長編 #2185の修正
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ダニエルキースの名作「アルジャーノンに花束を」は知恵遅れの青年が一匹の ハツカネズミとともに知能改良手術を受け、天才と化すのですが、最後はアルジ ャーノンという名のそのネズミが死に、青年ももとの状態に戻ってしまうという、 悲しいけれど胸をうつ結末で終ります。 「まごころを君に」という邦題で映画化され、主演の知恵遅れの青年を演じた 俳優がアカデミー賞を授賞しましたね。 一度読んだなら生涯忘れないであろう傑作。同題名で短編と中編がありますが私 は自分が最初の感動をうけた短編をお薦めします。 ・・っと、こうやってさりげなく(?)状況説明の不足を他作品の解説に頼る私 でした(^。^; ===================== ぼくがかいちばんなしかったのはなかのよかったメイチェンがあるひきゅうに 「りゅう」がみえなくなったといいだしたときだ。 メイチェンはいった。 うちのおとうさんもおかあさんも「りゅう」なんてこのよにはいるはずがないっ ていうのよ。そんなのおまえの「さっかく」だって。それにあんなちえおくれの こ、とあそんじゃいけないって。 ねえワン、ほんというとね、このごろあたしも「りゅう」なんて「さっかく」だと おもうようになってきたの。こないだまでは、ゆめのなかにも「ろん」ちゃんがで てきて、いっしょにあそんでいたのに、ふっと、おかあさんのことばをおもいだして、 もういちどみるといつのまにか「ろん」ちゃんがどっかにきえていなくなって・・。 そのうちゆめのなかだけでなくてほんとうに「ろん」ちゃんがみえなくなってしまう んじゃないかしら。 あたしは「ろん」ちゃんが好きよ、ずっといつまでも、ともだちでいたいわ、なんで みえないの。メイチェンは、とうとうなきだしてしまった。 「ろんろん」というのはぼくたちがなづけた「りゅう」のこのなまえだ。 しくしくなくメイチェンのそばで「ろんろん」はやっぱりみーみーなきながらかおを のぞきこんでいた。 その時ぼくは、だってそばに「ろんろん」がいるじゃないかとはとうとういえなか った。 メイチェンにはもうすでに「りゅう」がみえなくなっていたんだ・・ ぼくはこどもなんだろうか、おとななんだろうか。 おかあさんがいつもいっている。おまえは、ほんとうならとっくにおとなになって るはずのとしだって。 メイチェンのおやたちがいうように、ぼくはちえおくれなのかもしれない。 でもぼくにはまだ「ろんろん」がみえる ちえおくれってどんな「いみ」なんだろう・・。 「まるがおのりゅう」その3 旺春峰
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