AWC マジックを観に行こう>ハウステンボスその1   永山



#7711/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  13/05/08  19:47  ( 35)
マジックを観に行こう>ハウステンボスその1   永山
★内容
 ハウステンボス内で、マジックキャッスルフロムハリウッド3と題して、四
名のマジシャンによる、二つのショーが行われているのを知り、どうしても観
たくなったので行ってきました。何年か前、やはりハウステンボスで催された
マジックキャッスルフロムハリウッド1か2を情報テレビ番組の一コーナーで
観て、こいつは凄いやと素直に感心してから幾星霜(笑)。やっと念願叶うこ
とに。
 てことで、最初はリック・トーマス。単独公演です。伝説のマジシャンだそ
うですが、失礼ながら知りませんでした。どうせ一時代前のマジックをやるん
だろうな、ホームページで紹介しているマジックもそんな感じだったし、姿は
プレスリーっぽいし……と期待せずにいたのですが、これがうれしい誤算。や
っぱり、プロは違う。生で観るが故の迫力や雰囲気はあるのでしょうが、それ
を加味しても素晴らしい腕前。まず話術が巧み。無論、通訳(女性)がついて
いて逐一訳してくれるのですが、トーマス自身も時折片言の日本語を織り交ぜ
て、観客を乗せていく。
 観客の小さな男の子を舞台に上げ、美女浮遊の手伝いをさせた演目では、眠
ったままの美女を目覚めさせるためにと、美女にキスをするよう男の子を促し
たのですが、さすがにできず。逆に、このマジック終了後、男の子の方が美女
からほっぺにキスをされて、何度も拭ってました。観客には大受け。
 次に、お馴染みの演目でも、切れが違う場合が多い。たとえば、一本脚のテ
ーブルに布を被せ、演者と観客の二人で端を二つずつ持つと、テーブルが宙に
浮く演目。テレビで観たよという人も多いと思います。私がテレビで観た範囲
では、このマジック、持ち上げている感が消せていない人がかなりいる気がす
るのですが、トーマスの演技は、本当になめらかに浮いている感じを醸し出し
ていました。加えて、最終的には手を完全に離してなお浮いているというバリ
エーションを示してくれたし。
 そして演目の妙。世間の人がマジックと聞いてイメージすることの多いハト
出しに始まり、ハンカチの貫通、美女切断二種類、客いじり三つ(特に、大人
六人を舞台に上げての切断マジックは、なかなかできるもんじゃありません。
実際、種を見破ろうとする人ばかりだったし)、最後に美女を浮遊させたかと
思うとトーマス自身も一気に飛び、美女は消え失せるというイリュージョン。
お金のマジックとカードマジック抜きで、これだけ組み立てられるのは、確固
たる実力に裏打ちされている証拠だと思います。
 そんなこんなで、大満足の第一弾でした。

