AWC クルーズに行ってみた>まずは選定   永山



#8710/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  15/11/07  18:36  ( 62)
クルーズに行ってみた>まずは選定   永山
★内容
 十一月三日から五日まで、父と二人で二泊三日の船旅――飛鳥Uによる博多発着境港
クルーズ――に出ておりました。
 だいぶ前に、テレビ番組でこの手のクルーズを紹介しているのを父と観て、いつか乗
ってみたいなという話になったものの、特に具体的には考えていなかったんですが……
この度、場所とか日程とか臨時収入的な物とか色々タイミングが合い、行ってみること
に。

 きっかけは、少し前の書き込みでも触れた、マジックショー付きのディナークルー
ズ。九ヶ月ほど前、横浜でのそれに乗れなかったことを思い出し、何となく検索してみ
ると、クルーズでの催し物の一つに、マジックが行われる場合が結構あると知りまし
た。中には専属のマジシャンがいる船も。それが飛鳥Uで、テレビで最初に観たのもこ
の船でした。
 さらに詳しく調べると、専属マジシャンとは言っても常に乗船している訳ではなく、
主にロングクルーズのときに乗っている傾向がある。
 できれば船上でマジックショーを観たいなあと、確実にマジックがあるクルーズプラ
ンを探すと、他の船でいくつか見付かる。ただ、海外クルーズだったり、ドレスコード
がフォーマル指定の日が必ずあったり、あるいはお値段がちょっと……だったりで、条
件にぴたりと合うものはなかなか。
 で、とりあえず、マジックは脇に置いて、船そのものを比べてみようと思い立ち、ま
た調べ始める。まず、安全性が高いこと、チップ制度がないこと、日本語オンリーで大
丈夫なこと。この三点を意識して探すと、やっぱり日本船に限られるようで。日本のク
ルーズ船は三つあり、一つは必ずフォーマルナイトが設けられるようでしたから、パ
ス。残る二つを比較すると、初心者向けの観点では諸説?あって絞れなかったんです
が、高齢者向けとなると飛鳥Uとの声が大多数を占めているように感じた。父は去年の
九州旅行において、電動アシスト自転車でがたがたに疲れたようですから、まあ高齢者
扱いでかまわないでしょう。飛鳥U乗客の平均年齢や年齢分布を見ると、まだ若い部類
のようですが。てことで、飛鳥Uを最有力候補に決定。

 次に、コース選び。場所は、九州発着、無理ならば発着地のどちらかが九州。寄港地
は国内ならどこでもいい。海外には寄らない。長さは、ワンナイトでは短いだろうか
ら、二泊三日。長くても三泊四日。
 探し始めた九〜八ヶ月前の時点では、条件に合う適当なものがなかったのですが、し
ばらくして発表された今年度分のコースの中に、ぴったりなのがありました。それが最
初に記した、博多発着境港クルーズです。
 実は、他の日本船で、三泊四日で値段は飛鳥Uとあまり変わらないコースがあったの
ですが、ゲストの芸能人(歌手)がちょっと前に歌関連でスキャンダルを起こしていた
ので、気乗りしなかった次第。

 ともかく、これで船もコースも決まり。次に考えたのが、少しでも安く乗ること(
笑)。
 飛鳥Uには部屋のタイプが、ランク上から順に、Sロイヤルスイート、Aアスカス
イート、Cスイート、Dバルコニー及びDトリプル、Eバルコニー、Fステート、Kス
テートと用意されていました(基本的に全室二人部屋)。この内、FとKは広さや設備
等が全く同じだが、Kは窓からの眺望が悪い(救命艇などで遮られる)から、Fより少
し安いですよというもの。景色を楽しむなら部屋の外に出ればいいので、Kで充分で
す。ホームページの写真でも確認しましたが、問題なさそうでした。
 ちなみに――日本船は外国船と違い、大浴場が設けられていて当たり前らしいんです
が、部屋にもバスタブがある方が望ましい。飛鳥Uはその点、部屋のランクに関係な
く、全てにバスタブがある。あと、トイレも全室ウォシュレット。これは案外、凄いん
では。
 一番安い部屋を選んだらそれでおしまいかと思いきや、調べてみると、株主優待割引
なるものがあり、優待券一枚で一回のクルーズが一割引になるそうな。実際に株主じゃ
なくても、優待券を持ってる人が使える。ありがたい。これを手に入れようと、ネット
オークションを当たってみたら、そこそこの数が出品されてました。スタート時の価格
は様々でしたが、それらの中で一番高いのを買ったとしても、間違いなく得です。ただ
し、有効期限があるので、確認は忘れずに。私達は少なくとも二枚手に入れる必要があ
ったのと、早めに手に入れたかったのとで、三枚で一五〇円即決の品を購入しました。

 ここまで準備をしてから、ようやく予約です。そうなんです、まだ予約をしてないん
です(汗)。

 続く。ではでは。




#8712/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8710 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/09  18:44  ( 58)
クルーズに行ってみた>予約へのハードル   永山
★内容
 予約する前に、旅行会社を決めねばなりません。
 またもやあれやこれ調べたんですが、各社とも毀誉褒貶渦巻いており、決めづらい。
明らかに悪い評判の方が多いとこは外し、残りの旅行会社のサイトを順番に当たってみ
ると、すでにKステートは完売というところがほとんど。飛鳥Uに限らず、クルーズは
一番高い部屋と一番安い部屋から売れていくとの評判を聞いていましたが、まさにその
通り。
 それでも、最も評価が低い旅行会社ではまだ売れ残っていましたから、いざとなった
らここで買うしかない……と思ったんですが、その前に、販売状況がサイト上では分か
らない会社が数社残っていたので、だめもとでその中の一つに申し込んでみることに。
 すると、部屋確保できましたとの返事が。意外だ。サイトで確認できないと、端から
申し込みをあきらめる、という人が多いのかも?
 それはさておき、クルーズの予約は初めてなんで、全然知らなかったんですが、まず
着手金?として代金の一割を前払いするシステムになってまして、送られてきた振込用
紙で支払いました。
 で。
 私の感覚では、「振込を確認しました」てなメールが当然来ると思ってたのですが、
来ない。まさか振り込みできていないのかと心配になり、一週間後ぐらいにメールで問
い合わせたら、「あ、振り込まれてますよ。うちでは、確認のメールを出すようなこと
はやってないんです」的な返事がありました。うーむ、クルーズを扱う旅行会社ってそ
ういうものなのかしらん?
 それからしばらくして本契約と言いますか、残額を支払う期間に入りました。もうシ
ステムを理解したし、ちゃっちゃと支払おうと、銀行に行くと……十万を超える額の送
金は、本人確認が必要ですと言われて、ああいいですよと運転免許証を出したのです
が、今度は住所に問題が。
 実は、旅行会社から送られてきた振込用紙には、私の住所がすでに印字されていて、
それは便利なんですが、私、鹿児島にいるときに注文したものだから、鹿児島の住所が
印刷されてる。一方、私の運転免許証は関西の方で取ったもので、そこに記載の住所も
関西のもの。本人確認にならないってことで、さあ困った。
 結局、銀行の人が何やかやと確認作業をしてくれて、振込用紙の欄外に“実家:関西
の住所**”と書くことで、OKになりました。やれやれ。
 その後、旅行日の一ヶ月前に、ドレスコードの予定等を記した資料とかオプショナル
ツアーの申し込み書なんかが送られてきて、さらに二週間前になると、乗船券(乗船引
換券)が送られてきました。
 ちなみに、着手金支払いの案内及び残金支払いの案内は郵送で、そのあとは宅配会社
のメール便で届きました。

 メール便以降は、私は関西の方に行っており、父が受け取ったので、リアルタイムに
は確認できなかったんですが、とりあず、ドレスコードが二日間ともカジュアル指定だ
と聞いて、拍子抜けすると同時にほっとしたです。
 クルーズでは夕刻以降のドレスコードが設定されることが普通だそうで、最初それを
知ったときは、正直言って、面倒だなと感じました。飛鳥Uのドレスコードには通常、
カジュアルとインフォーマルとフォーマルがあり、他の方々の乗船記を読むと、二泊三
日程度のショートクルーズでは、フォーマルはまずないが、インフォーマルが入ること
が多いという感触を得てました。当然、今回の境港クルーズも、少なくとも一日はイン
フォーマルだろうと踏んで、先んじて服や靴を(主に古着屋で)揃え始めていたので
す。
 実際はカジュアル指定だったから服が無駄になったかというと、さにあらず。飛鳥U
では、カジュアルデーでも、インフォーマル寄りの人が多いとの記述を、いくつかの乗
船記で見付けてました。そもそも、ドレスコードのカジュアルとは、一般的に使う場合
のカジュアルとは違って、案外縛りがきつい。Tシャツや短パンはだめとされてる。知
らなかった〜。ジーンズも以前はだめだったのが、去年辺りからやや緩くなって、綺麗
なジーンズなら可となったようです。
 てな事情なので、すでに買ってしまった服をうまく使えば、ちょうどいい感じになる
のではと考えた次第。ちなみに、インフォーマルでは男性はネクタイ(アスコットタイ
やループタイを含む)着用が望ましい、となってたので、早々にループタイを古着屋で
入手しておりました。これもお洒落アイテムに使おう(笑)。

 続く。ではでは。




#8714/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8712 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/11  10:25  ( 76)
クルーズに行ってみた>ドレスコード他   永山
★内容                                         15/12/11 21:00 修正 第2版
 クルーズに行くと決めたあと、一番心配したのが服でしたが、ドレスコードが両日と
もカジュアル指定だったので、気が楽になりました。
 それでも、必要な服を考えると、結構大変です。
 男の二人旅故、荷物は大した量にならないと、当初は手荷物で済むだろうと見込んで
いたのですが、いざ、必要な物やあれば便利そうな物を集めてみると、意外にかさばる
ことが判明。
 いくらドレスコードがカジュアル指定でも、ジャケットとスラックスはいるし、靴も
観光などで歩き回るのとは別に、夕食時にちょっとはましな物が必要なようだし、境港
での十一月の気温が相当低いこともあり得るから防寒着もいるし云々と詰めていくと、
ダンボール二箱分に。特に、パジャマが厚手の物だったのが効いた(客室の備品に寝間
着の類はなし)。
 段ボール二箱分と書きましたが、何で段ボール箱に詰めたかというと、事前に送るた
め。
 これまた知らなかったんですが、クルーズでは、乗客が前もって荷物を送ることがで
きるシステムがあります。
 そりゃあ、世界一周なんて長期クルーズなら、衣類だけでも大変な量になるでしょ
う。手荷物で当日運んでいたら、召使いが必要になる。
 宅配がサービス(乗船料金に含まれている)の場合と、実費の場合があるようです
が、飛鳥Uは原則的に後者。黒い猫の会社が引き受けてます。送る形は、スーツケース
が普通のようでしたが、段ボール箱でもOK。私達はスーツケースを持っていないの
で、当然、段ボールを選択。

 ここで、事前にかき集めた情報から、持って行くと便利なグッズあれこれ。
・ドアに飾る物
 これを知ったとき、最初は何のこっちゃと思いました。飛鳥Uは広く、長い長い廊下
(二〇〇メートルほどあるらしい)が続いているので、自分の部屋の位置を覚えられな
い。そこで、他の部屋と区別できるよう、オブジェ的な物をドアの外側にぶら下げると
分かり易くなるそうな。ぶら下げる道具として、磁石で壁に貼り付けるタイプのフック
も必須。

・マグネット
 紙のメモなんかを冷蔵庫の扉に貼り付ける、あれです。先述のフックで代用可能。
 クルーズでは、クルーズ中の予定等を記した船内新聞(飛鳥Uではアスカデイリー)
が毎日配られるとか。その予定表を、壁にばっと張り出しておくと見易い、らしい。

・蛍光ペン
 アスカデイリーに掲載のスケジュール表の、これぞという箇所に線を引くのにあると
便利、らしい。

・ハンガー
 部屋にハンガーがない訳ではありません。十五本ぐらい備わっているらしいのです
が、女性だとこれでも足りないこともある、だから持ってけと。ただし、これは情報が
古かったのか、今は客室係に頼めば、ある程度は追加のハンガーをくれるようです。
 関連して、長期クルーズで、服を仕舞うスペースそのものが足りなくなりそうであれ
ば、ベッドの下に収まる組み立て式の収納ボックスを用意する人もいるそうです。

・加湿器
 室内は口調が聞いている反面、乾燥しやすいとか。喉が乾燥に弱い人は、これを用意
するらしい。お金持ちだな〜。

・電源タップ
 室内のコンセントは少ないので、携帯電話やカメラ、タブレット等、同時にたくさん
充電したい人は持って行くべし、だそうです。

・ネックストラップとビニールケース
 カード類や名札、お金などをケースに入れ、首から提げるあれです。飛鳥Uの場合、
乗船受付後は乗船券がカードタイプに交換され、その乗船カードがルームキーになる
し、上下船のチェックに使われるし、船内での支払時のキャッシュレスシステムにも必
要と、凄く大事な物と化します。ポケットに入れてるだけでは、落とす可能性が高かろ
うということで、ネックストラップが重宝するみたいです。
 なお、旅行会社によっては、ネックストラップをくれるところもあるようです。

・船酔い関連
 酔い止め薬は、無料の物が飛鳥Uのレセプションにも置いてありますが、それだけじ
ゃ不安な人は自分で用意する。薬以外でも、これがあれば船酔いしづらいという物があ
ればぜひ。私が調べた限りでは、ショウガの砂糖漬けがよく挙がっていたような?

