#881/3569 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 19/03/25 20:27 ( 31)
未・読了>時さんの『眠れ、そして夢見よ』1−2まで 永山
★内容
読み始めました。まだ序盤までですが、読了報告を少し書いてみます。
といっても途中故に、気になった箇所の指摘にほぼとどまっています。あしからず。
引用箇所は一部、見易さ優先で行末改行の位置を変えております。ご容赦ください。
@@引用開始(指摘付き)@@
所員の常盤美智子が盆にコーヒーを二つ乗せて入ってきた。
↑
「載せて」だと思います
滝田研究室に行ってみると、そこには口髭とほう鬚を生やし、やはり
同じように白衣を着た青年がいた。彼は片手にコーヒーカップを持ち、
↑
「やはり同じように」ってくどいような……
小さいものではラットやモルモットでも成功しています。
↑___↑
まとめて「ねずみ」としてはだめなんでしょうか。(^^; ラットとモルモットの違い
を検索してみましたが、ここで区別して記述する特段の理由が分からない〜
@@引用終了(指摘付き)@@
本作はいつ頃書かれたのでしょう?
現在から言えば六十年ほど先の世界を舞台にしていて、そこかしこに未来を感じさせ
る記述がある反面、ちょっと前までえらく旧式なコーヒーメーカーを使っていたらしい
描写があったり、名刺が紙(多分)で手渡しだったりと、ややちぐはぐな印象を受けま
した。動物実験の映像を見て光を探すのも、(現在の時点で思い描く)二〇八〇年頃なら
AI任せになりそう。あ、煙草は、吸う人は吸い続けるでしょう、多分。(^^;
導入部の掴みはいいと思いました。できれば、睡眠障害各症状のデパートみたいな状
態が本来あり得ないことを、分かり易く示して欲しい気がします。
ではでは。
#883/3569 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #881 ***
★タイトル (tok ) 19/03/26 23:26 ( 8)
御礼>永山さん 時 貴斗
★内容
永山さん、ご指摘有難うございます。
”@@引用開始(指摘付き)@@”〜”@@引用終了(指摘付き)@
@”の部分とコーヒーメーカーの部分を修正しました。
本作は、ファイルの日付からすると二十年前に書いたものです。
二百年後とか千年後であれば大幅に変わるでしょうが、現在から六十
年後という微妙な未来のため、所々未来の描写にしてあとは現在のまま
としています。六十年後には紙の名刺が消えてなくなっているというの
は私には想像し難いのですが……。
#900/3569 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #883 ***
★タイトル (AZA ) 19/04/03 20:58 ( 82)
読了>時さんの『眠れ、そして夢見よ』 永山
★内容
読み終えました。※ネタバレ注意。
的外れなこともだいぶ言うと思いますが、門外漢の感じたままを記してみます。
とりあえず、気になった箇所の指摘から〜。
@@引用開始(指摘付き)@@
美智子はコンクリートの上にハンカチを敷いて、青年の横に座った。
手の平を地べたにつき、空を見上げる。
↑
コンクリートの屋上に出たけど地べた? もちろん言いたいことは分かりますが
↓
を抱えていた手を、彼女の真似をして地べたにつけた。
美智子が目を細める。ほほにえくぼができる。
↑
私は気にしない派ですが(^^; えくぼは頬にできるものと決まってるのだからいちい
ち「ほほに」と書く必要はない、という向きもあるので念のため
うねって登りづらかったが、そこを越えると平らになった所に出た。ち
ょうど良い具合に葉をたわわにつけた一本の木があって、その木陰に、
腰かけるのにちょうどいい岩がある。青年は座って少し早い昼飯を食べ
↑
「ちょうど良い」「ちょうどいい」連続使用
「古代エジプト人の時の記憶は残っていませんか」
「いいえ。私にもそんな自覚はありません。正直言って、自分がエジプ
↑
記憶が残っていないなら「はい。私にも〜」では?
