#1159/1160 ●連載
★タイトル (AZA ) 25/11/02 17:15 (134)
ある試作その1 原案・文章:某AI 原案・編集:永山
★内容
前置き
今回は、とあるAIに執筆してもらった短編小説をUPしてみます。
用いたAIの規則・規約によると、「生成物は利用者のものでもあるし、AIを提供
している企業のものでもある。そして利用者は自由に利用できる」とのことなので、こ
こへ載せても大丈夫と判断しました。
UPする箇所はとりあえず、プロローグから第一章の終わりまでで、AIが出力した
小説本文に私はなるべく手を入れていません。代わりと言っては何ですが、おかしな箇
所に指摘を入れています。かつてよくしていた指摘付き感想と同じですね。
今回指摘した点が、AIがやりがちなミスなのか否かは分かりませんが、推敲時に注
意すべき傾向は何となく見えてくるかもしれません。
―― ―― ――
プロローグ
東京湾の沖合に浮かぶ人工島――神谷アイランド。
その姿は、夜の海に浮かぶ孤島のようでありながら、実際には本土と長大な橋と海底
トンネルで結ばれている。
だが、橋を渡る車は少なく、島に住むのは神谷《かみや》家の人間と、数人の使用人
だけ。
外界から隔絶されたこの場所は、静けさと緊張感が同居する独特の空気に包まれてい
た。
神谷邸は島の中央に建つ。
重厚な石造りの外観と、最新鋭のITセキュリティが融合した邸宅は、まるで近未来
の要塞のようだった。
広い敷地には小さな庭園があり、季節ごとに手入れされた花が咲き誇る。
邸宅の窓からは、東京湾のきらめきと、遠くに浮かぶ都市の灯りが見える。
夜風が静かにカーテンを揺らし、部屋の隅に置かれた白い陶器の植木鉢には、季節の
花が咲き誇っている。
↑
編集者註.「咲き誇る」の表現が短期間に二度続いている
神谷由紀子《かみやゆきこ》――この邸宅の主であり、神谷グループの総帥。
彼女は毎朝、植木鉢の花を手入れし、花びらの落ち具合や葉の色に目を配るのが一つ
の日課だった。
「今年はよく咲いてくれたわね」
そうつぶやきながら、由紀子は花びらを一枚一枚摘み取り、静かに微笑む。
↑
編集者註.異様な行動に思える。伏線ではありません
その姿は、厳格な経営者というよりも、むしろ一人の繊細な女性のようだった。
だが、島の静寂の中には、どこか張りつめたものが漂っていた。
神谷家の人々も、使用人たちも、誰もがどこか緊張した面持ちで日々を過ごしてい
る。
↑
編集者註.「どこか〜」の表現が短期間で連続している
外部からの訪問者はほとんどなく、時折、荷物を運ぶ業者の車が橋を渡ってくるだけ
だ。
この島には、もう一つの特徴があった。
緊急時には、専用の非常通報システムが本土の警察・消防と直結しているが、パト
カーや救急車が橋を渡って到着するには、どうしても時間がかかる。この“時間差”こ
そが、外界から隔絶されたこの場所の最大の特徴だった。
――やがてこの島で、一つの密室殺人が起きることを、まだ誰も知らなかった。
第一章 前夜
「最近、社長の様子が少し変なんです」
家政婦の三浦玲奈《みうられいな》は、夕食後の片付けをしながら、同僚の警備員に
小声で漏らした。
「夜中に何度も窓を確認したり、カーテンを閉め直したり……」
「まあ、あの人は員は苦笑いを浮かべ、食器を丁寧に拭いた。
↑
編集者註.台詞が途切れ、次の文と一緒くたになっている。想像するに、
>「まあ、あの人は神経質なところがありますからねえ」
> 警備員は苦笑いを浮かべ、食器を丁寧に拭いた。
だと思うのですが、そうだとしても警備員が食器を拭くのかと疑問
ダイニングには、まだ食事の余韻が残っていた。
由紀子は食後の紅茶をゆっくりと口に運び、窓の外をじっと見つめている。
「玲奈さん、明日の朝も花の水やりをお願いね」
「はい、承知しました」
三浦は小さく頷き、由紀子の背中にそっと視線を送った。
その横顔には、どこか疲れと不安が入り混じっていた。
リビングでは副社長の俊一《しゅんいち》がノートPCを開き、明日の会議資料を確