 その他、双眼鏡(海上でクジラやイルカなどを見付けたとき)やサングラス(日光対
策)、各種記録メディア等も挙がってましたが、代表的なのはこんなとこ。
 私達が持って行くことにしたのは、マグネットとドアに飾る物、電源タップでした。
あ、前日になって、念のためショウガキャンディを買い、持って行きましたが、使わな
かったな。
 ネックストラップは欲しかったんですが、いくら調べても乗船カードのサイズが分か
らなかったので、まあいいかと。船内でも販売しているようでしたし。

 続く。ではでは。




#8716/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8714 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/13  19:36  ( 60)
クルーズに行ってみた>気になること諸々   永山
★内容
 出発日が迫ってくると、気になるのが天気です。
 出発地と寄港地それぞれの天気及び気温の予報をずっとチェックしてましたが、連日
晴れで、どうやら平年よりだいぶ暖かくなりそう。初めは、家からはコートを羽織って
いくつもりでしたが、こりゃいらんとなりました。防寒着は、事前に送ったセーター二
着に、マフラー一本だけ。
 海も穏やかそうで、一安心。
 残る心配は……地震。そう、ちょうどこの頃、鳥取県東部にて、最大で震度四を記録
する地震が頻発してました。境港からは多少離れていますが、それでも境港で震度一を
記録していましたから、全くの無関係でもない。いや〜な感じ。
 ま、それを言い出したら、鹿児島は常に桜島の脅威が存在してると言えるんですが。
 そうそう、クルーズ旅行向けの保険に、乗客都合で乗船できなかったとき、キャンセ
ル料を全額補填してくれる商品があるらしいんですが、今回掛けませんでした。事故に
遭ったときの保険も、船会社が規定している最小限のものでかまわないと判断し、追加
せず。だから、事故はともかく、アクシデントで出港時までに港に着けなかったらどう
しよう、という不安はありました。キャンセル料を払うしかないんですけど(苦笑)。
 その予防策というほどではありませんが、鹿児島から博多までは新幹線で、乗船受け
付け締め切りの二時間前に着ける便を選びました。JRの規定だと、特急の遅れが二時
間を越えると払い戻し。てことは、遅れが生じても二時間を超えないように頑張るだろ
う、という読みです(笑)。

 他に気になるとしたら、出発地や寄港地での病気の流行でしょうか。
 六月〜七月頃のクルーズでは、韓国に立ち寄るコースを組んでいたクルーズが、軒並
みルート変更していたみたいです。MERSが猛威を振るっていた時季でしたから。
 これまた初めて知ったんですが、外国船によるクルーズは日本国内だけで完結する
コースを組めない規則になっているとかで、変更には苦心しただろうなと。

 期日と関係なしに気になっていたのが、食事のマナー。
 飛鳥Uでは夕食は、フォーシーズン・ダイニングというレストランで摂るのが一般的
で、ドレスコードもこれのために設定されているようなもの。乗船記の写真を見るに、
ほとんどの場合、フルコース料理が饗される模様。
 それでも、二人旅なので、二人席ならさほど気にすることはないと思うのですが、十
人掛けくらいの丸テーブルで相席もあり得るから、最低限のマナーは知っておくべきか
なと考えたですよ。ナイフとフォークの順番ぐらいしか知らなかったもので。
 最初に必要だろうと思い浮かんだのが、食べ方全般。スープの飲み方とか、ライスの
食べ方とか、骨付きの魚の食べ方とか、殻付きの海老の食べ方とか。前者三つはすぐに
把握できたんですが、殻付き海老の食べ方は、ネットにある説明を読んでも、そんなに
うまく行くのかと不安を覚えた(苦笑)。
 次に、中途で席を外すとき及び食べ終わって席を離れるときに、ナイフやフォーク、
それにナプキンをどう置けばよいか。調べてみるとなかなか面白いですね。ナプキンを
綺麗に畳んで退席するのは、食事に満足していないことを意味する。また、用意された
ナプキンを使わず、私物(ハンカチなど)で口元をふくのは、「ここのナプキンは汚く
て使えない」という意思表示になってしまう、とか。
 他にも、ナイフやフォークを落としたときとか、フィンガーボールの使い方とか、
(注文しないのであり得ないけど)ワインのテイスティングとか、あれこれチェックし
ました。このネタだけで、コメディタッチの短編小説が書けそう。

 参考までに、外国船だとアルコール類は持ち込み禁止の船が多いそうですが、飛鳥U
ではOK。事前に荷物として送る人もかなりいるみたい。アルコールは別料金ですか
ら。
 私は(ほぼ)飲みませんが、父は人並みに飲むので、発泡酒二缶を前もって荷物で送
るのと、五百ミリリットルのペットボトルに移した焼酎を手荷物で持ち込むことに。

 繰り返しになる部分もありますが、ドレスコードがあると聞いたときは、めんどくさ
い、お金掛かる、窮屈だなと感じましたが、服選びを始めてみると案外楽しいし、荷造
りが終わった頃には、クルーズ船上での非日常感を味わうには必要なアイテムだなと思
えるようになってました。テーブルマナーにしても最初は面倒事として受け止めたもの
の、調べてみるとそれなりに合理的な理由があると分かり、なかなか興味深い。失敗も
経験の内と楽しめるようにと心に留め置き、次回いよいよ出発です。

 続く。ではでは。ネクタイだけは理解に苦しむ。




#8718/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8716 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/15  18:14  ( 70)
クルーズに行ってみた>出発から港まで   永山
★内容                                         15/11/17 01:32 修正 第3版
 十一月三日の朝八時十分頃に鹿児島の家を出て、バスで鹿児島中央駅に向かいまし
た。約一時間二十分かかります。途中、山道を通るのですが、ここで落石でもあって通
行止めが発生したらもう間に合わないなと、どきどき。そんなに心配なら、前日から博
多に行って泊まればいいんですが、そこまでの時間的金銭的余裕があるはずもなく。
 九時四十五分頃、ほぼ定時に鹿児島中央駅に無事到着。余裕を見て、乗車予定の新幹
線の発車まで、五十分ほどあります。切符を購入し、土産物屋や家電店を覗いている
と、じきに時間になりました。
 車中では、主に本を読んで過ごしましたが、トラブルなく着いてくれ〜という思いが
頭をよぎって、なかなか集中できず。ちょうど、線路内に自転車を投げ込む事件が起き
たばかりでしたし。
 そんな不安をよそに、新幹線は遅れることなく、博多駅に到着しました。ここまで来
ればもう大丈夫。港までは路線バスで移動の予定ですが、万が一、バスが動かなくなっ
ても、タクシーがある。

 落ち着いたところで、気温を肌で感じる。うん温かい。この分なら寒いどころか、汗
が滲むくらいになる予感。
 時刻は十二時五分、お昼時です。前もって、どこで食べるかは決めていたので、迷わ
ず、博多駅構内なる博多デイトスなる施設に直行です。テレビ東京系のバラエティ番組
「Youは何しに日本へ?」で、ラーメン旅を続けるチリ人青年が、鹿児島に立ち寄っ
て食べた「鹿児島ラーメン豚とろ」が結構美味しそうだったので、その博多支店で食べ
てみます。
 博多に来てラーメンを食べようと思ったら、大多数の人は博多ラーメンを選ぶものな
のか、鹿児島ラーメンを看板に掲げる「鹿児島ラーメン豚とろ」は、他店に比べると行
列もなく、空いていました。
 入口の食券機でメニューを選び、食券を買う。二人とも同じBセット(だったかな
?)をオーダーしました。豚とろラーメンにライスと餃子が付いて、確か一〇〇〇円
也。
 店内には有名人の物らしきサインが何枚も貼ってありましたが、どれも読めない……
唯一、“もう中学生”のサインだけは非常に分かり易かったので理解できましたが。程
なくして、料理が届く。
 ラーメンは名前の通り、とろとろ状態の豚肉が何枚か載っていて、油がいっぱい浮い
てる。でも食べてみると、外見ほど脂っこくはなく、においもきつくなかった。麺は細
麺で、スープがよく絡むから、味は抑え気味なのかな。途中、紅ショウガで口の中をさ
っぱりさせると、抵抗なく食べられる。ライスは、量は多くないけど、美味しい。餃子
は焼き餃子が出て来ると思っていたら、意外にも水餃子でした。味付けはポン酢としそ
風味で、油の目立つラーメンとは対照的。これも美味しかったです。

 食べ終わった時点で、十二時四十五分。乗る予定のバスまで、まだ一時間近くありま
す。時間を潰すため、二日後の帰路、博多駅で昼食を摂る店を物色。が、歩き疲れてき
たため、どこかに座ろうとするも、ベンチの類は満席でした。「こうなったらさっさと
港に行こう。そこの施設で座れるはずだから」となり、バス停へ。地下街を通って、五
分ほどで到着。ちょうど博多港国際ターミナル・中央埠頭行きが発車するところでした
が、急ぐ必要はないので見送り。待っていると、スーツケースを転がした人が続々と集
まります。気が付いた範囲では、女性ばかりでした。それとなくファッションチェック
してみると、お洒落率が高いような。
 二十分ほどしてバスがやって来ました。幸い椅子に座れて、ほっと一息。軽く冷房が
掛かっていて、快適。というか、出発二日前ぐらいまで、コートを羽織っていくつもり
だったから、我ながら恐ろしい(汗)。
 進む内にバス内は満員状態になり、みんな飛鳥Uに乗る人達なのかなと思っている
と、国際展示場で大多数が降りちゃった。何かイベントがあったのかな? 港まで行っ
たのは、結局私達を含めて八人ぐらいだったかしらん。時刻は13:40(時間表記、
ここからこの形にします)。予定よりだいぶ早い。
 乗船受付が始まるのが15:15となっていて、でもネット情報では早めに開始する
ことが多々あり、最大で四十五分早かったケースすらあったので、十四時半に着けばよ
かったんですが、さらに早い。

 さて、博多港国際ターミナル前に降り立ちましたが、乗船受付場所はここではありま
せん。以前はここで行われていたようですが、今年の四月下旬辺りから博多港中央ふ頭
クルーズセンターなる施設が新しく稼働し、クルーズによって振り分けられるようにな
ったみたいです。今回は、その博多港中央ふ頭クルーズセンターで手続きが行われるの
で、そこまでは徒歩で移動となります。距離は二百メートルほどですが、大荷物を持っ
た人には、結構辛いかも。クルーズ利用者の大半は高齢者だと言いますし。
 案内板で場所と道順を確かめたあと、二人して歩き出した途端、後ろから声を掛けら
れました。振り返ると、二人組のご婦人が。
「どちらの船に乗られるの?」と問われ、飛鳥ですと答えると、「どこで受付するので
しょう?」と問われた。
 かねがね、旅先で人から道順を聞かれる経験がやたらと多い気がする私ですが、また
もやです(笑)。

 続く。ではでは。




#8720/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8718 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/17  01:31  ( 80)
クルーズに行ってみた>法則発動   永山
★内容
 案内板で場所と道順を確かめたあと、二人して歩き出した途端、後ろから声を掛けら
れました。振り返ると、二人組のご婦人が。
「どちらの船に乗られるの?」と問われ、飛鳥ですと答えると、「どこで受付するので
しょう?」と問われた。
 かねがね、旅先で人から道順を聞かれる経験がやたらと多い気がする私ですが、また
もやです(笑)。
※ここまで再録※

 でまあ、ちょうどそこ(受付場所)へ向かうところではあったものの、絶対確実に正
しい自信はない。「僕も初めてなんですが」と前置きした上で、多分こちらですと指し
示しつつ、先に行ってしまった父を追い掛けました。途中で、歩行者用信号が青から赤
に切り替わったので、ご婦人二人組とは距離が開いたんですが、道はまっすぐで見通せ
るからまあいいかと、そのまま心持ちゆっくり進みます。程なくして、目的の建物が見
付かり、一安心。念のため、後ろを振り返って、こっちですよと分かるように腕で示し
つつ目礼。一応、間接的に道案内できたことになるかな?

 この段階で、13:50ぐらいだったか。早い、早すぎる。それなら時間潰しがて
ら、周辺を見物したり、入港済みの飛鳥Uを写真に収めたりすればいいんですけど、す
でに足に堪えており、写真を撮る元気が出ず、待合所で椅子に収まってました。まあ、
港湾施設などが邪魔で、よいアングルがないというのもありましたが。
 一時間前の14:15頃から人が増え始め、施設の人?が椅子を追加で並べ始める。
 14:30に、手荷物の受付が始まりました。大きな手荷物を前もって預けると、部
屋まで運んでおいてくれる。身軽になれば、港周辺をぶらつくのが楽だということです
ね。
 それから十五分もすると、施設内は人で溢れ、椅子が足りなくなりました。もう追加
分もないようです。でも、乗船受付は始まらず。荷物の受け付けがずっと続いていま
す。
 私達は手荷物を預けることなく、ずっと椅子に座ってました。で、ここでもファッシ
ョンチェックをしてました。女性は和服の方を三名ほど確認しました。少なくとも、カ
ジュアルには見えません。大半の女性は、ちょっとお洒落で派手な洋服でした。帽子を
被っている人が目立ちましたが、船だと飛ばされる心配ないの? 男性はジャケットに
スラックス、ノーネクタイが多く、和服はいなかったと思います。ここまで見て、自分
達もそんなに見劣りすまいと安堵してたんですが、ただ一点、靴がちょっと……。私達
はいかにもスニーカーらしいスニーカーでしたが、他にスニーカー履きは小さな子供ぐ
らいで、大人は渋めのデッキシューズ、もしくは革靴らしき見栄えのする靴ばかり。
うーむ。もし次回があったら、考えよう。
 あと、年齢層は聞いていた通り、高齢者が九割がた占めていたかと思います。車椅子
の方も、女性を一人見掛けました。乗下船が大変そう。専用通路が設けられた港もある
みたいですが、博多ではどうなんだろ。

 そうこうする内に、15:15になりました。結局、定刻に乗船受付スタートです。
 窓口は、ツアー組が二つ。旅行会社に直接申し込んだ組は、各社別ではなくひとまと
めに、ただし、部屋のランク別に二つに分かれていました。
 割とスムーズに進んだんですが、窓口の区分けを示す紙を掲げる人の掲げ方が中途半
端で、見えづらかった。ともかく、窓口で乗船券(乗船引換券)と問診票(この三日間
で下記の症状は出ていませんか?的なあれ)を提出し、引換券を返してもらうとともに
乗船カードを受け取りました。おお〜、ちょっぴり感動。なお、乗船カードのサイズ
は、キャッシュカードなど一般的なカードと同じでした。
 乗船カードを受け取ると、そのまま施設を通り抜けて、港側に出ます。おっ、目の前
に飛鳥Uが見える。皆さん、写真や動画をばんばん撮ってます。乗船口は5デッキにあ
り、地面からはちょっと高い位置になってる。そこへ通じる階段が細くて、乗客は一列
になって登ります。登り始めには飛鳥Uのカメラマンがいて、乗客皆さんの“記念すべ
き第一歩”を撮影してる(あとで有料で購入可能)。私も登ってみて、まず感じたのは
手すりがぐらぐら揺れて不安定なこと。構造上仕方ないのかもしれませんが、かなり頼
りなく、お年寄りには不安かも。もちろん、実際に何か起きたという訳ではなく、心理
的な面で。
 さて、船に一歩、足を踏み入れると、乗組員(船員ではなく、ウェイターや客室係ら
しき人。以下、便宜上使い分けます)達が出迎えてくれます。歓迎の言葉は、事前の調
べだと、「お帰りなさい」だったんですが、それは聞けなかった(と思う)。「ようこ
そ、いらっしゃいました」だったかな。あ、乗組員の大半は、外国人です。フィリピン
の人が多いと聞きましたが、私には外見で判断できません。皆さん、日常会話なら日本
語で大丈夫です。

 乗船後、レセプション前を通って、エレベーターに乗り、部屋に行こうとしたのです
が、やはり初めての船、初めてのクルーズとあって、勝手が分からない。7デッキ(七
階)にある部屋で、部屋番号も分かってるんですが、とにかく広い。7デッキのエレ
ベーター前に待機していた客室係の女性の一人に尋ねると、すぐに教えてもらえまし
た。
 事前に聞いていたけど、廊下が長い! それに、廊下の左右に部屋が配されていたの
かと思ったら、片側だけでした。廊下は奇数番号の部屋と偶数番号の部屋それぞれに一
本ずつある訳ですね。この並びなら、ドアを開けたとき、お向かいさんと顔が合うなん
てこともない。なお、私達の部屋は偶数です。
 部屋ですが、一番お安いKステートということで、父はかなり狭い部屋を想像してい
たみたい。かつてのカーフェリーなんかだと、上下の差が激しかったですから、そのイ
メージが強いみたい。実際に部屋を目の当たりにして、「何だちゃんと広いじゃない
か。これなら充分充分」と満足げ。窓からの眺望は、確かに救命ボートで一部遮られて
いますが、全く見えない訳ではなく、問題なし。立派なベッドにデスク、クローゼット
やテレビがうまく配置されており、快適に過ごせそうです。