 ではでは。




#7713/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #7711 ***
★タイトル (AZA     )  13/05/10  01:44  ( 84)
マジックを観に行こう>ハウステンボスその2   永山
★内容
 さて、次はマジックキャッスルフロムハリウッド3の本編。アンドリュー・
ゴールデンハーシュ、ダニー・コール、シュート・オガワの三名が出演し、二
人がクロースアップマジックを十分ずつ、残り一人がステージマジック十五分
を受け持つという構成。
 一日に4〜6公演が行われ、私は当初、18:00スタートの回を前売りで
購入していただけだったのですが、その後ネットで調べると、公演ごとにクロ
ースアップとステージの受け持ちを入れ替わっているとの情報を発見(予測は
してましたが、公演日ごとなのか公演ごとなのか確信が持てなかった)。こり
ゃあ他の組み合わせも観たい、当日券があるなら買ってみるかと考えつつ、ハ
ウステンボスに“入国”。私が観ることのできる対象では、16:00と21:
00(最終)が余っていて、20:00は売り切れ。16:00、18:00、
20:00、21:00とスケジューリングされていて、三人が順繰りに入れ
替わるのなら、16:00と21:00は同じ組み合わせになる? そう考え
て売り場の係員に尋ねると、イエスの返事。じゃあ追加は16:00だけでい
いやってことに。
 開演三十分前に行ってみると、すでに入場可能。この公演は、VIP席とS
席に区分けされ、VIP席だけが眼前でクロースアップマジックを演じてもら
えるというもの。しかも、VIP席もS席もそのテリトリー内では早い者順と
いうシステムなのです。VIP席購入で二番目到着だった私は、最前列のよい
席に座れました。
 手伝いを指名されそうなポジション故、どきどき。実際にありましたが、回
数は多くはなく、役割も重要なものはなかった。マジシャンが客を満遍なく選
ぶようにしていたのに加え、大の男が一人でマジックを観に来てるなんて怪し
いと思われたか(笑)。真面目な話、“この客はマジックの種に詳しそうだな”
と踏んだら、マジシャンの方で避けることもあるかも。別の回でしたが、シュ
ート・オガワがロープマジックの最中に、「ロープを触って調べてください」
ってロープを差し出してくれたんだけど、ちょっと触れただけで、すぐに引っ
込められちゃいました。直後に「雰囲気だけ味わってください」と言われたか
ら、定番ネタなんでしょうけど。ロープマジックの一部は、知ってる人がさわ
るとばれ得る代物のはず。
 そのVIP席ですが、前後で七、八テーブルくらいに分かれていて、この回
はシュート・オガワとダニー・コールが交代で十分ずつ、クロースアップマジ
ックを披露。最初の十分が過ぎ、交代したあと後方の様子がちらっと聞こえて
きたのですが、どうもやっているマジックが最初の十分とは微妙に違う。振り
返る訳にもいかず、マジシャンの口上で判断するほかないのですが、確かに一
部別のマジックを披露していました。うーむ、これは考えどころ。21:00
の回も購入し、後側のVIP席に座れたら、多少違うマジックが見られるかも
しれない。そんな迷いを抱えつつ、マジックの方はステージに。
 アンドリュー・ゴールデンハーシュ、この人は大物マジシャンと言っていい
と思います。テレビで観たことのある人も多いでしょう、サッカー元日本代表
のラモス瑠偉に似た風貌の人。自己紹介のときに「わたしは、ラモス」とネタ
にしてた(笑)。ハウステンボスでのマジックでは常連で、日本語も片言なが
らかなり達者に聞こえたです。
 私が以前テレビで観たときは、この人、髪の毛から蝶(本物)を出していま
した。今回、初っぱなに演じ始めた、アンドリュー曰く“ジャパニーズスタイ
ル”“侍マジック”も、髪の毛を手で引っ詰め状態にして、何やらごそごそや
るので、てっきり蝶が出現するんだ、あの定番演目が観られるは嬉しい、と思
っていたら……いやー、度肝を抜かれました。進化してた。マジックが進化し
たというか、出てくる生き物が進化したというか。蝶と同じく一羽二羽と数え
るけれど、虫ではなく獣が。書かなくても分かると思うので答は省略。
 続くマジックも素晴らしく、また、観客を沸かせる術も最高でした。宙から
コインをどんどん出し、缶に入れていくマジックは、二,三枚のコインを入れ
替えて音を鳴らしているだけと思わせたところで観客席の方に歩いて行き、客
が缶の中を覗こうとすると、待ってましたとばかり、「なにっ? これ、本
物よ!」と大量のコインを見せる周到さ。
 また、小脇に抱えるほどのばかでかいコインを観客の身体から出してみせた
のですが、それを仕舞う場所がなくて持て余した挙げ句、床に放り投げる。と、
ずしんと重々しい音が響き渡った。「作り物だろう」と考えていた観客が声を
上げて驚くのへ、「なにっ。あれ、本物よ! マジックキャッスルよ!」と応
じていました。うまいなー。
 濃密な演目が続き、最後は脱出芸。米国のドラマや映画でたまに出てくる、
白色の拘束具を、観客から選んだ大柄な男性二人に頼んで装着させ、脱け出し
てみせるというもの。しかも両手にそれぞれ握った生卵を潰さずに、という条
件付き(両手は拘束具の中なので、卵も観客には見えない)。でまあ、ヨガや
太極拳を彷彿とさせる動きで、ゆっくりと脱いでいき、最初に自由になった左
手を使って、ハンカチで額の汗を拭いたり、飲み物を飲んだり、コインマジッ
クをしたり(笑)しながら、脱出完了。
 大成功!と喜んでいるアンドリューに、観客からは当然、「卵ー」の声が飛
ぶ。応えて、拘束具の中を覗き込み、困惑の表情を浮かべ沈黙するアンドリュ
ー。やがて「問題ない」を連発してごまかす素振り。観客がブーイングの類を
始めると、怒り出した。が、すぐに「ごめんなさい」と謝る(おまけに「逆ギ
レ」と小声でつぶやく)。そして改めて拘束具を覗き、何やらごぞごそ始めた
――と思ったら、拘束具から大きな鳥(ガチョウ?)二羽が出てきた! 会場
は割れんばかりの拍手喝采。驚嘆すべし、アンドリュー・ゴールデンハーシュ。
また進化させちゃったよ。

