◇フレッシュボイス2 #2809の修正
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「なんなら」> 挙げられた例文での使い方は、元来の意味から外れているのは議論の余地がないは ず。 「なんなら」元来の意味は、相手のことを考えて提案する、というニュアンスがある はずですが、“誤用”はたいていの場合、話し手が自身について語る形式になっている ような気がします。 私も、もうどのくらい昔になるのか記憶が曖昧ですけど、多分十年以上前から、変な 「なんなら」の使い方を見掛けることが増えたなと感じた覚えがあります。 ややこしいというか面倒なのは、その“誤用”の方向が一つではなく、多岐に渡って いるらしいこと。 私が、「なんならの“誤用”」と聞いて真っ先に思い浮かべたのは、「逆に」や「む しろ」のニュアンスで使われているっぽい例。 「言うほど駄作じゃないんじゃね? なんなら面白いくらいだ」 個人的に次に多いと感じるのは……「その(あの・この)程度なら」のニュアンス。 「あいつの絵、そんなにうまいか? なんなら俺の方がうまいかも」 それから、前を受けて程度を酷くするパターンも結構あるかな。検索して見付けたN HKのサイトにあった例文ですけど、「カレーがほんとに好きで、なんなら毎日食べて ます」「うまくてできなくてもかまいません。なんなら、まったくできなくても大丈夫 です」といったような。※そのNHK関連のサイトでは、詳しく分析した論文が紹介さ れていました。まだ見てないけど。(^^; 朝霧さんが挙げた例を分類するとしたら……並列もしくは列挙、でしょうか。醤油と 塩、ユニクロとワークマン。 他にも違った“誤用”がまだまだありそうですが、とりあえずここまで。 こうして挙げてきた“誤用”の内のいくつかには、私自身これまでたくさん見掛けた 結果、さほど違和感を持たなくなってきているものがあるってのが、またちょっとコワ い。「言葉は生き物である」という言い回しの、現在進行形の実例なのかもしれない。 世の流れで新たな使い方が定着するのは仕方がない(一部の世代のみで短期間大流行し たからと言って定着と見なすのは認めたくないが)と思う一方で、「言葉は生き物であ る」を盾にして、元々の意味を簡単に抹殺するのやめてくれよんとも思う次第。 ではでは。
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