 続く。ではでは。




#8722/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8720 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/19  01:48  ( 66)
クルーズに行ってみた>クルーズライフ開始   永山
★内容
 入室して真っ先に確認すべきことは? ――荷物が届いているかどうか、です。
 もちろん、無事に届いていました、ダンボール箱二つ。いや、確かめる前に、部屋の
ドアを開けた途端、でんと置いてあるのが目に飛び込んできたんですが。
 中身も無事であると確認し、ジャケットやスラックスの類を、ウォークインクローゼ
ットのハンガーに掛ける。と、クローゼット内で足下を見ると、緊急避難用の救命胴衣
がきちんと装備されていました。オレンジ色が眩しい。
 救命胴衣を見て思い出しましたが、出航までに乗客参加で緊急避難訓練を行う規則に
なってます。その段取りをチェック。16:15頃に短音7回、長音1回の警報が船内
放送で流れるので、それを合図に指定の場所に集合するようにとのこと。時計を見ると
15:32だったので、少し余裕があります。部屋に置いてあった案内冊子に、ざっと
目を通す。このとき担当してくれる客室係が、カロリンという名前だと分かりました。
手書きの名札?が置いてあったので。“キャロライン”じゃないのかなーと思ったけ
ど、直接聞く機会はなかったです。

 船内新聞“アスカデイリー”も置いてあったので、素早くチェック。私が最も気にな
っていたのは、マジシャンが乗っているかどうか、です。今回乗船している全エンター
テイナーについて、今日のアスカデイリーを見れば即分かるという訳ではありません
が、その日のイベントにマジック関連のものがあれば確定です。
 果たして――ありました! 21:00〜23:00にクラブスターズというところ
で、バーマジックタイムが行われるとあります。これで希望の一つが叶いました。多
分、二日目にもクロースアップマジックショーか、マジック仕立てのプロダクションシ
ョーが行われるはず。前者なら早朝から予約に並ばねばなりません。その旨は夕食以降
に配られる、翌日分のアスカデイリーに記載されるはずですが、果たして。
 とまあ、だらだら書いていますが、アスカデイリーをチェックするのに掛かった時間
は、せいぜい三分。乗船してすぐに行くべき場所が頭にあったので、急いでいたんで
す。
 どこへ向かうかと言いますと、11デッキにあるパームコートと呼ばれるスペース。
ここでウェルカムドリンクが振る舞われるのです。通常、飛鳥Uクルーズでは、アル
コール飲料はクルーズ代とは別料金になってますが、ウェルカムドリンクとセイルアウ
ェイパーティ等の船の着岸離岸のセレモニーで振る舞われるアルコールは無料サービ
ス。私は飲めない方ですが、父はそれなりに酒類が好きなもので。それ以前に、雰囲気
を味わいたいというのもあります。

 パームコートに行ってみると、すでにそこそこの乗船客が集まってました。11デッ
キつまり11階のフロアは、上から二つ目の層で、パームコートの他、進行方向に展望
の開けたビスタラウンジや和室、別料金の寿司店「海彦」、スイートの客のみ利用可の
レストラン等々があります。
 パームコートの区画に入ると、まず半円のカウンターがありました。ビュッフェ形式
でミニケーキやクッキー、オリーブのおつまみなどの食べ物と、紅茶やジュースなどの
飲料タンク?が並べてあり、自由に取って食べてよいらしい。ウェルカムドリンク自体
は三種類あり、テーブル席に着くと、ロシア系と思しき女性が、その三種で満たされた
グラスを、お盆に載せて、どのドリンクがよいかを日本語で聞いてきます。白ワインと
ロゼワインとオレンジジュース。フィリピン系と比べると、ロシア系は日本語の発音が
若干聞き取りにくく、父は赤と言ってロゼワインをもらいました。私も同じ物を。久々
のアルコールだけど、大丈夫でしょう。
 ビュッフェ形式のカウンターから、クッキーを何枚か取ってきて、飛鳥U最初の飲み
食いの始まり(笑)。その最初の感動のせいか、それとも疲労感のせいか、とても美味
しく感じたです。
 ふと気付くと、周りの席では、ナプキンを膝上に掛けている人がちらほら。どこに?
と思ったら、目の前の卓上に、バベルの塔のような形に、きれいに固めてありました。
使わねばならないってことじゃないらしく、男性は全く使っていない。男女のペアで
も、女性は使ってるのに男性は使ってないし。てことで、私達も使わず。
 海を眺めつつ、飛鳥Uの第一印象なんかを話してると、通り掛かった日本人船員(結
構、位が上の人かも?)の男性が、挨拶をしてくれました。こちらも返礼してそれでお
しまいかと思いきや、父が手にしていた一眼レフカメラを種に、そこそこ話が弾んだで
す。いくらか残っていた緊張感が、これでほぐれた気がする〜。
 男性船員が立ち去ってしばらくすると、最初のロシア系女性ウェイターがやって来
て、小さな串に刺したオリーブのおつまみと、チョコレートを二つずつ、持って来てく
れました。これも美味しかった。オリーブのおつまみは初めてでしたが、塩味が利いて
おり、ワインに合う(と思った)。それからまたしばらく経つと、お代わりはどうかと
いうので、父が今度は白ワインを所望。とにかく、お客の動きに目を配っている感が伝
わってきて、好印象です。
 ウェルカムドリンクは何杯飲んでもかまわないんですが、ここで酔っ払う訳にはいき
ません。ぼちぼち、避難訓練です。

 続く。ではでは。




#8724/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8722 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/21  01:22  ( 71)
クルーズに行ってみた>避難訓練とまたパーティ   永山
★内容
 今回の案内では、避難訓練は救命胴衣を前もって装着しなくてよく、また救命胴衣を
集合場所に持参する必要もなし(クルーズによっては、持って行く場合もあるようで
す)。なので、部屋に戻らなくてかまわないはずですが、集合場所が部屋の近くという
こともあり、16:05に一旦戻りました。
 荷物を段ボール箱から出しつつ待っていると、16:15ちょうどに、警報が始まり
ました。知らずにいたら、「何事?」と感じるほどにしっかりした大きな音でした。短
音一回目で飛び出すのも何なので、全部聞き終えてから、部屋を出ました。訓練と言っ
ても、走ることは誰もしていません。ただ、エレベーターは使用禁止です。ちなみに、
もしも集合場所が分からなかったら、そこかしこに立っている船員に尋ねれば、教えて
くださるそうです。
 一分余りで、集合場所に到着。救命ボートを見上げる位置に、百人近くが集合です。
無論、救命ボートは複数艇あり、それぞれの真下に割り当ての乗客が集まっています。
 集合場所には、ボートの艇長を務める男性船員とサポート役の?女性船員が一人ずつ
いて、最初に自己紹介。続いて、女性船員による点呼があります。名前を呼ばれたら
「はい」と返事して挙手する。これが結構長かった。百名近くいれば、当然ですね。中
には来ていない人もちらほら。噂によると、あとで怒られるらしい(ほんと?)。
 その後、艇長による説明。救命ボートのサイズはいくつかあったようですが、私達の
割り当てボートは、最大で百五十名が乗れるとか。ぱっと見、そんなに乗れるようには
思えないため、どよめきが。飲料水やビスケットも十日分積んでいるとのこと。実際に
緊急事態が起きても、勝手に乗り込んではいけない。それ以前に、勝手に乗ろうにも高
く吊されていて、素人には無理っぽかったですが。
 最後に、船長の船内アナウンスで、改めて説明を聞き、避難訓練終了。時間を見てな
かったんですが、二十分ぐらいだったかと。
 避難訓練中、海を見ていて感じたのですが、まだ飛鳥Uは動いていないのに、そばを
他の船が平行する形で走るのを見ると、こちらが動いているような錯覚をしました。駅
のホームで、電車に乗って待っていると、隣の車両が動き出したのを、自分が乗った方
が動き出したと勘違いするのと同じです。ただ、船ではより一層感じ易い気がした。意
識していても、何度でも錯覚する。水に浮いていて、足下や視線が不安定だからかな
あ?

 訓練後は部屋に戻り、また荷物の整理。16:45から7デッキで催されるセイルア
ウェイパーティに行きたいので、十分足らずしかありません。
 発泡酒を冷蔵庫に入れなければいけませんが、冷蔵庫がどこなのか分からない。しば
らく探し、クローゼットと反対側の棚の扉を開けると、小型の冷蔵庫が鎮座していまし
た。棚の扉は観音開きで、冷蔵庫を使うとき何度も、左の扉と冷蔵庫のドアを同時に閉
めてしまった(汗)。
 16:45になったのを機に、部屋から7デッキの外、プロムナードデッキに出ま
す。寒いようならセーターを着るつもりでしたが、必要なし。と、すでに大勢の人が。
皆さん、手すりに鈴なり状態です。出遅れたっ。
 それでも隙間を見付けて、父がカメラでパシャパシャと何枚か撮影。港では何やら見
送りのセレモニーが行われていました。確認できたのは、大太鼓、地元高校生による
マーチングバンド。
 適当に撮影を切り上げ(父曰く、船の出っ張りが色々邪魔になったと)、セイルアウ
ェイドリンクをもらいます。これもサービス。種類はウェルカムドリンクと同じようで
した。ロゼと白を取ってきたんですが、どっちがどっちを飲んだか忘れた(汗)。もっ
と寒い季節になると、ホットワインもあるそうな。飲み終わったら、グラスは女性ウェ
イターが回収してくれます。あ、グラスの手触りからして、ガラス製じゃないかも。落
としても割れないように?
 と、突然、ジャーンジャーンという大きな音が鳴り出した。その方向を見ると、若い
男性船員が、銅鑼を鳴らしながらデッキを闊歩してます。これを合図に、いよいよ出港
です。
 前後して、飛鳥Uからは紙テープ投げが始まってます。紙テープは、船員が配るのを
もらえます。挑戦しませんでしたが、船が動き出してから届かせるのはなかなか至難の
業の様子。風もそこそこ吹いてましたしね。
 ここで父が、「最初に行ったとこ(11デッキ)の方が、撮影しやすいんじゃない
か」と言うので、行ってみることに。途中、お年寄りの女性が一人、手押し車的な四つ
足の杖を持ったまま、短い階段を苦労して登っておられた。見かねた父が手伝うと、感
謝されたです。クルーズは人を優しくします(笑)。
 エレベーターで11デッキに到着すると、意外に人は少ない。やはり、出港は7デッ
キでという思いがあるのかしらん。窓から下を覗くと、7デッキよりは遠くに感じる
が、そんなに差はない。邪魔になる物がなく、撮影には持って来い(らしい。私は撮ら
なかったので……)。出港が始まると、どんどん離れるのがよく分かります。港の人達
は、ずっと手を振ってくれていました。紙テープが海にだらーん落ちていたけれど、あ
れって水溶性なのかな?
 ちょうど夕焼けの時刻だったので、そちらの方もカメラに収めます。それにしても、
船、速いーっ。灯台をバックに撮ろうとするも、ぐんぐん通り過ぎて、タイミングを合
わせづらい。風も強く感じました。
 日没は17:25とのことで、撮っておきたいところでしたが、夕食の時間が迫って
おり、部屋に戻って着替えねば。

 続く。ではでは。




#8726/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8724 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/23  01:37  (107)
クルーズに行ってみた>最初のディナー   永山
★内容
 飛鳥Uの夕食は、通常二回制を取っており、乗客は17:30〜19:15の一回目
か、19:45〜21:00の二回目かのいずれかに割り振られます。クルーズを予約
する時点で、一回目と二回目のどちらがよいか希望を出せます。希望が通る保証はあり
ません。で、私達は一回目を希望しており、それが通って17:30からの夕食です。
 部屋で靴を履き替え、ジャケットを羽織り、ループタイを着用して準備完了。5デッ
キまで階段で降り、フォーシーズンダイニングに向かいます。17:30から17:4
5の間に来ればいいので、急ぐことはありません。が、着いてみると、店内は早くも賑
わっており、これは相席か?と、どきどき。
 ともかく入口をくぐると、列をなして待機していたウェイターの、先頭の男性が、す
っと進み出て、まずは人数を確認。こちらが二人と伝えると、頷いて「こちらへ」と言
って、奥の方へ案内してくれました。おっ、足下のカーペットは毛並みが深いのか、ふ
わふわ感が伝わってくる。
 途中、他の人達の服装をこっそり見て、よし、大丈夫だと思った(笑)。中には、イ
ンフォーマルと呼ぶべきであろう人もいましたが、やはりカジュアルデーだけあって、
緩い感じの人が多かったです。
 ウェイターに示されたテーブルは、右奥から二列目。窓からも少し離れている二人席
でした。配膳するためのスペースの真ん前で、テーブル番号が13だったから、あんま
りよくない席なのかも(笑)。他がほぼ埋まっているので、仕方ありません。

 一日目の夕食は洋食のコース料理で、通常、コースの内のいくつかは選択制になって
います。今回は、スープとメインディッシュが三種類ずつ用意されていました。シェフ
おすすめの物には星印が付いており、迷ったらこれを選べと。
 メインディッシュは、父も私もシェフおすすめの和牛ローストビーフにし、スープ
は、私はシェフおすすめの九条葱のクリームスープ、父はリンゴの冷製スープを選びま
した。
 続いて飲み物を選ぶ。アルコールと炭酸飲料が有料で、それ以外は料金に含まれてい
ます。私はとりあえず、胃の働きの活性化を期待して、グレープフルーツジュースを頼
み、父には名物の飛鳥ビール(グラスで七〇〇円也)を勧めたのですが、新幹線内や乗
船してからも焼酎をちびちびやっていた影響か、注文したのはトマトジュース。
 テーブルを見下ろすと、カトラリーはナイフが二本に、フォークが三本。スプーンが
一つ。フォークは一つが小さく、これがアミューズ用だと分かる。ただ、メニューから
して、もう一組ナイフとフォークが必要になるはずなんだけど……ここに来てまた不安
になりましたよ。
 飲み物はすぐに届き、まずは乾杯。それから五分後ぐらいに、最初の料理が来まし
た。えっと、メニューを予め見たのですが、片付けられてしまい、記憶が朧気です。あ
とでメニューをもらえたはずなんですが、すっかり忘れてた。よって、料理名は分かり
ません。

 アミューズとして出されたのが、エスカルゴの香草焼きみたいな物。メニューで名前
を見たとき、いきなり殻付き料理とは手強いな!と思ったんですが、出て来たのは殻な
しで助かりました。日本の貝の佃煮を温かくしたような感じ。味は濃いめで食欲をそそ
ります。
 次に出て来たのは、根菜の酢じめみたいな物。あっさりさっぱりして食べやすい。で
も、ナイフとフォークで食べるのは、しんどかった(汗)。
 三番目がスープ。九条葱のクリームスープは、見た目はコーンポタージュに似ていて
(照明のせいかもしれませんが)、真ん中に焼いたネギのぶつ切りが浮いてました。無
論、温かく、味もコーンポタージュに似ていたような。父が頼んだリンゴの冷製スープ
は、甘めで、リンゴの小さな角切りが入っていたらしいです。
 スープと相前後して、パンが配膳されました。ウェイターが大きなバスケットを持っ
て、テーブルを回り、客が希望するパンを小皿に取り分けてくれます。手のひらサイズ
の物ばかりで、フランスパンと丸パンとごまを散らした丸パンがありました。とりあえ
ず、ウェイターがすでにトングで挟んでいたフランスパンをもらいました。フランスパ
ンが一番余っているように見えたのは、固そうなフランスパンは高齢者に人気がないっ
てことでしょうか。
 テーブルには元からバターが、小皿に用意されています。このバター、ネットの乗船
記に当たったときは、花の形をした凝った物だったんですが、私達のときは平べったい
四角い形でした。サイズも小さい気が。ひょっとして、バターの価格高騰による経費削
減?
 それはさておき、このバターがうまい。バターを口にすること自体久々ですが、ちゃ
んとバターの風味があるというか、しっかりした味を感じられる。パンは毎日船内で焼
くそうで、フランスパンも思ったほど固くはなく、美味しかったです。