 一公演三十五分の予定とされていたのですが、時計を見ると五十分も経って
た。あっという間でした。
 全てが終わり、会場を出る観客を、演目を終えたばかりのマジシャンが見送
るサービス。ステージからドアまで、本当に駆けつけてた。アンドリューは鳥
二羽を抱えたまま(笑)。触らせてくれるので本物と分かる次第。
 マジックキャッスルの看板に偽りなし。素晴らしい。

 ではでは。




#7716/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #7713 ***
★タイトル (mor     )  13/05/11  13:03  (  5)
マジックの魅せ方・守屋
★内容
プロの魅せ方は、ネタだけじゃないということでしょうね。
トークや衣装、演出、客あしらいを含めてのエンターテイメントなのだな、と思いまし
た。

うちの近所でもやって欲しいなあ……。




#7718/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #7713 ***
★タイトル (AZA     )  13/05/12  01:17  ( 76)
マジックを観に行こう>ハウステンボスその3   永山
★内容
 さてさて、18:00の回。またも会場に早々に行き、最前列の席を確保。
 今回は、クロースアップマジックはアンドリュー・ゴールデンハーシュとダ
ニー・コール、ステージがシュート・オガワ。
 ダニー・コールのクロースアップマジックは、最前に続いて二回目。開始前
の紹介にあったのですが、本来はステージマジックを得意とする人らしく、ク
ロースアップは余技の範疇か。二回とも全く同じと言っていい内容でした。一
つだけ、ちりぢりにちぎった輪ゴムを復活させるという演目が追加されてまし
たが。私ともう一組、前回に続いて最前列にいた客がいまして、ダニーもその
ことに最初に気付き、「セイム?」と聞いてきたくらいだから、少しでも違う
物を見せようとサービスしてくれたのかも。
 ちなみに他の演目は――カード一組を手で著ちょいとやったら、順番に四枚
のエースが出てくるマジック(途中でシャッフルさせてくれたのに、いとも簡
単にやった)/手袋をはめて、観客の選んだカードを当てるマジックを行い、
最終的に選んだカードが手袋の中から出てくる/交差させた二つの輪ゴムが何
故かすり抜ける/お札大に切ったチラシを一振りすると米ドル札に。財布に仕
舞い、今度は束になったチラシを振るとこれまた一瞬で米ドル札の束に。財布
を開いてみると、先ほどの一枚がチラシに戻っている。悲しんでいると、手に
していた束の米ドルまでもがチラシに。そのチラシを一枚ずつ見ていくと、最
後に「The END」と書いてある――といった感じでした。輪ゴム交差は
私もやり方を知っているのですが、目の前で演じられても同じ種とは思えぬ、
巧みな手並みでした。
 もう一人のアンドリューは、紐と、観客から借りた指輪を使ったマジック。
紐に通したはずの指輪が、いつの間にか抜けているという現象の様々なバリエ
ーション。
 実はこの回、私の隣の席に座った熟年カップルの男性がほろ酔いで、やたら
と口を出すタイプの人でした。このマジックのときも、色々というのですが、
それに対してアンドリューもいちいち反応して、掛け合いが愉快でした。ただ、
あんまり邪魔をすると、マジシャンが用意している最高の演目を披露できなく
なり、次善三善のネタに切り替えざるを得なくなることがあるらしいので、要
注意。
 実際、アンドリューもおじさんの突っ込みに対してそんな種は使ってないよ
とばかりに手を開いてみせたあと、改めて同じ行程を演じてました。
 あと、逆のことを言っちゃいますが、アンドリューがそのおじさんを要注意
人物とマークしたおかげか、私のいる方向へのガードが若干甘くなったようで
……アンドリューの手元にね、一瞬ちらっと見えたです。銀色の物体が。詳細
は記しませんが――というか確証が持てない――、多分、話に聞いたことのあ
る奇術道具だと思います。
 でまあ、最後に指輪は、アンドリューがボタン付きの尻ポケットに仕舞って
あったキーホルダーに取り付けてある、という締め括りでした。
 ステージマジックのシュート・オガワは、日本人マジシャンで、確か小川集
人の名で、何度かテレビ出演していたはず。その頃は若手ばりばりだったのが、
かなり貫禄がついていました。最初は英語でまくし立て、途中で日本語を話し
出し、「アジア系の顔をしていますが、日本人です」と笑いを取るのがお決ま
りの流れのようでした。クロースアップでもステージでもこの口上を使ってま
したし。
 演目は、まず、マグリットの絵をモチーフに、色々と。複雑で説明が難しい
ので簡単に述べると、絵が実体化する、これに尽きるのですが、全体を通して
観ると、マジシャン自身の子供の頃の思い出話を絡めて、感動的なものになっ
てるんです。シュートがマグリットの絵の真似をしたあと、とうの絵を見てみ
るとシュートの写真になっていて終わり。
 次は、観客の手伝うタイプのマジック。最初に女性客を選び、舞台で椅子に
座らせ、「まず、これを使います」と青いスカーフを取り出す。スカーフのマ
ジックかと思いきや、女性に渡し膝辺りに掛けるように促す。スカート姿でし
たので、心遣いですね。
 次に男性客を一人選び、やはり舞台に上げる。それぞれカードを選ばせ、記
憶したもらったあと、実はカードが一致していましたという演目なんですが、
これもまた複雑で……とにかく凄かったんですが……説明しきれません(汗)。
極短い間に驚きが連続し、最後に最大の驚きが来る感じ。
 それからコインマジック。コインを宙からどんどん取り出してくるのはよく
ある形ですが、ここにも思い出話を絡めてきて、お金のない子供の頃は河原で
拾った小石をコイン代わりに練習したと。そんな小石を取り出し、コインと同
じように増やしたり消したり。水の入ったグラスにたくさんのコインを入れて
スカーフを被せ、スカーフを取ってみると小石に変化。さらにまたスカーフを
掛け、取ってみると、今度は金魚数匹に。
 最後は、小さなバトンと指ぬきを使った、テクニック重視の演目。手に持っ
たバトンが消えたり出たり、スカーフになったり短くなったり。指ぬきは最初
一つだったのがどんどん増えたり、白一色だったのがバラエティ豊かな四色に
なったり、右手から左手、左手から右手へと瞬間移動したように見えたり。こ
のタイプはやることがだいたい決まっていて、目新しさはないのですが、鮮や
かな手つきが補ってあまりある満足感をもたらしてくれました。