認している。
「社長、明日の会議資料はこちらにまとめておきました」
「ありがとう。あなたも早めに休みなさい」
「はい……」
俊一はどこか落ち着かない様子で、何度も資料を見直していた。
ガレージでは大友直樹がドローンのバッテリーを交換していた。社長の秘書を務める
ようになって長いが、業務でドローンをいじるようになったのは最近のことだ。
(この機体、昨日のテスト飛行のか。プロペラに小さな傷がついてしまってる)
大友はプロペラを外し、慎重に新しいものと交換する。
(社長は最近、ドローンの操作に夢中だ。まるで、新しいおもちゃを手に入れた子供の
よう)
ガレージの壁には、由紀子が自ら撮影した空撮写真が飾られている。
彼はふと、窓の外の夜空を見上げた。普段よりも星がよく見える気がする。声が出
た。
「明日は晴れそうだな……」
夜の邸宅は、どこか不穏な静けさに包まれていた。
廊下を歩く三浦は、カーテンの点検を終え、由紀子の部屋の前で足を止める。
ドアの隙間から、淡い明かりと書類をめくる音が漏れている。
「……おやすみなさい、社長」
三浦はそっとつぶやき、ドアノブに手をかけた。
中からは、花の香りが微かに漂ってきた。
彼女は思い出したように、「明朝は、植木鉢の花の水やりも忘れずに」と自分に言い
聞かせる。
自室に戻る途中、三浦は廊下の窓から夜のくに見える都市の灯りが、波間に揺れてい
る。
↑
編集者註.何かが脱字している。想像を逞しくするに……
「夜の海を挟んで遠くに見える」かな?
「この島も、昔はもっと賑やかだったのに……」
彼女はふと、かつての神谷家の賑わいを思い出した。
由紀子がまだ若く、家族が集まっていた頃の記憶。
今はもう、静寂と緊張だけがこの邸宅を支配している。
寝室に戻った三浦は、ベッドに腰掛けて深く息をついた。
「明日は、何事もありませんように……」
そう祈るように目を閉じた。
(この時、彼女の胸に“殺意”は、まだ影も形もなかった――)
↑
編集者註.今回分で一番驚き、呆れたのがここ。「犯人は三浦」と分かってしまう。
叙述トリックではありません。AIへの入力では、「本格ミステリを注文し、かつ、倒
叙ミステリを求めてはいない」のに。何ら工夫することなく、犯人の心理描写をスト
レートにやってしまうなんて、このAI、ミステリを分かっていないなあ。(^^;
以上になります。
文章そのものが味気ないのはとりあえず棚上げとしても、この出来映えはかなり厳し
いというのが正直な気持ちです。
続きは、いずれ指摘付きでUPするかもしれません。面白いつっこみどころがあれば
いいのですが。(^^)
ではでは。
#1160/1160 ●連載 *** コメント #1159 ***
★タイトル (AZA ) 25/12/02 17:51 ( 99)
ある試作その2 原案・文章:某AI 原案・編集:永山
★内容
前置き.ということで、第二章です。前回と似たようなおかしな箇所が散見、否、頻出
していると感じました。AIならではのミスって感じはしないし、面白みもあんまりな
いです。
第二章 事件当日
朝の神谷アイランドは、春の陽射しに包まれていた。海から吹く風はまだ冷たく、邸
宅のガラス窓にはうっすらと水滴が残っている。
三浦玲奈は、目覚ましのベルが鳴る前に静かに目を覚ました。制服に着替え、廊下を
静かに歩く。キッチンでは若いメイドが朝食の準備をしていた。
「おはようございます、三浦さん」
「おはよう。パンケーキの生地はできてる?」
「はい、今焼き始めたところです」
↑
編集者註.ちょっと変な会話。家政婦とメイドのやり取りだからって、「パンケーキの
生地はできてる?」「焼き始めたところです」だと、前者はメイドにパンケーキを焼く
権限はないことを示唆しているのに対し、後者はそれに反して焼いていることになる。
そもそも、焼き始めていることくらい、匂いで気付きそうなもの。これで家政婦の三浦
の鼻が悪いという伏線ならまだいいんですが、そういうことでもなく