 ここまで濃い(エスカルゴ)、薄い(野菜)、濃い(スープ)と来たので、次の魚料
理は薄味だろうと予想しつつ、四番目の料理、鯛のポワレをいただきます。うん、薄味
でした。でも物足りないことは一切なく、魚のよさを引き出している感じ。
 魚料理が下げられると、テーブル上にナイフとフォークはなくなりました。置いてお
くべきだったのかな。でもナイフレストの類は見当たらないし。まあ、間違ったとして
も、ウェイターがフォローしてくれるに違いないんですが。
 メインの肉料理の前に、ウェイターが飲み物のお代わりはどうかと、各テーブルを回
ります。次は肉料理だから赤ワイン、という人のために、このタイミングなんでしょ
う。しかし、飲まない私は、パイナップルジュースを頼みました。パイナップルの酵素
が、肉を軟らかくするはずってことで。父の方は、お茶を。
 そしてメインディッシュが運ばれてきました。――ナイフとフォーク付きで。あー、
ほっとした。ナイフの形状を見ると、これまでに使ったナイフとはまるで異なり、鋭
く、細かな刃の付いたタイプ。これで、間違えた訳ではないと分かりました。
 さて、和牛のローストビーフと聞いて、冷たくて、ぺらぺらの物を想像してたら、全
然違った。温かくて、そこそこ厚みのある物が出て来て、まるでステーキ。これならス
テーキにしてよと言いたくなる程です(笑)。玉ねぎか何かのソースが掛かっていまし
たが、味は牛そのものを感じることができたような。柔らかく、とろける感じでした。
ただ、口に入れると柔らかいくせして、何故かナイフで切りにくかったな〜。不思議。
途中でウェイターが、黒こしょうはどうですかと勧めてきたので、振りかけてもらいま
した。当たり前だけど、スパイシーに変化して、これもなかなか。
 肉料理の最中に、再度パンの配膳。今度は丸パン二種をもらいました。想像通り、フ
ランスパンよりも柔らかい。さっきのスープを着けて食べたい(苦笑)。
 デザートには、コーヒーとアイスが。アイスはチョコレートを網目状に固めた物とミ
ントの葉が飾りになっていて、さらに下敷きとしてライスを甘く煮込んだようなリゾッ
トがありました。締め括りにちょうどよい分量、甘さだったと思います。
 そういえば、誕生日の方がいたらしく、三人組のバンド「マナマ」がやってきて、ハ
ッピーバースデーを奏でていきました。少し離れたテーブルだったので、直に見た訳で
はありませんが、クルーズ中に誕生日を迎える人は、事前に申請?しておくと、食事の
席にケーキがサービスで出ます。食べきれない場合、周りのテーブルの人にお裾分けす
るそうな。どれほどのサイズのケーキなんだろ?

 全て食べ終わり、時計を見ると、18:56。え、こんなに時間経ってたんだ。量自
体はたいしたことないと思うんですが、九十分近く掛けてゆっくり味わうことで、満腹
中枢がちゃんと機能するんですかね。
 ここで父が、夕食後に飲む薬を部屋に忘れたと言うので、あまり寛いでもいられな
い。
 席を立つタイミングが分からなかったけど、自由に出て行っていいみたいなので、さ
っさと立とうとすると、近くにいたウェイターが椅子を引いてくれた。心配りが素晴ら
しい。こっちは慣れてないので、精神的にへどもどしてます(汗)。王様のように振る
舞うのはとても無理。
 店を出る際も、ウェイターが列をなして送り出してくれます。「ありがとうございま
したー」と言われ、いえいえこちらこそと言いたくなる。とにかく、日本語で応対でき
るだけで、凄いと感心してしまいます。

 続く。ではでは。




#8728/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8726 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/25  01:44  ( 63)
クルーズに行ってみた>初日のショー   永山
★内容                                         16/04/02 09:56 修正 第2版
 部屋に戻ると、19:00ちょうど。父は、備え付けの電気ポットから、お湯を湯飲
みに移して冷まし始めました。薬を飲むためです。でも、冷蔵庫にはペットボトルの水
が入ってるんですけどね。他にお茶、ジュースがそれぞれ二本ずつ。氷も用意されてい
ました。全て料金に含まれていますし、持ち出してもOKです。

 このあと、20:00から、6デッキのギャラクシーラウンジでプロダクションシ
ョーがあります。なお、夕食が後半の人は、先に18:00からショーが観られます
(義務ではありません)。外部からゲストを招いてのショーだと、夕食を適当にこなし
て二回見る強者もいるみたい(本来、二回とも見るのはだめらしい)。
 19:45に部屋を出ることに決め、それまでの四十五分、特にスケジュールを立て
ていませんでしたが、風呂に入る元気はない。というか、今入浴しちゃうと、ショーの
ときに寝てしまいそうで。11デッキのリドカフェで提供される名物の和牛バーガーを
食べてみたいんですが、お腹いっぱいで入る訳がない。ダンスは論外だし、音楽を聴き
に行くのもしんどい。
 私はこのレポートのメモ書きをしていればいいんだけど、父は短い日記を付ける程度
でやることがない。
 と、テレビの下にあるDVDプレーヤーが目にとまり、持って来ていたDVDディス
クを再生してみようと思い立つ。ヤマハ製とは珍しい。ディスクを入れるスロットも変
わってて、戸惑ってしまいました。何とか挿入して、読み込みが終わると再生開始。最
初は何故か失敗したけど、二度目でうまく行きました。父が未見の番組があったので、
観て時間潰し。
 ちなみに、部屋にはテレビがありますが、映る局は限られています。NHKのBS二
つにイマジカBS、日テレニュース24,ヒストリーチャンネルにチャンネルNECO
の6局です。他に、飛鳥Uオリジナルのチャンネルがあります。船内時刻等をバーンと
大写しにしている1、航路を地図上に示す2、船首からの映像をリアルタイムで流す3
と、映画を放映する10、クルーズ生活全般について説明する11、寄港地の観光につ
いて紹介する12と、六つも。航海中は、航路図をよく見ました。明るいときは、船首
映像も。

 そんな風に過ごしていると、19:40頃に、アナウンスが流れました。正確な文言
は忘れましたが、“お客の一人が急病になったため、少し引き返し、海上保安庁巡視船
に引き渡し、病院に搬送してもらった”とのこと。うーむ。急病人が出た場合、こうい
う手順を踏むのか。当のお客さんは出港して間もないのに、お気の毒様です。
 加えて、“その影響で少し遅れが生じているが、翌日の境港入港時刻は予定通り”と
のこと。チャンネル2では、航路の他に船のスピードも表示されるんですが、それまで
は確か時速29キロと出ていたのが、アナウンス後に見てみると35キロぐらいに上が
っていました。

 そうこうする内に、19:45に。部屋を出て、6デッキへ階段を降ります。ギャラ
クシーラウンジなるイベントホール前まで来ると、中はもう人で溢れているのが見て取
れました。後ろの方の席に収まり、開演を待ちます。ロシア系の女性ウェイターが、メ
ニューを掲げ持って、席の間を回る。アルコールを始めとして、ソフトドリンクやおつ
まみのオーダーができます(この会場では、ノンアルコールも含め全て有料)。満腹状
態が解消できていないので、私達はパス。
 ショーの演目はたくさんあるそうですが、今回はリズムオブライフという出し物で、
長さは四十五分間。出演は、歌手やダンサーなど外国人ばかり十名。
 20:00になり、場内が暗転し、ショーの始まりです。題名から想像が付くよう
に、音楽をテーマにした物語で、ミュージカルに近いものがあるかも。スタンダードナ
ンバー?を中心に、色々な時代の音楽を切り取ってみせる趣向で、衣装もその都度、時
代に合わせたファッションに着替えてる。歌詞は全て外国語ですが、客席前方の左右に
備え付けられた細長い電光掲示板に、訳詞が逐一表示されるので、意味は分かります
(そういえば一箇所、誤変換があったような。“目が覚める”を“目が冷める”)。
 初っ端がビートの利いた曲だったのは、船の振動と合わせるためか?(笑) 尤も、
飛鳥Uの揺れや駆動音は微々たるもので、船上生活にほとんど支障のないレベルでし
た。
 歌手やダンサーも達者だなと思ったんですが、それ以上に感心というか驚嘆したの
が、怪力&バランス芸を魅せる男女ペア。男性が女性を片手で持ち上げたり、首や背中
の一部で担いだりしたあと、女性があり得ないポーズを決める様は、シルクドゥソレイ
ユか中国雑伎団を想起させる。十名が出突っ張りではないにしても、入れ替わり立ち替
わり切れ目なく、涼しい顔でショーを続けていく。そう、汗を全くかいていないように
見えるのが不思議。そこも含めて、満足の行くショーでした。

 続く。ではでは。




#8730/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8728 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/27  18:30  ( 49)
クルーズに行ってみた>マジックを観に行こう前編   永山
★内容
 プロダクションショー終了後に時刻を確かめると、20:45。
 21:00スタートのバーマジックに間に合います。バーマジックは、予約が必要な
マジックショーに比べると、たいていはすいているようですが、マジック自体は飛鳥U
で人気のある出し物の一つだから、待たされる可能性もゼロではない。てことで、舞台
となるクラブスターズ(6デッキ)に直行しました。ギャラクシーラウンジから、ほん
の目と鼻の先です。
 行ってみると、バーマジックの時間帯を告げる案内が出ており、誰も並んでいない。
一番乗りかと思いきや、中にはもうお客さんがいる気配。はて、21:00よりも前に
入っても、マジックをやってもらえるんだろうか。ちょっと心配しつつ、中を覗いてみ
ると、どうやら大丈夫。安心して入店しました。
 ロシア系女性の案内で、入って左手、壁際に三つあるテーブル席の真ん中に着く。直
後に、女性店員がテーブルにトランプを一枚挟んだスタンドのような物を置きました。
よく見ると、それぞれのテーブルにスタンドが置かれており、トランプの数字が異なっ
ています。この数字の若い順に、マジックを演じていくということでしょう。私達の
テーブルは7ですが、店内を見渡すと、お客は四組ぐらいしかいない模様。入るだけ入
って、すぐに出たお客がいたのかしらん?
 注文を取りに来たので、父はここでようやく飛鳥ビールを、私はノンアルコールカク
テルの中から、海っぽい名前だからというだけで“オーシャンブリーズ”をオーダー。
ともに七〇〇円也。待っている間に、左隣のテーブルにいた四人グループが退出。あら
ら、キャンセルだ。お年を召された女性が気乗りしない様子でしたから、部屋に戻るこ
とにしたようです。これで順番は三番目に繰り上がり。
 注文から十分足らずで、ナッツ類のおつまみとともに、飲み物が来ました。
 “オーシャンブリーズ”という名称から、青色の飲み物が来るかと思っていたら、赤
でした。夕焼けの海のイメージなんだろうか。付いていたライム?を絞って、飲みまし
たが、味についてはよく分かんない。微炭酸の喉ごしのよいカクテル。
 飛鳥ビールの方は、まろやかさが強調されてるように感じた、らしいです。
 飲み物が来た頃と相前後して、バーマジックもスタートしていました。一番のテーブ
ルは、ちょうど反対側の壁際で、何をやっているのかは分かりません。カードマジック
のようでした。続く二番のテーブルは若干近くなりましたから、頑張って背伸びすれば
見えたかもしれませんが、さすがにそんな真似はできない(苦笑)。長さは、一つの
テーブルにつき十分ぐらいでしょうか。
 さて、いよいよ、私達のところにマジシャンの方がやって来ました。
 マジシャンの名はTAKUYA。二代目の飛鳥専属マジシャンです。初代専属マジシ
ャンの斉川豊久(Saiqawa)という人が、“船上のマジシャン”と異名を取るほ
ど有名で評価が高く、一度拝見したかったんですが、ちょうど今年の半ばに、二代目に
バトンタッチしていました。
 TAKAUYAという人は若く、外見の第一印象は……ミュージシャンのカールス
モーキー石井に似てる?

 実は私、二年前の八王子のマジックショーで、この方の舞台を観たことがあります。
女性の方と組んで、FEEL(フィール)なるユニットでやってました。その頃から技
術はあったんでしょうが、このときのショーには他にも錚々たる内外のマジシャンが出
演していたおかげで、目立つ存在ではなかったような。二年で飛鳥U専属マジシャンに
なったのは、大出世?