@@引用終了(指摘付き)@@
他には、研究所で窓辺とモニター前とを行き来するシーンが何度かありましたが、倉
田のいる部屋もモニターできるようにして、夢見装置のそれと合わせて、二つの画面を
並べて見るのはだめなのかなと思ったです。(^^;
ストーリー面。
3−1の1は藤崎のキャラを詳しく見せつつ、美智子のキャラにもうまく触れていて
凄く効果的だと感心したです。
ただ、読み進める内に、研究者三人が三人ともウェットな感じが出て来て、そういう
括りで見ると、キャラクターが似たり寄ったりかなあ。一人くらいドライなタイプにし
た方が、違いが際立ってメリハリが出せそう。よくあるキャラクター配置かもしれませ
んが、トップ:変人、女性:ドライ、青年:ウェットというのが物語を転がしやすい気
がします。
キャラ設定に関連し、天才らしさがあまり出ていないのも残念。ありがちですが一人
くらいいかにも天才っぽい、奇矯な振る舞いの人物がいた方が分かり易いかも。
終わり方がふわっとしていて、物足りなさが残った感じ。振り返ってみるに、一番盛
り上がるのはエジプト人の胸に刃物を突き立てるくだりだと思いますが、そこから終わ
りまでが長く感じました。倉田の次男が成長して登場し、新たな展開ともう一盛り上が
りするのだと期待が高まったものの、その前の盛り上がりに比べると、想像の範囲内を
そう越えてはいなかったかなと。
個人的には、夢見装置を用いたSFミステリとしてのロジカルな解決を期待していま
した。そこの部分が弱かったのはちょっぴり残念でしたが、道中は楽しめたです。私か
らすればオリジナリティ一杯の展開で、この先どうなるのだろうという興味だけで充分
に引っ張られました。
私の読み方がまずいのかもしれませんが、インド人のくだりが必要だったのか、入れ
るなら入れるでもうちょっとインド人パートを増やすべきではないかと感じてしまいま
した。
同じく読み方が悪いのか、エジプトの王について、ヒッドフトという架空(ですよ
ね?)の存在にした創作上の意味合いが、今ひとつぴんと来ず。
この設定一つで、色んな可能性が考えられると思います。1.作中でも本当に架空の
存在(倉田の想像の産物)である 2.歴史から抹殺されたファラオである 3.倉田
が夢を通じてエジプト人として介入した時点でヒッドフトがファラオになるルートが生
まれた(すでに過去が変わりつつあった) 4.逆に、倉田が介入した時点でヒッドフ
トの消滅が決まった等々。そういった可能性を列挙・検討していく展開を私自身思い描
いていましたが、さほど検討されずに進んでいくので、何で架空のファラオにしたんだ
ろう?と感じた次第です。
ついでに付け加えるなら、架空のファラオだと、倉田の行動(及び滝田の判断)によ
り過去が大きく変わりかねない!というはらはら感が希薄になる気もします。
もちろん、現代にピラミッドが残る有名なファラオに設定すると、それはそれで不都
合が生じましょう。場所が分かっているのだから現地に急行する展開にしないと不自
然、とか。資料集めが大変になりそう、とか(汗)。
どのような傾向の新人賞に応募されたのか分かりませんが、全体の分量に比して主要
キャラ三人の内面描写が多く、倉田の謎がぼやけてしまった感があるような。SFの賞
でしたら、倉田の謎の解明にもっとフォーカスして欲しいかなぁ。ライトノベル系の賞
なら、キャラクター小説に振り切ってみるのもありだったかも。
想像も交えて、色々と勝手なことを綴りました。妄言多謝。
これからまた物語を書いていってほしいです。
ではでは。
#904/3569 ◇フレッシュボイス2 *** コメント #900 ***
★タイトル (tok ) 19/04/06 01:01 ( 61)
御礼>永山さん(ネタバレ注意) 時 貴斗
★内容
永山さん、感想を有難うございます。
“@@引用開始(指摘付き)@@”〜“@@引用終了(指摘付き)@
@”の部分を修正しました。
> 他には、研究所で窓辺とモニター前とを行き来するシーンが何度かあ
りましたが、倉田のいる部屋もモニターできるようにして、夢見装置の
それと合わせて、二つの画面を並べて見るのはだめなのかなと思ったで
す。(^^;
確かに。それは思いつきませんでした。私は単純に窓から眺めればよ
いと思いました。
> ただ、読み進める内に、研究者三人が三人ともウェットな感じが出て
来て、そういう括りで見ると、キャラクターが似たり寄ったりかなあ。
滝田は快活なキャラにしようと思っていたのですが、書いているうち
に滝田までウェットになってしまいました。
> 終わり方がふわっとしていて、物足りなさが残った感じ。振り返って
みるに、一番盛り上がるのはエジプト人の胸に刃物を突き立てるくだり
だと思いますが、そこから終わりまでが長く感じました。
「新たな夢」以降の章は、新人賞の規定の枚数に達しないために付け加
えた章です。ネットにUploadするにあたり、バッサリ削っても良かった
のですが、せっかく書いたのにもったいないと思い残しました。
> 私の読み方がまずいのかもしれませんが、インド人のくだりが必要だ
ったのか、入れるなら入れるでもうちょっとインド人パートを増やすべ
きではないかと感じてしまいました。
元々ショートショート〜短編作家だったもので、インド人のくだりは
これでいいやと思ってしまいました。長編ならもっとたくさん描写しな
いといけないのかもしれませんね。
ヒッドフト王(架空)については「2.歴史から抹殺されたファラオ
である」という設定です。
> ついでに付け加えるなら、架空のファラオだと、倉田の行動(及び滝
田の判断)により過去が大きく変わりかねない!というはらはら感が希
薄になる気もします。
ヒッドフト王のピラミッドを輝かせる→スフィンクスの頭を壊そうと
する→過去が大きく変わりかねない! という設定です。
>SFの賞でしたら、倉田の謎の解明にもっとフォーカスして欲しいかな
ぁ。
倉田の謎の解明については、倉田氏が新興宗教にかぶれていたことを
知る→和田幸福研究所の退行催眠によって前世の記憶が蘇えり先祖返り
を始めた→古代エジプト人になった、というのが大きなところです。
設定によって生じる「古代エジプト人ならなんで日本語でしゃべるん
だ?」等の疑問(矛盾点?)については推測という形でつぶして(苦し
い言い訳をして)います。
「エジプト人の時には見えるのに、倉田氏自身の時にはなんで見えない
んだ?」といった点については「そうした方が面白いと思ったから」と
いうのが正直な所です。
>道中は楽しめたです。私からすればオリジナリティ一杯の展開で、この
先どうなるのだろうという興味だけで充分に引っ張られました。
有難うございます。