長編 #2183の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
お気づきになる方も多いでしょうが、これはダニエルキースの名作「アルジャ ーノンに花束を」のパロディです(^。^;すこし「パフ」もはいってます(笑) ================== ぼくがそのこをみつけたのは、なつもおわりのゆうぐれどきだった。 きゅうにものすごくそらがひかっておおきなおとがしたかとおもうと、かわの うえになにかきらきらひかるものがおちてそのこがながれてきたんだ。 さいしょはそれが「りゅう」だとはおもわなかった。だって、しんだおじいちゃん がいつもしてくれたおはなしじゃあ「りゅう」はもっとおおきくてつよいいきもの だったんだから。 そのこにはきんいろのうろこもぎんいろのうろこもなかったし、「りゅう」なら かならずはえているはずの、つの、もちょっとだけしかでていなかった。 おまけにどうみても「りゅう」らしくないまるがおだった。 そのこはかわべりでおぼれそうになってみーみーないてた。 あとでそのことをはなしたら、ばかだなあ、りゅうぐうじょうのりゅうおうはうみ のそこにすんでるんだぜ、ほんとうの「りゅう」ならおぼれるはずないじゃないか ってユンにいちゃんがいった。 でもそのこはおぼれかけててぼくはそれをたすけてあげたんだ。きっとこのこはそら にすんでてそらからおちてきたんだろう。 よっぽどこわかったのかぼくのむねのなかでそのこはまるまってはなれようとしな かった。おおきなまんまるいめがとってもかわいいそのこをぼくはうちにつれてか えることにした。 はじめてかぞくのみんなのいるところへそのこをつれていったときのことはよくお ぼえている。 ぼくが、きょう「りゅう」をひろってきたよ、といったらおかあさんはさいしょ なにかとかんちがいしたらしい、あそう、じゃあ、あぶらであげてあげるからそ こにおいておきなさいと、ゆうはんのしたくをしながらぼくのほうもみずにいった。 あぶらであげられてはかなわない。 なんど、ねえりゅうだよおりゅうといってもかまってくれないので、ぼくはしかた なくそのこをだいてこんどはおとうさんのところへつれていった。 またぼくが「りゅう」をひろってきたよというとしんぶんをみながらおとうさん は「りゅう」なんてこのよにはほんとうはいないんだよとやっぱしぼくのほうをみ ずにわらっていった。 それならおどろかしてやろうとぼくはおとうさんのしんぶんのまんまえまでそ の「りゅう」のこをちかづけてやった。おとうさんがよんでるしんぶんをとじ たらめのまえに「りゅう」がいるってわけさ。 でもおとうさんはおどろかなかった。しんぶんをしたにおいてかおをあげると ぼくにひとこといった。 なんかようじかい?って。 ぼくはそのときはじめてわかったんだ。 そのこはおとなたちにはみえないんだってことが・・。 「まるがおのりゅう」その1 わん
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