バターの香りとコーヒーの湯気が、キッチンに立ちのぼっていた。
三浦は食器を並べながら、ふと窓の外に目をやる。朝日が差し込み、庭の芝生には夜露
がきらめいている。遠くには、人工島を囲む防波堤と、都市へと続く長い橋が見えた。
「今日も静かな朝ね……」
やがて、由紀子がダイニングに現れた。
「おはよう、玲奈さん。花の水やりはもう済んだ?」
「はい、今朝もよく咲いています」
三浦は微笑み、由紀子の後ろ姿を見送った。由紀子は毎朝、部屋の隅に置かれた植木
鉢の花を手入れするのを欠かさない。
「今年は本当に花付きがいいわね」
「花は正直ね。手をかけた分だけ応えてくれる」
由紀子は花びらを一枚一枚摘み取り、独りごちた。
↑
編集者註.また摘み取っている。理由に触れないといけないところでしょうに、AI
は気にならない模様
朝食のテーブルには、俊一と大友も揃った。俊一はまだ眠たげな顔でコーヒーをすす
り、「今日の会議、緊張するな……」とぼそりとつぶやく。
大友はスマートフォンをいじりながら、
「社長、午後のドローン飛行はどちらの機体を使いますか?」
「新しい方にして。昨日のテストで古い方は少し音が大きかったから」
由紀子はきっぱりと答えた。
食卓には穏やかな会話が流れていたが、どこかぎこちない沈黙も混じっていた。俊一
は会議資料の束を抱え、「社長、資料はすべてデスクにまとめてあります」と報せた。
「ありがとう。あなたも遅れないように」
社長の返事に、俊一は「はい……」と、どこか落ち着かない様子で何度も時計を見て
いた。
朝食後、三浦は掃除道具を手に、廊下や窓辺を丁寧に磨いて回る。
「三浦さん、またカーテンの埃ですか?」
「ええ、社長が“窓際が気になる”とおっしゃっていたから」
三浦は由紀子の部屋のカーテンをそっとめくり、窓枠の隅やサッシの溝まで細かく埃
を拭き取る。その手つきは、日々の習慣のように慎重だった。
部屋の隅の植木鉢にも目を配る。「花びらが少し落ちているわね……」
小さな箒で花びらを集め、植木鉢の土の乾き具合を指先で確かめる。
「水やりは……昨日したばかりか」
軽く頷き、花の茎をそっと立て直した。
そのとき、由紀子の声が背後から響いた。
「玲奈さん、今度の役員会のこと、聞いてる?」
「いえ、詳しくは……」
「この島の管理体制も見直すつもりなの。人員削減も避けられないわ」
由紀子は何気なく言ったつもりだった。
↑
編集者註.急に由紀子の心理に立ち入っている
三浦はその場で小さく頭を下げ、「失礼します」とだけ言って部屋を出た。廊下を歩き
ながら、胸の奥に小さな不安が生まれる。
昼前、俊一はリビングでオンライン会議に参加していた。「社長は本当に厳しいな…
…」会議の合間に、ふと窓の外に目をやる。カーテンがわずかに揺れているのが見え
た。
ガレージでは、大友がドローンのバッテリーを交換し、プロペラの傷を確認してい
た。「昨日のテスト飛行でぶつけたのかン操作アプリを立ち上げ、テスト飛行のログを
確認した。壁には由紀子が撮影した空撮写真が何枚も飾られている。
↑
編集者註.この辺り、よく分からない。第一章で記したこととほぼ同じだし、台詞は途
中で切れているし……
正午過ぎ、三浦は再び由紀子の部屋の前を通る。ドアの隙間から、淡い明かりと書類
をめくる音が漏れている。
三浦はよく通る、それでいて邪魔にならない声で「お昼のお茶をお持ちしますね」と
いつもの如く言った。返事はないが、彼女は静かに部屋を離れた。
午後一時、邸宅は静まり返っていた。各々が自分の仕事に集中し、ただ、由紀子の部
屋だけが、静かに時を刻んでいた。
↑
編集者註.邸宅全体が静まりかえっていると書いていながら、「由紀子の部屋だけ
が、静かに時を刻んで」と記すのは変
三浦はキッチンで紅茶を淹れながら、由紀子の言葉を思い返していた。
「この家を出ていく……? 私の居場所は、どこにもなくなるの?」
彼女は、家政婦としての自分の役割や、これまでの日々を思い返す。
「何か、私にできることは……」
その問いに、誰も答えてはくれなかった。