#8659/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 15/09/16 21:08 ( 23)
繭から羽化? 永山
★内容
WOWOWのドラマ「石の繭」最終回を録画視聴。ネタバレ注意です。
本格推理のテイストを感じる箇所が多々ある一方、解決の過程の大部分が犯人による
説明というのは芸がない。確かに、ヒントはちりばめられているけれど、ここはやっぱ
り探偵役の人物・捜査機関によって推理を組み立て、真相に迫っていくくだりがもっと
欲しかった。
事前の検索で、意外な犯人に期待していたのですが、期待を膨らませすぎたのか、肩
透かしを食らった気分。最初の方に登場していたというだけ? 私が期待してたのは、
「あそこに気付いていれば疑って当然の人物だったのに見落としていた!」っていう風
なやられた感だったので、ちょっと残念。
本作で描かれた事件、総じて言うなら、警察側の大失態で、問題になるはず。未解決
事件の犯人を一般人に見付けられ、行方不明者の遺体を同じく一般人に見付けられ、他
殺を自殺と判断していたし、さらに警察への物理的攻撃をも許してしまうというていた
らく。いくら何でも、警察の捜査能力を低く描きすぎではないかと思えてしまう。犯人
が特別に優れていたのではなく、うまく立ち回ったのと幸運があったが故ではあるけれ
ども、多少納得のいかないところがありました。
それでも充分に及第点を出したくなる出来映え。劇場型犯罪だがきちんとした理由が
あってのことだったり、犯人に幸運がもたらされたのにも一応理由があったりと、細部
への配慮が感じられたのはよかった。ただまあ、一方で説明不足の箇所もありましたけ
ど。犯人が保存していた遺体の型、あんなきれいに残るものなのかとか。
原作はシリーズ物の第一作とのことで、好評を博しているようです。続編も映像化さ
れる可能性が高いとみましたが、いかに。
ではでは。
#9100/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #8659 ***
★タイトル (AZA ) 16/11/15 20:01 ( 27)
“市長が視聴を推奨する水晶のドラマ” 永山
★内容
WOWOWのドラマ「水晶の鼓動」初回無料放送を録画視聴。少しネタバレ注意で
す。
モルタル殺人の解決から一年。事件を解決に導いた一人である警視庁捜査一課十一係
の如月塔子は、捜査時の爆破に巻き込まれた体験から、トラウマを抱えていた。犯人ト
レミーの死刑判決確定が報じられ、トレミーに面会を求めるも実現しないでいる。そん
な折、新たな殺しが発生した。塾講師の男が自宅アパートで喉を掻ききられて殺された
のだが、現場の玄関ドアには○×とペンキで描かれ、さらに室内のほとんどは赤い塗料
で塗りたくられていた。遺留品であるカッパや長靴、あるいは現場から持ち去られたと
思しきパソコンや携帯電話、九月分のカレンダー等を手掛かりに、捜査に着手する十一
係の面々。塔子と組む警部補の鷹野秀昭は、関係先の図書館からずっと男が尾けてきて
いることに気付く。その男を逆に追おうとした矢先、爆弾事件が起きた。殺人と関係が
あるのか? さらに殺しは第二の犠牲者を出し、爆破事件も二件が続く。
――第一回はこんな感じでした。
本作は、以前にWOWOWで放送されたドラマ「石の繭」に続く、殺人分析班シリー
ズ第二弾とのこと。原作小説としては第三作に当たるみたい。
でまあ、確かに「石の繭」が放送された当時は、いずれ続編が作られるのではと期待
込みの予想をしていましたが、まさか一年三ヶ月も間が空くとは。最近、記憶力が衰え
ているようで、前作の内容を詳しくは覚えていません。なのに、本ドラマでは前作に関
係があるようなことがいっぱい出て来る(泣)。
そういった点を抜きにして、単品として見るなら、この初回は充分に期待に応えたも
のだったと言えそう。謎の設定はまずまず魅力的だし、手掛かりのつむぎ方は巧みだ
し、捜査員のキャラも初回にして結構立っている。あ、手掛かりと言えば、秘密の連絡
メモがあった図書館に被害者が二日続けて行く予定でいいたことに関する解釈で、一日
目がメモの読み取り、二日目はその返答という可能性を挙げなかったのは、ちょっと不
自然に感じたです。まさかこれが正解ってこともないでしょうし。
ではでは。