こう側にあるのがバイクの研究所です。 「守護霊さん、一つ質問があるのですが。 此処の人達は車やバイクを作っ てどうするのですか? 自動車に乗っている人もあまり見掛けませんし、 それに此処の人達は想っただけで何処へでも好きな所へ瞬時に移動出来る わけでしょ? なのにどうして車やバイクを作る必要があるんですか?」 もちろんここでは単に場所を移動する目的で車に乗る人は居ませんし、物を運 ぶ目的だけで車を使う人も居りません。 ドライブや、バイクでのツーリングを 楽しむ人達が車を使っているわけです。 しかし本質的には此処の人達は余り自 分が楽しもうといった気持ちを持っておりません。 貴方が疑問に思うのも当然 ですね、なのに此処の人達は昼夜を問わず皆必死で新しい車の研究に余念があり ません。 夜の無いこの世界で、正に昼夜を問わず働いております。 実質的には、此処での研究は全て貴方の居た地球上の人達の援助の為に行われ ています。 私がコンピュータを勉強し貴方にインスピレーションを送っていた ように、此処の技術者は皆其々の自分が指導している、自分の分身へより良きア ドバイスを送る為に日夜努力をしているのです。 「エーッ、それでこの人達は何か得があるのですか?」 此処で暮している人達は損得勘定と言う物を、観念として持合わせておりません、 皆そうする事が好きだから、嬉しいからやっているのです。 人の為に何か出来 る自分に一番の幸せを感じているのです。 「でも地球上に居る人達は皆そんな事を知りもしないじゃないですか。一円 の報酬も貰えないばかりか、感謝さえもしてもらえないじゃないですか。 私もよく急に妙案が閃いた時など俺って頭が良いなあと思ってましたが、 ひょっとするとそんな時は何時も、もしかして守護霊さんがアイデアをく れていたんですか?」 何の脈絡もなく湧いたアイデアと言うのは100%我々守護霊が降ろしていた インスピレーションだと思って間違いありません。 [ (幸せはご褒美) 33 「ウーン、何だか随分損な役回りをやっているんですね、僕なんかにはとて も真似が出来そうにありません」 {守護霊にっこりと優しく笑い、そしてやがて悲しそうな表情へと変る} 本当はそんな事ないのです、私と貴方は一体なのですから、私の出来る事は貴 方に出来る事であり、私の幸せは貴方の幸せなのです。 ですから何よりも大事 な事は、貴方の価値観が私の価値観と一致しなければなりません。 貴方が幸せ になりたいと進んで行く道が、私の幸せの道と離れれば離れるほど我々は苦しく なります。 そして私が貴方の本体であり、貴方が私を変える事は大変難しい事 です。 そしてこの問題は貴方が私に近づく以外解決の道はありません。 感謝もされない事を一生懸命にやるのは損だ、という思いを出す人が本当は一 番損なのです。 正に180度逆の価値観です。 今はこれ以上この話をしても すぐには納得して頂けないと思います、旅の折に触れ又この話しをしたいと思い ますが、貴方がこの件を100%納得された時が貴方のこの旅の終りかもしれま せん。 でもそう言いながらも貴方は知っていますね、誰にも気付かれずそっとしてあ げる親切が貴い行為である事を、そして何か良い事を人にして上げたら、それを 恩に着せようとしたり、これは僕がやりましたと振れまわったりする事が、尊敬 されない行為である事を。 実は、人の為に努力する行為はちっとも損な行為ではないのです、人の為に行 った善行は、全部ご褒美となって善行を行った本人に返って来ます。 OCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCS E見返を求めない善行という種を蒔けば(原因)E E結果として幸せというご褒美がもたらされる。E WCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC[ 見てご覧なさい、仕事場の中で頑張っている、あの幸せそうな人々の顔を。 貴方は中に入らなくても此処からちゃんと中の様子を伺い見る事が出来ます。 さあ中の様子を看よう、と強く念って下さい。 {不思議な事に壁を透かして中の様子が見えて来る} あの幸せそうな、生き生きとした表情がなによりの証拠です。 「此処の人達はバイクを開発しているようですね」 {暫く中の様子を伺う} 「あれ、なんだか本田宗一郎さんに似た雰囲気の人がいますね」 [ (本田宗一郎) 34 似たようなではなくてご本人です。 あの方は平成3年8月に地球上での人生 修行を無事終えられた後、まっすぐに尊者の聖域の本体意識に戻られました。 