※八王子でのマジックショーに関しては、フレッシュボイスの書き込み#7905 辺りをご
覧ください。

 長文になりそうなので、一度ここで区切ります。続く。




#8732/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8730 ***
★タイトル (AZA     )  15/11/29  18:07  ( 59)
クルーズに行ってみた>マジックを観に行こう後編   永山
★内容
 八王子でのショーを思い出しつつ、いよいよ、TAKUYAの登場です。
 挨拶に続き、「マジックを生で、間近でご覧になったことは……?」と尋ねられまし
た。二年前に拝見したことを言うべきか否か迷っていると、父の方が「テレビばっかり
です」と答えた。その流れで、何となく「僕は生で観たことあります」とだけ答えまし
た。すると父が「あ、KiLaとかあったんだったな」と反応。この返答が、吉と出る
か凶と出るか(苦笑)。
 ほんと、判断が難しいんですよ。「マジックをご覧になったことは?」と問われて、
実際はどうであろうと「いえ、全然」と答えておけば、マジシャンは警戒心のハードル
を下げて、演じてくれるでしょう。その分、大胆な演目を見せてくれるかもしれない
し、単純でよくある演目で済ませるかもしれない。逆に、「何度も観たことがありま
す」と答えたら、警戒感が高まるはず。手堅い演目に終始するか、あるいは目の肥えた
観客をも驚かせてやろうととっておきの演目を披露してくれるかもしれない。このとき
のTAKUYAはどちらだったか。
 結論から言うと、非常にテクニカルな演目を披露してくれました。物としての種や仕
掛けがある演目ではなく、純粋に技術と訓練の賜である技を駆使したコインマジック
を。何度かここフレボイにも書いた、○ッスル○スを使ってました。種を明かす(しか
し素人には演じられない)というコンセプトで披露されたので、これくらいは書いても
いいでしょう。その技の使い方も、計算された絶妙な角度で行われており、絶対に分か
らない・見えない手順があることを仄めかされていました。目の前二十センチほどの至
近距離で観たのは初めてでしたが、全然分からなかった。コインマジック自体は、銀貨
と銅貨と穴あき古銭の三枚を使い、それらが次々に入れ替わるというもの。技術だけで
はクリアできない箇所があったと思うので、多分、ギミックコイン(と指輪も?)も合
わせ技で使っていたんじゃないかなあ。

 マジシャンが私達のためにやってくれた分を、両隣のお客さんも観てたので、次は私
達がご相伴(笑)にあずかることに。まずは、私達から見て右隣のお客、女性二人組。
一人にカードの束から一枚を引かせ、覚えたあと中程に戻してもらい、数回シャッフル
すると、選んだカードが一番上に来ている。それをまた中程に入れるが、指を鳴らすと
再び一番上に。今度はカードのにサインをさせて同じことの繰り返し。
 続いて、もう一人に本人だけが分かるようにカードを引かせ、覚えてもらう。TAK
UYAの取り出した腕時計におまじないを掛けると、そのカードのマークと数字が文字
盤に浮かび上がる。これで終了。
 この腕時計の奇術道具は、サイトで販売されているのを見付けたことがあるなあ。下
船後、いくらだったか調べてみたところ、五千円以下で買える模様。

 今度は左隣のお客、これまた女性グループ。TAKUYAが披露したのは、手のひら
サイズのリンキングリンク。金属製の輪っかが、次から次へとチェーン状につながった
かと思うと、またすり抜けるというあれです。鮮やかでした。観客に輪っかを改めても
らうタイミングもばっちりで、どこにも仕掛けがないと信じてしまう。
 という訳で、1400円(税別)分は充分に楽しませていただいたので、この辺でお
暇することに。いや、ほんとはずっと観ていたいんですけどね。
 そうそう、ここでの飲み物は別料金なので、乗船カードとサインでチェック。クルー
ズ中、船内での支払いは全てキャッシュレスで行われ、最終日にレセプションで現金か
キャッシュカードで決算します。二日目の夜までにキャッシュカードを登録すれば、最
終日の支払い手続きをすることなく、スムーズに下船できます。
 話を戻して、個人的な感想としては、マジックを前に観たことがあると言ってよかっ
た気がします。両隣のお客に披露した手品は、ほとんどがテレビで有名だし、先に記し
たように腕時計のは売っているのを知ってますので。○ッスル○スもテレビでお馴染み
と言えばお馴染みですが、テクニックそのものは見えないところで使うもの。それを目
の当たりにできたのはよい体験でした。
 あと、TAKUYAが一番目のお客相手にマジックを演じているとき、彼の背中が私
達の席から距離があるとは言え正面に捉えられて、マジシャン仕様のジャケットの構造
が布越しに垣間見えたのも収穫。ポケットが凄いことになってるみたい。というか、マ
ジシャンは、身体が柔らかくないとつとまらないかも。

 あ、もう一つ、バーに入ったこと自体が初めてなので、これもよい経験になったか
な。

 続く。ではでは。




#8734/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8732 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/02  19:48  ( 53)
クルーズに行ってみた>深夜プラス椀   永山
★内容
 バーマジックから部屋に戻ると、22:00前だったかな。翌日十一月四日のアスカ
デイリーが届いていました。
 すぐさま、プロダクションショーの演目をチェック。予想通り、マジシャンの関わる
ショーです。ということは……クロースアップマジックは、残念ながらお預け。でもま
あ、早朝から並ばずに済んで、他のことに時間が使えると、プラスに受け止めるとしま
しょう。
 他に届いていた紙は、宅配便の袋についての説明書類が入っていました。が、説明に
あるシールの着いた袋が見当たらない。これがないと自宅まで送ってもらえないみた
い。宅配便会社のミス? それとも飛鳥Uに言えばいいのか? 分かんなかったけど、
レセプションまで聞きに行く元気がなかったので、翌朝回しに。
 それ以外では、気になってた境港から境港駅までのシャトルバスの時刻表が入ってま
した。これで翌日の予定を詰めることができます。
 予定を立てるのは私で、父はその内、疲れとビールの影響とで、寝息を立て始めた。
 私はさっき観たばかりのマジックを中心に、飛鳥Uでの体験をメモ書き。

 ここらで、船そのものの乗り心地に触れておくと、快適の一言。
 今までに乗った大きな船といえば、カーフェリーくらいですが、あれの揺れと駆動音
のうるささに比べたら、飛鳥Uは静かなものです。もちろん、小さな振動や音はありま
すから、気になる人は気になるんでしょうけど、私や父は全然問題なしでした。ごく稀
に、座っているとき、おっ、今床がちょっとだけ傾いたぞと分かることがありました
が、歩いているときは全然感じなかった。立ち止まったとき、感じる場合があるのかも
しれません。無論、天候に恵まれたのが最大の要因でしょうが、それにしても大した船
だと思います。

 さて、22:40になったので、父を起こします。というのも、23:00からフ
ォーシーズンダイニングで、夜食が用意されてるのです。はい、また食べます(汗)。
 出掛ける前に、眠気覚まし・酔い覚ましとして、冷蔵庫にあったオレンジジュースの
一本を二人で分けて湯飲みで飲みました(グラスもあったのに、何故か湯飲み)。お茶
のペットボトルは、翌日の境港上陸の際に持ち歩くつもりなので、取っておきます。
 23:00になると同時に部屋を出ます。と、同じように行動する人達がちらほら。
5デッキのフォーシーズンダイニングに着くと、すでに結構な人数が集まっていまし
た。皆さん、行動が早いなぁ〜。
 場所取りが必要な感じだったので、先に二人掛けのテーブルを確保し、ジャケットを
置いて場所取り宣言(笑)。他の人達もやっているから、これでいいんでしょう、多
分。それから列に並び、四角いお盆を受け取ってから、山菜蕎麦、笹おこわ、揚げワン
タンと取っていきます。他に、ジュースやコーヒー、ケーキにカットフルーツなども用
意されていましたが、とりあえずはお茶を加えただけで着席。
 山菜蕎麦は、蕎麦と山菜を予め盛ったお椀に、熱いつゆをかけただけの代物で、期待
値は高くなかったんですが、意外と美味しかった。ディナーを消化し切れていないお腹
にはちょうどよい分量に、優しい味。笹おこわは、笹の葉を外すとしその香りがぷんと
漂ってきて、食欲を新たにします。揚げワンタンは通常のワンタンの半分ほどのサイズ
で、スナック感覚で食べられる。
 甘い物は別腹ってことで、ミニケーキ二つにカットフルーツ(柿、メロン、オレンジ
等)をいくつかと、コーヒーを取って、再び着席。メロンは正直言って、堅くて甘さも
弱いです。柿(堅めのマンゴーかもしれないけど父が柿と言ったのでとりあえず柿)と
オレンジは普通。ケーキは二種ともやや酸味があり、さっぱりと食べやすかった。

 23:45頃に食べ終えて、部屋に引き上げました。元気があれば大浴場に行くつも
りでしたが、父はしばらくすると寝てしまい、私も気力がなくなりました。部屋の風呂
にも入らず(汗)。チャンネル2で船の航跡を眺めつつ、メモ書きをざっと書いて、床
に就いたのは日付が変わった1:30ぐらいだったかな……。

 続く。ではでは。




#8736/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8734 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/04  21:54  ( 61)
クルーズに行ってみた>水曜の朝、午前四時   永山
★内容
 で、4:05に目が覚めた。
 船の揺れや音で目が覚めたんではありません。疲れてるはずなのに、気持ちの方はテ
ンションが高いままなんでしょう。父も起きたので、本日十一月四日の予定の確認を、
寝転がったまま始める。
 当初、二日目の日中の行動は、次のような予定を立てていました。

 6:00 11Fでモーニングコーヒー
 6:30 12Fで日の出
 7:00 朝食(和食)
 7:45 入港見物
 8:15 朝食(洋食)
 9:00 12Fグランドスパにて入浴
 9:30 6Fか11Fでお茶
10:00 船内で買い物その他
11:30 昼食(和食)
12:00 昼食(洋食)
13:30 境港観光

 ただ、これだとグランドスパでの入浴が停泊中で、眺めがいまいちかもしれない。ま
た、境港観光は16:30までに帰船する必要があるのですが、万が一にも間に合わな
かったら(シャトルバスが満席で乗りはぐれるとか)面倒なことになる。船内での昼食
はクルーズ中一回しかないから、是非とも食べてみたいし。
 そこで急遽組み直したのが、下記の通り。グランドスパが6:00から開くことを起
点にしてます。

 6:00 12Fグランドスパにて入浴
 6:30 12Fで日の出
 7:00 朝食(和食)
 7:30 朝食(洋食)
 9:00 入港見物(※後に判明。遅れが生じたため)
 9:30 境港観光
12:15 昼食(和食)
12:45 昼食(洋食)

 これなら、航行中に大浴場に入れる。観光も、帰りが間に合わなくなることはまずな
い。
 そうと決まれば、ちょっとでも休んでおこうと、布団を被る。一時間後、五時五十分
ぐらいに身支度をして、部屋を出ました。入浴に必要な物は全てグランドスパに用意さ
れているので、手ぶらで行けます。まあ、下着は持って行くなり、端から着替えるなり
する必要がありますが。あ、今回は風呂のあと続けて日の出を見るつもりなので、父は
カメラ持参でした。
 グランドスパのある12デッキを目指し、まずは船の後方に移動。飛鳥U内にはエレ
ベーターホールが三箇所ありますが、12デッキまで通じているのは、後方にある物の
みなんです。
 朝風呂を考える人が多いかなと思ったら、そうでもなく、グランドスパ前は静かなも
のでした。ドアを開けると、上がり口があるのですが、靴が一足も見当たらない。で
も、浴場や脱衣所には人がそれなりにいる気配。
 事前に調べていなかったら、靴をどうしたらいいんだ?と戸惑ったに違いありませ
ん。
 靴を入れる袋が用意されていて、そこに靴を入れてから、脱衣所に上がるシステムな
んですね。コインロッカーは大きめで、服と靴を入れてちょうどいっぱいになる感じ。
備え付けのタオルを手に、ロッカーの鍵を手首にして、浴場へ。
 入って左手に、普通の風呂が二つにジャグジー二つ。それぞれ円形で、そんなには大
きくないが、一つの浴槽に十人ぐらいまではゆったり入れそう。その更に左が、ほぼ全
面ガラス張りになっていて、海を望めます。もうこれだけで気持ちがよい。
 右側は、洗い場。よくある銭湯と基本的に同じ構造ですが、曇りガラスのような色の
仕切りが設置されていて、隣へお湯がかかったり泡が飛んだりの心配がありません。こ
こで髪と身体を洗ってから、ジャグジーの方に浸かり、日の出前の海の景色をしばし堪
能しました。

 続く。ではでは。




#8738/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8736 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/06  21:27  ( 67)
クルーズに行ってみた>入浴の朝は珈琲で始まる   永山
★内容
 風呂場を出ると、6:22。日の出を見るべく、12デッキ外に。途中、同じく日の
出目当ての人に、12デッキ外に出る道順を聞かれるも、今回はよく把握しているので
すぐに答えられました(笑)。
 テニスコートの脇を抜け、船首の方に向かう。
 寒っ!
 風が強い。自転車で目一杯飛ばしているようなもんだからなあ。風呂上がりには堪え
ます。
 父はジャンパーを羽織っていたのでまだ平気そうでしたが、こっちは我慢できそうに
なく、急いで部屋へセーターを取りに。段ボール箱からまだ出していなかったので、悪
戦苦闘して引っ張り出し、急いで着込んで、ついでに父用のマフラーを持って、小走り
気味に引き返す(船内であまり走ってはいけません)。
 が、12デッキに出たときには、ちょうど日が昇ったところでした。orz マニアワナカッタ
 でもまあ、昇ったところを拝めましたから、よしとします。身体は(焦ったせいで)
ぽかぽか、気分はすがすがしい。写真を少し撮ってから、壁に囲まれたスペースに戻り
ました。

 日の出を見たあとは、11デッキのビスタラウンジへ。モーニングコーヒーが用意さ
れているんです。父はコーヒー、私はココアをもらいました。他にもミニケーキを二人
で三つ。
 ココアを飲む頃には、額に汗が滲んでました。寒い〜って状態で飲めば、より美味し
く感じただろうに。
 6:50ぐらいまでコーヒーを味わいつつ、くつろいで、部屋に戻ります。7:00
から朝食タイムですが、その前にレセプションに行かねば。そう、宅配便の件で。
 フォーシーズンダイニングのすぐ近くにあるレセプションへ先に出向き、用件を伝え
ると、やっぱり手違いで復路用の袋(洒落ではない)が付け忘れられていた模様。ちゃ
んともらって、問題解決。
 ついでに、今日の観光に関して、問い合わせを一つ。配られた観光資料で、「日本一
魚のはく製水族館!」の謳い文句のある“海とくらしの資料館”に興味を持ったので、
行こうと思ったんですが、休館日に関する表記が「火曜日(祝日と重なる場合は翌日
)」となってた。うん? 今日は十一月四日、水曜日。昨日は火曜で、文化の日。この
条件に該当するではないか。でもでも、折角飛鳥Uが寄港して大勢の観光客が見込める
んだから、ひょっとしたら臨時開館するのではと、望みを託して問い合わせたです。
 ……だめだった。帰宅後にネットで調べたけど、やはり休館と明記されてました。
 気を取り直して、朝食(和食)に向かいます。
 ここで補足説明をば。この日の予定にも朝食(和食)と朝食(洋食)と書きました
が、飛鳥Uでは朝食及び昼食は、和洋どちらでも選べるシステムになっています。「ど
ちらでも」というのは「どちらか」ではなく、食べたければ「どちらも」選べるので
す。素晴らしい! というか、これは太るわ。和は定食一式で、洋はビュッフェスタイ
ル。
 先に和食に行ってみました。
 って、この時点で開店まで二分強あったのですが、すでに行列ができてました。並ぶ
気はなかったんですが、図らずも。
 7:00になると同時に店が開き、続々と中に飲み込まれていきます。どうやら、好
きなテーブルに着いていいみたい。しばらく経ってあとから来た人は、前夜の夕食時と
同じく、ウェイターが案内していたから、7:00前から並んだ人達は、好きな席を取
りたいとの理由があったのかしらん。
 この食事からはお品書きを持ち帰りました。参考までに、書き出してみます。

・食前黒酢 ゆず風味
・小鉢 加茂茄子の揚げ浸し 京がんも含め煮
・焼き物 はたはた焼き
・汁物 蜆の味噌汁
・香の物
・白御飯 又は お粥
・温泉玉子、納豆、焼き海苔

 特別にうまい!って料理はなかったけど、よく食べた翌日の朝にはちょうどよい味、
分量で、すんなりお腹に収まりました。あ、この日は白御飯を選びましたが、三日目の
朝はお粥にしてみました、と予告。

 それから、入港が遅れるとのアナウンスがあったのが、このぐらいのタイミングだっ
たかな。記憶が定かでない……。昨晩の緊急搬送の遅れは取り戻していたみたいです
が、濃霧のため、入港が約一時間遅れる見込みとのこと。しかし、オプショナルツアー
やシャトルバスの発車は予定通り催行。入港が8:00から9:00になって、その三
十分後にはシャトルバスの第一便出発ですから、かなり慌ただしくなりそう。

