長編 #2113の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「原稿用紙の使い方」 えびす 聞くところによると、小説等のコンテストに送られてくる作品の半分ほど、 場合によってはそれ以上が、かなり無茶な原稿用紙の使い方をもって書かれ ているそうです。非常にもったいないことだと思います。一次選考の選者( 主に編集者)は膨大な数の作品を読まなければならないのですから、とりあ えず第一段階としてこの「原稿用紙の使い方」に着目してチェックするとい うもっとも簡単な方法を取る場合も多いのではないでしょうか。また、作品 のレベルがほぼ同程度であった場合、より正しい原稿用紙の使い方をしてい る方を取る、という事もひょっとしたらあるのではないでしょうか。 原稿用紙の正しい使い方、という物は、存在します。何かの賞にでも作品 を送ってみる場合、少なくとも守っておいて損はないと思います。また、小 論文の試験等では、この「原稿用紙の使い方」を厳密に守るべきです。 以下、原稿用紙の正しい使い方について説明します。守るべきルールは、 さほど多くありません。 まず、商業ベースで出版された手近な小説を二冊か三冊、手元に置いてみ てください。もし、わたしがここで書いている内容に対する疑問が生じた場 合には、それらの小説をめくって確認してみるといいでしょう。まともな作 品ならば、必ずわたしの言うような原稿用紙の使い方がされているはずです。 ★文末の「。」について★ 文末には、句点すなわち「。」をつけます。分かり切っているようなこと かもしれませんが、これは基本中の基本です。〈文末に「。」がない文は、 文ではない〉と言い切るかたもいます。 ただし、例外がひとつ、また、それとは別にあまり一般的ではない例外が ひとつあります。 ●例外:会話文扱いの物で、「閉じる記号」が文末にある場合。 例:〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「おまえ、強いな」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ふつう、 「おまえ、強いな。」 とはしません。 また、例えばキャラクターが自分の頭の中だけで、口には出さずに喋った 文に対して、 (おまえ、強いな) あるいは、 〈おまえ、強いな〉 と()〈〉等々を用いて表記した場合も同様です。 ●あまり一般的ではない例外:思考点「……」で文が終えられた場合。 例:〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 なんだ、あいつ、にせものだったのか…… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 文末に「。」がありません。これは「あまり一般的ではない例外」です。 最近の若い作家で、たまにこうする人がいますが、この場合一般的な表記の しかたはあくまで、 なんだ、あいつ、にせものだったのか……。 です。文末の「。」に注意してください。 なお、これもまた言うまでもないことかもしれませんが、「?」「!」は 「。」の代用となります。 読点すなわち「、」の用法についてはかなり曖昧で複雑なので、ここでは 説明できません。この文書では、はっきりとしたルールがあるものにしぼっ て解説をしています。 【後編につづく】
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