あの方は正に終戦後のどん底の日本を、21世紀のリーダー国へ再生させる為、 エルハピエスト様より特命を帯びて地上へ派遣された、真の指導者なのです。 今では、この村の指導者として再び本田宗一郎の4次元シールドを付け、その 魂の一部がこの村の熱意ある技術者達をご指導していらっしゃいます。 どうで すか折角来たのですから中へ入って少しお話を伺ってみませんか。 「エーッ、まさか、あんな偉い方とお話出来るんですか。」 ここに居る人達は人の役に立てる事を何よりも喜びます、貴方や私のプラスにな る事でしたら喜んでお話をしてくれるでしょう。 地球上では体は一つ、偉い方 はとかく忙しいですから、そう簡単に我々庶民がお目に掛かる事は出来ませんが、 あのくらいの能力の方ですと、このランド内では常時十体以上に別れてあちらこ ちらで人々をご指導していらっしゃるのです。 「なるほどー、そういう事でしたら是非ともお話しをお聞かせ願いたいもの ですね、少しだけでも」 {守護霊そっと本人に手を触れるとスーと壁 の中へ吸い込まれ、本田氏の横へ立った} <本田> こんにちはXX君、貴方の今回の旅で、新しい発見はありましたか? 「こんにちは本田先生、お話出来て大変光栄です。 この世界は驚きの連続 です、こうして先生にお目に掛かれた事も、守護霊さんと逢えた事も! 先生が作られた世界の『ホンダ』は今や日本の誇りです、私も世界に誇 れる一万人ぐらいの企業を創業してみたいものだと思っておりますが、何 かアドバイスを頂けませんでしょうか」 \ (「俺の考え」パート2) 35 自分を生かしなさい、貴方の一番得意とする個性を最大限に発揮する事です。 自由奔放に、貴方の一番やりたい事を徹底的におやりなさい、人に話しなさい自 分の夢を、仲間に語りなさい貴方の理想を、車などは絶対一人で作れる物ではあ りません、チームで良い物を作る為、私は社員の耳にタコが出来るほど何時も何 時も同じ事を何度も何度も話しました。 そしてそれが皆の習慣になるまで話し ました。 おかげで今では私が居なくても技術の『ホンダ』は生きつづけていま す。 今日は昨日と違う。 日々是新たなり! 日々より一層良いものを作り出したかった私は、垣根を作らず自由をモットー とし、それが実力第一主義・創造第一主義の社風を作り上げたのです。 大事な事は考え方です。 経営はお金儲けではありません。 一番大切な事はお客様にいかに喜んで頂けるか、いかに満足を与えられるか、 いかに快適さを提供出来るか、いかに人の役に立つ事が出来るか、という事です。 私は生前にも”俺の考え”という本の中で私の考え方について、既に意見を述 べていますが、こちらへ帰り私の歩んだ人生を振り返ってみて、次のような事々 が私の生きざまであったように思います。 □良いもの、より良きものを作り出そうという事のみに関心があった。 会社の業績についての関心はなかったのです。 □したがって会社の社長という意識もなかった。 ある時社員食堂で雑談中、とある社員からそろそろ会長になられてはと ゆう話しが出て、その時初めて自分は社長だったのだという事に気付きました。 そうだ、じゃあ今日辞めようと言い出したら、さすがにその社員はびっくりして それだけは、今日辞めるというのだけは止めて下さいと必死で止められ、その日 の内というのはさすがに思いとどまりましたが。 □他社との競争にも関心はありませんでした。 ホンダの敵は、トヨタでも、ニッサンでもなく、ホンダ内部に起きて来 る金儲け主義とかの誤った考え方の台頭です。 商品ごとにチームを組ませ、より良い商品を作る為、切磋琢磨しチーム 同士を競い合わせました。 □技術は即応用でき使えなければ技術とはいえません。 良い車が作りたいな、 良い車を作ろうな、と社員食堂で何時も何時も社員に語りました。 社長であっても社長ではなく、あくまでも一技術屋、それが私の生き方 生涯現役、生涯一技術者、を貫きました。 □人材は、私の語った夢に賛同した人達が集まり、私を補ってくれました。 私の夢に集まった人達は不景気の波が来て、たとえ給与が払えなくとも、 それでばらばらになる事はありません。 目的が同じだからです、ゴールが一緒だからです。 貴方は何か一つ、世の中の為になる事を一つ突き詰めて行きなさい。 これが 自分だと言い切れるものを、もし分からなければ内に問いなさい必ず答えは返っ て来ます。
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