 続く。ではでは。




#8740/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8738 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/08  20:03  ( 66)
クルーズに行ってみた>和洋胃中   永山
★内容                                         15/12/11 21:01 修正 第2版
 朝食パート1が終わると、一度部屋に戻り、宅配袋と観光案内の冊子を置いて、また
すぐ出掛けます。朝食パート2、今度は11デッキのリドカフェ&リドガーデンで、洋
食ビュッフェです。
 事前検索の結果、前評判が高いメニューとして、オムレツとパンケーキ、フレンチ
トースト、魚の切り身の燻製が挙がってました。前三つは、その場で焼いてくれて、で
きたてほやほやが食べられます。
 リドガーデンの方に入ってすぐ、パンケーキとフレンチトーストのコーナーがあったの
で、早速一つずつ頼みます(父と半分ずつ食べるつもりだった)。人で溢れかえってい
ましたので、焼き上がるのを待つ間、父が空いている席を探してくれています。
 なかなか見付からなかったんですが、どうにか相席できることになり、父が戻ってき
た。そこへ焼いてる男性店員(多分フィリピンの人)が、「あなたは?」と注文を促す
問い掛けをしてきました。「いやいや、(すでに焼いてもらっている)パンケーキとフ
レンチトースト一つずつでいい」と答えたつもりだったんですが、うまく伝わらなかっ
たようで、フレンチトーストが二つ、焼き上がってしまいました。途中で止めなかった
のは、他にも注文している人が大勢いた(しかも注文だけして他のコーナーに行ってい
る)ので、どれが誰の分なのか判断できなかったため。
 でもまあ、別料金を取られる訳じゃなし、しょうがないってことで、フレンチトース
ト二皿とパンケーキ一皿をもらいました。これでオムレツは今回パスすると決めたで
す。他にも、野菜サラダ、野菜炒め、焼き魚、チキン、スクランブルエッグ、グラタ
ン、チーズ、燻製サーモンのスライス、クラッカー、パン、カットフルーツ等々があ
り、適当に取っていきました。飲み物は、アップルジュースにしてみた。ちゃんと食べ
きれる量にしましたよ、ええ。ただ、父の方が取りすぎたんで、手伝いましたが。
 窓の外、遠くに広がる霧を眺めつつ、ゆっくりじっくり食べました。
 フレンチトーストとパンケーキは評判通り美味しかった(特にフレンチトーストは溶
いた卵がきちんと染み込み、味が均一でよかった)が、朝食にしては甘い〜。生クリー
ムはいらなかったかも。三時のおやつで食べたい。チーズはいくつか種類があって、フ
ルーツらしき粒の入った物が、甘みがあって変わってたなあ。ワインが好きな人は朝か
ら飲んでしまいそう。

 朝食第二部を終えたのが、7:55ぐらい。部屋に戻るにしてもまだ通っていない
ルートにしようってことで、リドガーデンからリドカフェの方に回る。すると船尾に出
て、海を一望できました。船首側に比べると、風がきつくないような。海面を覗こう
と、身を乗り出すと、ちょうどタグボードが近付いてきて、飛鳥Uにロープを引っ掛け
るところでした。しばらくの間は、タグボートの方が引っ張られるんですねえ、知りま
せんでした。
 最後まで観ていたい気もしましたが、出掛ける準備などがあるので、部屋へ急ぎま
す。外階段を降り、プールやテニスコートの脇を通って、また船内に。エレベーターで
7デッキに到着。滞在中、毎度のことでしたが、エレベーターを降りてから、どちらへ
向かえばいいのか、しょっちゅう迷います。勘で進んで、目に入った部屋番号を示すプ
レートが奇数だったら間違い。くるりと方向転換し、逆へ進みます。
 角を折れて廊下に入ってからは、部屋番号のプレートをちらちら見ながら進めば、自
室がどこかすぐに分かります。事前情報で、自室を他と見分けるためにドアに飾り物を
すると便利だとありましたが、その必要は感じません。だいたい、飾り物をしている
人、皆無です。「部屋を通り過ぎてしまったことに気付いてくるっと向きを換える姿
を、他人に見られるのは恥ずかしい!」って人が付ければよい物だと思いました(笑
)。

 さて、部屋に戻り、出掛ける準備を整えます。観光案内の冊子と地図と、お茶のペッ
トボトル。財布に乗船カード。そしてカメラ。暖かそうなので、防寒着は不要です。
 なお、持ち歩くのにふさわしくない貴重品は、部屋備え付けの貴重品入れに。冷蔵庫
の下にあります。暗証番号をお客の好きなように設定できるんですが、一度開けると、
次に使うにはまた番号を設定する必要があります。やや面倒ですが、船側からすれば、
もし仮にお客が設定した暗証番号がそのまま残る仕組みだと、リセットするのが大変な
手間になるでしょう。
 上陸は9:00以降で、どのくらい待たされるのかなと思っていましたが、9:00
を待たずして、上陸準備ができたらしく、すぐにアナウンスがありました。始発?のシ
ャトルバスに乗りたいので、さっさと移動開始です。
 下船口は、4デッキとのこと。乗船したときは5デッキでしたから、一つ下になりま
す。そもそも、4デッキは普段の船上生活では滅多に行く場所ではないみたいで、エレ
ベーターも通ってないか、通っているのが少ないようでした。つまり……迷った。
 下船の順路を示す矢印看板が出ていたのですが、それに従って進んでも、ちっとも要
領を得ない。どの通路を示しているのかが、明確でなかった。結局、5デッキのレセプ
ションで尋ねて、やっと把握できました。
 うろうろまごつきましたが、上陸です。

 続く。ではでは。




#8743/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8740 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/11  21:11  ( 82)
クルーズに行ってみた>行って鬼太郎、観て鬼太郎   永山
★内容
 えー、博多での乗船時について、書き忘れていたことがありました。
 飛鳥Uに足を踏み入れて数歩行くと、読み取り機めいた物があります。乗船カードを
これにかざすとデータを読み取り、お客各人の乗降を把握する仕組みです。読み取りに
成功すると、“てろりん”て感じの短いメロディが流れる。

 で、境港で下船するときも同様です。乗るときは、乗船カードを直に機械に当てたの
ですが、下りるときは、パスケースに入れたまま当ててみました。無論、問題なく読み
取れます。
 4デッキから港へ下ろされた階段状のブリッジは、乗船時よりも間違いなくなだらか
でした。5デッキと4デッキの差、あるいは博多港と境港の水深の差がこれかあ。で
も、揺れ具合は変わりない。
 上陸して、シャトルバスの発車場を目指す。途中、地元の観光協会らしき人が配る、
絵葉書みたいな物をいただく。また、地元テレビ局が取材に来ていて、降りて来た乗船
客にインタビューをしていました。そういえば、境港市民向けに船内見学会も開かれる
と、アスカデイリーに書いてあったな〜。下りるとき船内で、旗を持った人が団体さん
を引き連れてるのと遭遇しましたが、多分、見学の人達だったんだと思います。

 バス乗り場は、オプショナルツアーのバスもシャトルバスも、ほぼ同じエリアに並ん
でいて、やや混乱気味。もう少し分かり易く表示して欲しい。それと、シャトルバスは
複数台出るようでしたが、この時点ではそれを知らされていないから、気が急いてしま
ったです。でまあ、無事に乗れたんですが、補助席を使わずに、通常のシートが満席に
なった時点(9:15)で出発したのにはちょっと驚いた。境港駅までノンストップな
のだから、補助席を使っても問題ないと思うんですけど、何か理由があるのかな。
 ちなみにオプショナルツアーの案内は、乗船日の二週間ぐらい前に届きました。申し
込み期限まであまりなかったです。私達も一応、参加を検討したんですが、価格がネッ
クなのと飛鳥Uの昼食を食べてみたい欲求により、見送りました。

 JR境港駅前に着いたのが、9:30過ぎ。帰りのシャトルバスに関する注意を聞い
て、皆さん下車します。あまり時間がないけど、急いでも疲れるばかりなので、ぼちぼ
ち行きましょう。まずは駅前にある妖怪ポストを見付け、記念写真をパチリ。観光案内
及びお土産売り場っぽい建物がありましたが、まだ開いていない様子なのでパスして、
水木しげるロードをぶらぶらすることに。
 「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる漫画家の水木しげるは境港出身で、駅からは、水
木しげるロードと呼ばれる八〇〇メートルほどの道が延びています。その左右には、妖
怪を始めとする水木しげる漫画のキャラクターのブロンズ像が、いくつも設置されてい
ます。その数……えっと、調べてみたら153体はあるみたいです。事前の印象では、
全部似たようなサイズで作られている物と信じ込んでいましたが、実際は大小様々な物
がありました。いくつかの像と記念写真に収まってみたです。全部撮影する人もいるみ
たい。
 水木しげるロードを行き着いた先に、水木しげる記念館があります。前庭のようなス
ペースに立て看板が出ており、そこに“本日の妖怪”的な記述とともに四体の妖怪写真
が。鬼太郎とねずみ男と猫娘と砂かけ婆がどこかに出没するらしいです。今(午前十時
前)のところは、見当たりません。
 建物に入り、受付へ。入場料は一般の大人一名が七〇〇円ですが、飛鳥Uの乗船カー
ドを提示すると、一〇〇円引きになります。購入後、撮影禁止場所の注意を受けてか
ら、順路に従って進みます。
 進み始めてすぐの壁に、手描きの大きなイラストがいくつかあるのですが、説明がな
ければ、子供の落書きに思えてしまうかも。水木しげるが直に描いたものだそうで(失
礼)。そのあと、水木しげるのデビュー作から順に紹介してあったり、昔懐かしの漫画
グッズを展示してあったり、水木しげるの略歴というかバイオグラフィが長〜い年表に
なって張り出されていたり、仕掛け付きの妖怪(もちろん作り物ですよ)が何体か飾っ
てあったり、水木しげるの仕事場の様子が再現されていたり等々、盛り沢山。水木しげ
るが世界各地を旅行した際に買い集めたという、まじないの仮面のコレクションみたい
なコーナーが、なかなかカラフルで興味深かった。
 一時間ほど掛けて回り、記念館を出る。と、猫娘がいた。他の観光客の方と記念写真
に応じています。結構、愛想がいい。私達は遠慮しましたが(汗)。

 元気があれば、もっと先へ――市場の方に――足を延ばすつもりでしたが、父が時計
を見て、ちょうど帰りのシャトルバスが出るからと、帰船することを選択。口には出さ
なかったけど、早々に疲れが出始めていたようで。私としては蟹が気になってたんです
が(笑)仕方がない。そもそも、飛鳥Uでの昼食は今日しか機会がないので、無理して
今食べる必要もなし。
 てことで、水木しげるロードを引き返します。行きとは逆側の歩道をてくてく歩いて
いると、来るときに通った側に、何やら面妖な物体が……またも妖怪がいました。鬼太
郎、ねずみ男、砂かけ婆と三連続です。一番人気はやはり、鬼太郎か。ねずみ男は自身
の像と戯れていました(笑)。
 ここでも、反対側に渡って写真を撮る気力が湧かず、そのままスルーし、シャトルバ
ス乗り場へ。途中でいい土産物屋があれば入ろうと、目を配っていましたが、これとい
った物は見付けられず。ショーウィンドウに何故かだまし絵を飾ってる店があったな
あ。
 駅前まで来ると、シャトルバスはすでに停車中。ちょうど飛鳥Uの乗船客を運んで来
たところのようです。しばらく待っていると、乗れました。私達以外にも早く切り上げ
る人が多く、車内はじきに満席に。そして出発。景色をぼんやり眺めていると、眠気を
覚え始めました。正味二時間ちょっとしか寝ていないので、眠くて当たり前です。
 それでもまだまだハイテンションなのか、車中で寝てしまうことはなく、飛鳥Uの停
泊する港へ帰還。手前のスペースでは、物販の準備が行われていました。ここで蟹を売
ってくれないかなあ、等と思いながら、船へ向かいます。帰りも、乗船カードを機械に
当ててチェック。ただいま〜。
 帰船が早すぎで勿体ないんで、昼からもう一度港に出ることにしました。と言って
も、物販だけですが。

 続く。ではでは。




#8745/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8743 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/13  22:06  ( 66)
クルーズに行ってみた>昼下がりの用事   永山
★内容
 観光から部屋に戻って荷物を置いて、少し水分を摂ったあと、5デッキのフォーシー
ズンダイニングへ。昼食は11:30から始まっており、もう二十分ほど過ぎていま
す。行ってみると、さすがに人は多くない。それでもウェイターに案内され、港の見え
る側の窓際席に着きました。お品書きは次の通り。

・小鉢 鰹のたたき
・焼き物 鰤の照り焼き
・煮物 薩摩揚げ 蒟蒻、大根 竹輪、隠元炊き合わせ
・汁物 水菜と玉子のスープ
・白御飯/香の物/デザート

 どれも美味しくいただきました。デザートは噂の飛鳥饅頭だったのかな? 甘さ控え
めの小ぶりな和菓子でした。
 あ、飲み物に日本茶をリクエストしたら、ほうじ茶が出て来て、緑茶はないのかなと
思っていたら、和菓子とともに出て来たお茶が緑茶でした。

 昼食が終わると、次は昼食です(笑)。
 11デッキのリドカフェ&リドガーデンに移動し、洋食ビュッフェをつまみに。
 カレーライス、野菜サラダ、チキン、チーズ各種、フルーツ少し。飲み物は確かアイ
スコーヒーにしたような……。和食が若干少なめ、腹七分目ほどの分量なので、これく
らい食べても大丈夫、のはず。
 そういえば、ランチビュッフェにはケーキがあるらしいんですが、全く見当たらず。
ちょうど切らしていたのかな? 女性客が大挙していた一角をスルーしたので、ひょっ
としたらそこがスイーツコーナーだったのかも。何にせよ、食べきれるはずがないの
で、この時点でケーキは取りませんが。

 第二昼食が終わると13:00。さすがに強い眠気が襲ってきたため、自室に帰る
と、一時間の昼寝休憩を取りました。
 14:00になってから、港で催されている物販展を覗くべく、再び下船しました。
 先に記した「水産物があるのでは」というこちらの期待とは違って、その場で食べる
甘い物系の食べ物が多かったです。街中へまた出掛ける元気がなかったので(シャトル
バスもないし)、ここでお土産を買うことに。鬼太郎の耳かき二本と妖怪手ぬぐい、そ
れと八雲塗り?のコンパクトミラーを購入。ミラーは、消費税分をおまけしてくれまし
た。ありがとう!

 物販展を三十分であとにし、船に戻る。今度は船内のお土産物屋を回るつもりでいま
したが、15:00にならないと開かないと分かり、それまでの時間潰しを兼ねて、飛
鳥Uの図書室に行ってみました。ちょうど誰も利用していなかったので、じっくり見
学。
 真っ先に確認したのは、推理作家・内田康夫の作品が、ずらっと並んでること。飛鳥
Uに乗り、飛鳥Uを舞台にした作品を書き、それのドラマ化の際は飛鳥U側が協力して
ましたから、著書が置いてあって当然(笑)。他は、新旧のベストセラーを中心に、日
本や世界の観光地ガイドブック、地図、外国語の辞書・辞典、景色・風景写真集等々、
いかにもクルーズ船の図書室らしいラインナップです。広くはないですが、なかなか重
厚感のある、お金持ちの屋敷にある個人のライブラリーといった趣があります。15:
00まで、父は新聞を、私は内外の著名人の言葉をテーマ別に集めた本を読んで過ごし
ました。
 15:00になり、土産物屋に直行。船内ショップは四つあり、まとめてアスカコレ
クションズと呼ぶみたいです。お土産に手頃な価格帯なのは、「ルブルー」という店。
オリジナル雑貨やお菓子があります。30個入りのチョコがよく売れていました。「フ
ラップフラップ」は、オリジナルウェアやアクセサリー等を扱う、カジュアルな店。お
土産にもなるでしょうが、長期クルーズなんかだと、乗客自らがここで買い足して、
日々のお洒落に用いるのかしらん。これに対し、カジュアルからフォーマルまで取り揃
えているのが、「ペガサス」。ドレスコードに沿う服を忘れたときは、ここで買う? 
「ラ・ステッラ」は銀座の店とコラボしたオリジナル商品を筆頭に、バッグや、アクセ
サリー、時計、ハンカチなどを販売。宝飾品までありました。とても手が出ません。
 四店舗とも入るだけは入ってみましたが、買い物をしたのはルブルーのみ。お土産と
自分達用に、先述のチョコレートとエコバッグ、日持ちする六個入りケーキを一つず
つ。
 15:30をめどに買い物を切り上げ、ティータイムってことで11デッキのビスタ
ラウンジを目指す。“長江パティシエとのコラボレーションスイーツをご用意、”とい
う記述が気になったもので。長江って人を存じ上げませんが、有名なパティシエなのか
しらん? 後日、検索してみたら、TBS「情熱大陸」などで取り上げられたことのあ
る方でした。ちなみに女性だと、“パティシエール”とも呼ぶそうな。

 続く。ではでは。




#8747/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8745 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/15  21:51  ( 44)
クルーズに行ってみた>パティシエとパーティと   永山
★内容
 有名パティシエのスイーツ目当てで、移動しました――が、この時点で、場所を勘違
いしており、間違ってリドカフェ&リドガーデンの方に入ってしまいました。すぐに気
付いて、出ようとしたのですが、途中、アイスクリームのコーナーが目に入り、足が止
まる。そうだった、アイスクリームも料金に含まれており、食べ放題なんでした。誘惑
に負け、アイスも食べることに。
 私は初めて知ったんですが「ブルーシール」という銘柄のアイスが各種揃っており、
父はキャラメルマキアート、私はマカダミアナッツを選択。かちこちに固いのかと思い
きや、スプーンがすっと入る、ちょうどよい柔らかさ。あっという間にペロリ。私はも
う一個、今度はバナナスザンナという種類を頂きました。ネットで見付けた乗船記で
は、いっぺんに五個くらい食べたと書いてる女性もいましたので、二個ぐらい軽い軽い
(苦笑)。
 それから改めてビスタラウンジに移動。パティシエによる物と思しき小さめのケーキ
(スイーツと呼ぶのにふさわしい)を二種、一個ずつもらいました。後日調べたとこ
ろ、ライチムースとチョコレートブラウニーでした。どちらも甘さ控えめで、前者はさ
っぱりとした味わい、後者はチョコの濃厚さを感じられた、かな? もう一品、マン
ゴーとココナツのムースも用意されていたようですが、品切れだったみたいです。飲み
物は父がブラックコーヒー、私はカフェオレにしてみました。カフェオレは砂糖抜きで
飲んだので、スイーツにもどうにか合う。
 そうこうする内に、境港を離れる時刻が迫ってきました。16:45からセイルアウ
ェイパーティが、7デッキであります。

 前日は出遅れたセイルアウェイパーティー。それを教訓に、十分ぐらい早めに行って
みることにしました。
 が、それでもデッキはすでに人で一杯。まあ、今回はサービスのアルコールが目当て
で、港のセレモニーの撮影は、最初から11デッキに行ってするつもりでしたので、問
題なし。ロゼと白をもらい、心持ち早めに飲み干すと、すぐさま11デッキへ向かいま
す。
 初日の夕刻と同様、11デッキは人が少なく、撮影しやすい。風は相変わらず強く感
じますが、朝と違って、寒くはありません。
 港では、地元市民によるマスゲームっぽい行進や踊り(盆踊り?)、ゲゲゲの鬼太郎
ら着ぐるみ四体が揃った見送りなんかが行われ、賑々しく送り出してもらいました。着
ぐるみの中の人達は、午前中から出突っ張りなんだろうか。それとも、午前と午後とで
交代要員がいるのかしらん?
 で、いつの間にか離岸していました。11デッキにいると、出港のタイミングがよく
分からないのが難点かも。銅鑼も聞こえませんね。そういえば、警笛を流すスピーカー
が、最上階のデッキに設置されていて、「大音量が流れることがあるので注意!」みた
いな案内書きがあったんですが、あれが使われたのかどうかも分からなかった。
 ともかく、紙テープが乱舞?する中、船は岸をどんどん離れていきます。風下で撮っ
ていると、一部の紙テープが上にも流れてきて、手すりに絡まってました。
 出港すると、じきに夕食タイムです。今日もファーストシッティングなので、スター
トは17:30から。ドレスコードは予定通りカジュアルとは言え、少しはお洒落する
べく、部屋に引き返します。

 続く。ではでは。




#8749/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8747 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/17  22:39  ( 72)
クルーズに行ってみた>ゲゲゲの和食   永山
★内容
 飛鳥Uの夕食は、たいてい洋食のコース料理らしく、和食はなかなか出ない(特にシ
ョートクルーズでは)ようなのですが、この日の夕食は和食となっていました(直前に
アスカデイリーを見て気が付いた)。和食のテーブルマナーは、洋食のそれ以上に知ら
ないけど、何とかなるでしょう。
 フォーシーズンダイニングまで来ると、出入り口のところに紅ズワイガニを数匹飾っ
ていました。説明書きをしかと読まなかったんですが、帰宅後、飛鳥Uのフェイスブッ
クを見ると、どうやら境港市からの頂き物だったようです。ありがたや。
 ウェイターの案内で、初日とほとんど変わらない位置のテーブルに。お品書きは……

・先附 柿の白和え
・向附 鮪と鯛のお造り盛り合わせ
・焼き物 銀鱈の味噌漬け焼き
・凌ぎ ワイン寿司
・酢の物 境港で入荷した紅ズワイガニと胡瓜の酢の物
・鍋物 うどんすき/海老、蟹爪、帆立、鶏肉、白菜、椎茸、赤楓麩、海老真丈
・食事 松茸御飯/赤出汁/香の物
・デザート 赤肉メロン

 となっていました。所望すれば白御飯もあり。飲み物はお茶を注文しました。それに
プラスして、父が食後に薬を飲むために、水を頼んだところ、二杯持ってこられてしま
いました(汗)。まれにこういう行き違いがあるな〜。別料金じゃないから、そのまま
受け入れますが。
 お品書きで異彩を放ったのは、ワイン寿司でしょう。食事が来るまで、どんな物かあ
れこれ想像してました。ワインビネガーで酢飯を作ったか、具をワイン漬けにしたか。

 程なくしてお茶が、そして先附が届けられました。
 柿の白和えは、想像した通り、柿の甘みが感じられる、上品な和え物。昨日のディ
ナーに比べると、薄味で始まったなと。
 続く刺身は醤油で食べるので、味の濃さは個人の好み。量は少なめで、ここまであっ
という間に胃袋へ。時間を持て余した訳ではありませんが、刺身に付いていたわさびを
そのまま、少し口にしてみたところ、これが美味だった。美味しいと表現するのもおか
しいですが、風合いと甘みを感じられる、刺々しくないわさびだと感じた次第。全く知
識ないんですけど、もしかして、日本原産の本わさびってやつ?
 ちなみにここまで、父は不満たらたらでした(わさびを直に食べてはいません)。
 そんな父も、三品目の銀鱈には高評価。味噌味がよかったようです。白御飯が欲しく
なりましたが、クルーズ中は食べ過ぎのきらいがあるので、自重。

 そして四品目、注目のワイン寿司が出て来ました。まさかの巻き寿司で、外見は、カ
リフォルニアロール風。内側に海苔が渦巻いてるあれです。具は……忘れました。とい
うのも、シャリのインパクトが強烈だったもので。ワイン寿司という名称から真っ先に
想像する、紫色の酢飯。ワインビネガーの色かな?と思いつつ、口に運ぶと、その食感
はワインで炊いた御飯のようでした。うーむ……美味くはない。私の鼻が悪いのか、ワ
インの香りも感じられず。寿司と名付けていいのかこれという、創作料理(多分)だっ
たなと。
 これでだいぶ期待値が下がり、続いて出て来た蟹と胡瓜の酢の物に、蟹が少ししか入
っていなくても、気になりませんでした(笑)。まあ、どれくらい紅ズワイガニを頂い
たのか把握していませんが、乗客全員で分けたらあんな物でしょう。味も至って普通。

 メインのうどんすきは、卓上のコンロ(固形燃料に着火するあれです)で、各個人ご
とに鍋を温めるタイプ。蟹もそこそこ入っていて、美味しいことは美味しかった。け
ど、うどんすきの域は越えてない、あくまでうどんすきの味。個人の好みになるけど、
海老真丈はよかったです。
 うどんの鍋を温め始めるのと前後して、松茸御飯が配膳されました。配膳と言って
も、ウェイターがお椀に盛った御飯物を一度にたくさん持って来て、好きな椀をお客が
選ぶというシステム。私が手近の椀を指差すと、ウェイターは少し中程にあった別の椀
を指差し、一言。
「これ、おすすめ」
 え?となりましたが、確かに、その指差した椀は松茸がいっぱい入ってます。折角な
ので、おすすめをもらいました。多分、客層の中ではかなり若い部類に入る男性ってこ
とで、たくさん食べるように“おすすめ”したのかな。これに限らず、ウェイターの人
達は総体に、ユーモアがあるようでした。事前チェックした乗船記によれば、卓上の黒
こしょうが切れていたら、ビッグサイズのこしょう瓶を持って、踊るようにして黒こし
ょうを振りかけてくれる場合があったらしいですし。
 なお、松茸の香りは、私の鼻ではあまり感じられず。

 最後にデザート。赤肉のメロンは、見た目は立派でしたが、メロンにしては固かっ
た。私はまだ大丈夫だったんですけど、父はしきりに不満を漏らしていましたから、歯
が弱くなりつつある高齢者には、きっとこぞって不評だったことでしょう。
 そんなこんなで、少なくとも今回の和食は、期待外れの部類に入ると思います。不味
いって訳じゃありませんが、前日の洋食ディナーに比べると三ランクは落ちるような。

 続く。ではでは。




#8751/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8749 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/19  19:51  ( 63)
クルーズに行ってみた>ショーマストゴーオン   永山
★内容                                         16/04/02 10:01 修正 第2版
 食べ終えたのが、18:50ぐらい。父が薬を飲むのを待って、席を立つと、前日同
様、近くにいたウェイターが椅子を引いてくれた。こっちはまだ慣れていないので、や
っぱりタイミングが掴めない。というか、普通に立てばいいと分かっていても、ウェイ
ターの動きに合わせなきゃと思ってしまう(苦笑)。
 プロダクションショーまで一時間ほどあります。この時間を利して、リドカフェ&リ
ドガーデンに行けば、名物の和牛ハンバーガーにありつけるのですが、さすがに入りま
せん。部屋に帰り、明日送る荷物の整理をすることに。もう帰る準備を始めなければい
けないとは、時間の経つのが速い〜。

 ここで、あれば便利との情報を信じて持ち込んだ物の使用状況をば。
 先にも記したように、ドアに吊す飾り物は不要でした。マグネットも同様。船内新聞
を室内に貼ることもなかった。
 蛍光ペンは、初日の船内新聞に使ってみましたが、わざわざマークせねば覚えていら
れないほどではありませんでした。長期クルーズや、短くても終日航海のあるクルーズ
なら、必要になってくるのかもしれません。
 電源タップも使わず。コンセント口は部屋に二つと確かに少ないんですが、その一つ
に最初から三つ叉が付いていたこともあり、何ら不自由はしなかったです。常に三つ叉
が用意されているのかどうかは不明。
 ショウガキャンディも先述の通り、不要でしたが、海が荒れていたらまた違ったか
も。
 サングラスや単眼鏡も持って行きましたが、使う場面がなかったです。クジラやイル
カの群れが現れたら、単眼鏡や双眼鏡はほしいですね。
 逆に持って行かなかった物で、あればよかったなあという物はなかったと思います。
ハンガーは充分にありましたし、乗船カードを首から掛けるネックストラップはあれば
重宝すると思いますが、なくても別に大丈夫でしょう。加湿器も私はなくてかまわな
い。

 マジック仕立てのプロダクションショーは20:00からでしたが、父が前日のバー
マジックですっかり気に入ったのか、前の方で観たいと、早めに行ってみることに。1
9:30に部屋を出ました。
 が、ギャラクシーラウンジはまだ閉まっています。早すぎたということではなく、他
にも大勢のお客さんが周辺をうろうろ。ドアに張り紙がされていて、リハーサル中のた
め関係者以外立ち入り禁止となってました。耳を澄ますと、確かにそれらしき声が聞こ
えてきます。
 でも、こんな直前にリハーサルって異例では? しかも、ほんの二時間前に一回目の
公演が終わったばかりなのに。一回目で何かうまく行かなかった箇所があって、二回目
は急遽、手順を変更することにしたのでは、なんて根拠のない想像が膨らみました。
 結局、19:50を過ぎた頃、開場となりました。昨日のショーに比べると、随分遅
い。普段からこうなのか、気になりましたが、とりあえず席の確保を優先です。
 一列目だとかえって見づらいかもしれないし、万が一、お客にマジックの手伝いを、
なんてことになったら面倒というか、ショーを客観的に観られない恐れあり。てこと
で、三列目のほぼ真正面の席に座りました。今回も飲み物のオーダーはパス。開場を観
察すると、初日にはあった(通訳用の)電光掲示板が見当たりません。言葉よりも演技
で魅せるということでしょうか。
 ショーは、定刻通りの20:00からスタート。タイトル「ロストインタイム」は、
マジシャンのTAKUYAが主人公で、自らの消失マジックを演じる度に、様々な時代
の様々な場所に飛ばされてしまうという設定。その行く先々で、問題を解決するために
マジックを演じては、また別の時空に。いくつもの冒険を経て、現代に戻ってくるとい
うストーリー。他の出演者は、前日のショーに出ていた歌手やダンサーらで、マジック
の助手まで彼らが務めます。
 初っ端が映像によるマジックで、あれっ?と思いましたけど、そのあとは(ほぼ)映
像なしのマジックで占められていました。舞台上でのイリュージョンということで、い
かにもマジックっぽい道具立てばかりなのは、仕方がないんでしょう。人体の瞬間入れ
替え、人体浮遊、回転する羽根を通り抜け、人形のパーツを組み合わせると本物の人間
になる等、これでもかとばかりのイリュージョンオンパレード。小技では、剥き出しの
電球を灯したり、透明なガラス瓶に放り投げたハンカチーフが吸い込まれ、中で踊った
りと、バラエティに富んだ演目が見られました。正直、既知の演目がほとんどでした
が、他の出演者の歌やダンスやパワー&バランス芸をうまく組み込み、よいショーに仕
上がっていたと感じました。終了時には万雷の拍手喝采でしたし、父も感嘆していまし
たから。
 終わったのが、20:45頃。さすがにお疲れってことで、自室にて休憩です。

 続く。ではでは。




#8753/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8751 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/21  22:32  ( 47)
クルーズに行ってみた>お約束のお夜食   永山
★内容
 部屋では、宅配便の整理を済ませたり、クルーズの記録を付けたり、持って来たDV
Dでボクシング等を観たりして過ごしました。
 ちなみに、もし頑張って他のことをしようというのであれば、ダンスやカラオケ、映
画にピアノ鑑賞、“モンテカルロ”でカジノ(もちろん単なるゲームとして)等が楽し
めたようです。モンテカルロはちらっと覗きましたが、何人かの男性がルーレットやブ
ラックジャックに興じていました。

 そういえば夕刻のことですが、セイルアウェイパーティ後、部屋に戻りつつ船内探索
していたら、11デッキにあるプールに入ってる人がいてびっくりしたです。いくら暖
かい気候だったとはいえ、まさか十一月にプール利用者がいるとは。

 コンピュータプラザは、覗いたときは誰も利用されていないようでした。船内では、
持ち込んだPCやスマホなどをそのままネットにつなげることはできず、基本的にこの
コンピュータプラザで、プリペイドカード方式による利用となるとか。十分間で100
0円! しかも滅茶苦茶重くて遅いらしい。そんな代物を使う気にはなれず、クルーズ
中はネット断ち。関係ないけど、帰宅したら、二人ともメールが二百通近く溜まってま
した……。

 フィットネスセンターも、覗いたときは無人でした。ランニングマシーンやフィット
ネスサイクル、バランスボール等があります。運動不足になりがちな長期クルーズで
は、足を運ぶ人が多いらしいです。なお、私は自室で毎日、百回の腹筋だけやってまし
た。
 全く覗かなかったのは、セルフランドリーと医務室ぐらいかな。別料金の寿司「海
彦」やサロン&スパ「AVEDA」も、一応、店の前を通るだけはしてきました(笑
)。

 22:30になると、シャワーを浴びるなどして身支度(元気が出れば大浴場に行く
つもりでしたが、撃沈)。前日同様、夜食に繰り出す準備です。まだ食べるか。夜食タ
イムは24:30まであるのだから、腹具合を考えれば、もっとあとに出掛けりゃいい
んですが、何故だかオープン時間に合わせようとしてしまいます。
 23:00に部屋を出て、5デッキのフォーシーズンダイニングに着くと、早くも人
でいっぱい。同じ考えの人が多いようで(苦笑)。それでも、前夜よりは空いている
か? メニューは煮麺にワカメ御飯、もう一品がシュウマイだったかな(記憶が曖昧
)。どれもあっさりしていて、美味しくいただきました。好みをいえば、夜食の中で
は、前夜の山菜蕎麦が一番。笹おこわとワカメ御飯がこれに次ぐ感じです。
 デザートには、ミニケーキとカットフルーツ、そしてコーヒーをもらいました。カッ
トフルーツの中には、夕食で出たのと同じ物と思しき赤肉メロンが。やっぱり固めで
す。
 三十分程度で席を立ち、すぐ部屋に。夏場なら、11デッキや12デッキに出て、夜
の海を眺めたかもしれませんが、十一月の夜ともなると足が遠のきます。船首カメラを
見ても、ほぼ真っ暗で特別な物は見えない様子だし。
 この頃になると、もう終わりか〜という思いが募ってきます。何たって、まだ海の生
物を見られていない。とんびは、でかいのを博多港でも境港でも目撃しましたが。
 ネット上の乗船記によれば、クジラやイルカと遭遇したときは、船長がアナウンスで
知らせてくれるそうです。時間帯にもよるんでしょうけどね。

 続く。ではでは。




#8755/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8753 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/23  20:02  ( 65)
クルーズに行ってみた>最後の晩餐   永山
★内容
 最終日、5:00頃に起床。
 一時間後にグランドスパが開きますが、風呂に入ると眠りたくなりそうで、いまいち
行く気になれず、だらだらと過ごす。クルーズの感想や寄港地の感想を求めるアンケー
トがあったので、書いていました。そのまま部屋に置いておけば、回収してくれるとの
こと。
 そうそう、段ボール箱を廊下に出さなければ。宅配してもらう荷物及び港まで運んで
もらう荷物は、下船当日の朝七時までに部屋の前の廊下に出しておく決まりなのです。
早いかなと思ったんですが、ドアを開けて左右を見渡すと、すでにいくつものスーツ
ケースや段ボール箱が出してありました。

 6:00になると同時に、11デッキのパームコートに直行。はい、モーニングコー
ヒーです。
 パームコートのスペースは人もまばらで、窓際の席に陣取る。窓外の海が眩しい……と
言いたいんですが、日の出はまだ。ほんのり明るくなりつつあるといったところ。
 とりあえず、父はブラック、私はエスプレッソを頼んで、小さめのパンをつまむ。こ
のあと朝食があると分かっていても、こういうときのパンはうンまくて、今日で最後だ
という思いもあり、つい摂りすぎになりがち。どうにか踏みとどまって、景色を眺め
る。イルカやクジラを探しましたが、いませんでした。さすがに陸が近いって。
 6:40、日の出。雲が低い位置にあったので、眩しい!って感じにはなりませんで
したが、海が明るくなるのを見てから部屋に帰りました。
 戻って、身だしなみを整え、テレビでニュースを見ていると、じきに7:00。朝ご
飯に出発です。

 まずはパート1、和食の部。お品書きは次のようになってました。

・食前酢 特選十六ブレンド
・飛鳥 清風弁当/生しらす 糸蒟蒻の真砂和え 小松菜と揚げの煮浸し
・焼き物 鮭の塩焼き
・汁物 榎茸、豆腐の味噌汁
・香の物/白御飯 又は、お粥/温泉玉子、引き割り納豆、焼き海苔

 食前酢はさわやかな甘みがあって、ジュースみたい。量は少しですが、食欲をかき立
てるのに充分です。お茶のネーミングみたいな“特選十六ブレンド”ってことは、十六
種類もの酢を混ぜたのかしらん?
 苦手な糸蒟蒻はさっさと片付け、生しらすには醤油を垂らしていただきました。煮浸
しはやや濃い味。鮭の塩焼きは、塩辛さはきつくないですが、まあ想像の範疇。味噌汁
の榎茸が美味しかった(疲れてるのかも)。先のレポートで予告した通り、お粥を選ん
だのは、こっちも食べておこうという考えと、食べる量をわずかでも抑えられるのでは
との思いから。でも、出て来たお粥は、白御飯一杯分をきっちり使った印象でした。塩
昆布や漬け物と一緒に食べます。お粥を食べること自体、久しぶりなせいか、やけに美
味しく感じたです。
 食べ終わり、父が薬を飲んでからしばらくして、パート2の洋食に向かいます。

 5デッキから11デッキまで、腹ごなしを兼ねて、階段で移動……するつもりでした
が、途中でエレベーターに乗りました。
 エレベーター内は、両サイドが鏡になっています。これで身だしなみをチェックして
くださいってことでしょうか。それとエレベーター内の照明の具合なのか、白髪がやた
らと目立って見えるような。
 11デッキのリドカフェ&リドガーデンは、相変わらず混んでいます。この日も相席
となりました。
 今日のお目当ては、まだ食べていない名物の一つ、オムレツです。オムレツのコー
ナーに行き、注文を出すと焼いてもらえます。プレーンかミックスかを問われたので、
プレーンを選択。黄色くて丸い番号札を渡されるので、確保したテーブルに置いておき
ます。オムレツが焼き上がったら、ウェイターが番号札を探して、届けてくれるシステ
ム。
 焼いてもらってる間に、アップルジュースとパンを二個、野菜サラダとチーズを少し
取って、テーブルに行くと、すでにオムレツも届いてました。想像していたよりも小ぶ
りで、ほっとした(笑)。父はサラダとカットフルーツ、アップルジュースだけ。
 名物のオムレツは、ふわふわではあるが、とろとろではないといった感じ。好みによ
りますが、私はスクランブルエッグの方がいいかも。パンとチーズは、相変わらず美味
しい。でももう入りません。日を重ねるに従い、小食になりました。
 食べている間、窓の外を見ると、船はどんどん陸に近付いているのが分かります。あ
あ、終わってしまう。

 続く。ではでは。




#8758/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #8755 ***
★タイトル (AZA     )  15/12/25  21:08  ( 95)
クルーズに行ってみた>今日まで飛鳥、明日から日常   永山
★内容
 8:00過ぎ、最後の食事を終えて、5デッキのレセプションに向かいます。別料金
になってる分の支払いを、レセプションで済ませないといけません。お土産は購入時に
レジで直に払いましたから、結局、初日にバーマジックで飲んだ飛鳥ビールとカクテル
だけです。700×2×1.08=1512円也。
 レセプションには列が出来ており、父一人が並んで手続きを済ませました。だから私
は直には聞いていないんですが、受付の人が支払いの金額を読み上げるらしい。前後の
人がウン万円の支払いだったそうで、何となく嫌だったと(苦笑)。がんがんお酒を飲
んで、「海彦」で寿司を食べたり、ルームサービスを取ったり、サロン&スパを利用し
たり、インターネットをしたりすれば、それぐらいになってもおかしくないか。

 部屋に戻ったのが、8:20頃。廊下に出された荷物は、だいぶ回収し終わっていま
した。
 事前に調べた範囲では、宅配してもらう荷物でも、下船後、一旦港で受け取り、すぐ
近くに設置された宅配便の受付に自分で持って行かなければならない、となっていたん
ですが、今回のクルーズではその手の説明がなく、どうなるのか少々不安が。何せ、段
ボールを運ぶには持ち手がなく、苦労しそうだから。
 入港は、定刻通りの9:30。船内アナウンスでその旨が告げられ、下船の準備が整
ったら、またご案内しますので、それまで船室かラウンジでおくつろぎくださいとのこ
と。コーヒーを飲みに行ってもよかったんですが、父が満腹状態継続中だったこともあ
り、ずっと部屋にいました。もし次があれば、一人でも行くぞ(笑)。

 着岸後、部屋の窓から外をふと見ると、クレーンみたいな物が平行移動しているのを
目撃しました。外に飛び出してまで確かめはせず、窓ガラスに顔を押し当てて観察して
ると、コンテナめいた物を港に降ろす機械みたい。あれの中に、乗客の荷物が積まれて
いたのかしらん。
 その内、案内が入りました。当然ながら、スイートの部屋のお客から下船です。た
だ、考えようによっては、早々と飛鳥Uから追い出されるのは損かもしれません。少し
でも長く留まりたいと思うのが人情ですよね(苦笑)。
 しばらくしてから、はたと思い付き、プロムナードデッキに出て、荷物がどう運ばれ
るのか見ようと、港を見下ろして探してみました。すると、クロネコヤマトのトラック
が来ており、運び出された荷物を、次から次へとトラックに積み込んでいきます。宅配
の荷物を自ら運ぶ必要はないと分かり、ようやく落ち着けたです。
 ブリッジを渡って下りたお客の中に、荷物を受け取る人が時折いますが、あれは手荷
物の方だと見当を付ける。船員にお礼を言ったり、記念写真に収まったりする人も見受
けられました。旅の終わりを感じさせるな〜。

 そうこうする間にも、下船案内は進み、とうとう7デッキの乗客も下りてくださいと
なりました。10:05ぐらいだったかな。
 部屋の隅々、クローゼットの中、貴重品入れ等を見て忘れ物がないことを確認し終わ
ると、荷物を持って、部屋を出ます。次はいつ乗れるか分からないな〜と、ちょっと感
慨に浸りつつ、室内を振り返る。窓の外にはいつも救命艇の底がありましたが、これは
これでいいものでした。ドアを開けっ放しにしておくのか、閉めるべきなのか分からな
かったけど、万が一忘れ物があった場合を考え、閉めてロックしました。
 下船口は、乗ったときと同様、5デッキ。7デッキから階段でゆっくり下りると、下
船口に通じるレセプション前は、乗客が列を作っていました。と言っても、騒がしくは
なく、皆さん名残惜しんでいるかのようです。船員や乗務員の方々が一列になって、送
り出してくれています。乗客の中には、常連さんなのかどうか、船長と言葉を交わした
り(結構長めの感謝の言葉だった)、写真を撮ったりしてる人がかなりいました。
 下船時にも、乗船カードを機械にタッチ。これで乗客が全員下りたことをチェックで
きる訳か。乗船カードはそのまま、記念に持ち帰ります。
 飛鳥Uの設備で恐らく一番揺れる階段を下り、港に足を降ろします。乗ったときと同
じルートを逆に辿って、博多港中央ふ頭クルーズセンターの建物へ。確か、同日(十一
月五日)夕刻からは次のクルーズが予定されていたはず。でも、さすがにそちらの乗船
客の姿はまだなかったみたい。ただ、港には飛鳥Uの写真を撮る人がちらほらいたの
で、ひょっとしたら次のクルーズのお客さん達かも。

 乗船記としてはこれで終わりですが、駅までのこともちょっと触れておきます。
 JR博多駅まで飛鳥U乗客用の無料バスが出てるので、乗り場に急ぎます。具体的な
発車時刻はお知らせになく、満席になったら出発するピストン輸送のスタイルを取って
いるようでした。
 建物を出ると、バスが二台停まっているのが見えました。これなら慌てる必要はなさ
そう。元々、何時の新幹線に乗って帰ろうという具体的なことは一切決めてませんでし
たし。
 無事、バスに乗れて、十時二十分ぐらいに出発。あ、船を下りたので、時刻の表記を
漢数字に戻します(笑)。
 この辺りになると、隠れていた疲労感が姿を見せつつありました。が、まだ元気の方
が勝っていて、私達も他の乗客達も、クルーズの感想を言ったり、このあとの算段を立
てたりと、おしゃべり。中には、次のクルーズはいつにしようか話してる人もいまし
た。
 駅到着は、十時四十分過ぎ。行きは地下道を通ってバス停までそこそこ歩いたけど、
帰りは駅のほぼ真ん前で、楽だ〜。
 さて、大雑把な予定では、博多駅で昼食を摂ることにしていましたが、ちょっと時間
が早い。それ以前に、父は二度の朝食でまだ全然お腹が減っていないと。時間を相当潰
さないと、昼ご飯を食べる気にならないぞこれはってことで、駅弁を買って帰ることに
しました。
 ちなみに、父は鹿児島に戻りますが、私は関西の方に帰ります(マイナンバー通知を
受け取るために)。
 帰宅後に電話で聞いたところ、父は新幹線の中でも満腹感が解消せず、結局、駅弁は
その日の夕食になったとのこと。……まあ、船で食べ過ぎた分、一食抜いたと思えば、
バランスが取れたことになる?

 という訳で、飛鳥U乗船記、これにておしまい。
 非日常の一端を体験できて、小説創作のネタにもなりそうだし、有意義な旅だったと
思います。
 これで満足すべきなんですが、以下のようないくつか体験できていないことがありま
して、もう一度乗ってみたい気がふつふつと(笑)。

・海の生物に遭遇したい
・船で橋をくぐる経験をしたい
・終日クルーズを経験したい
・名物のハンバーガーを食べてみたい
・マジシャンのステージショーが新たなプログラムとして加わった(飛鳥Uのフェイス
ブック、十一月二十日付)らしいので、観てみたい

 終わり。ではでは。




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