 この回のクロースアップマジックで、アンドリューが後方席で演じる様をち
ら見し、明らかに別のマジックをやっていることを確認。これで21:00か
らの公演も購入を決めたぜっ(苦笑)。

 ではでは。




#7722/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #7718 ***
★タイトル (AZA     )  13/05/14  01:26  ( 53)
マジックを観に行こう>ハウステンボスその4   永山
★内容
 さ〜て、千秋楽最終公演の21:00の回です。16:00の回と基本的に
同じなので、前に触れなかった部分を中心に、なるべく簡単に。
 例によって開場直後に来た私は、最前列に案内されましたが、係の男性にこ
れこれこういう事情ですので後方の席にしてもらえないかとお願いしたところ、
その方がよいでしょうねと快諾してくれました。つーか、女性の係員なんか、
私を覚えていたようで、「また来ましたかお好きですね」って感じの笑顔を向
けてくれましたよ(汗)。
 で、後方の席に座った成果、確かにありました。まず、クロースアップを得
手とはしないダニー・コールが、異なるネタをやってくれました。カップとボ
ールの古典マジックの現代バージョンと、観客の男の子を指名し、風船(の紐)
を使ったマジック。後者は、切り刻んだ紐が復活するという演目なんですが、
これを見ると、前の書き込みで記した輪ゴム復活のマジックは、バリエーショ
ンなんだろうなあと思わされます。
 続くシュート・オガワは、入りの口上は同じでも、構成はかなり変えていま
した。前の席で観たときは、チャイニーズリングと呼ばれる小さなリングを使
ってリンキングリング(複数の輪っかがつながったり外れたりするマジック)
で始め、客から借りた指輪を手の中で消し、カード当てマジックを経てカード
の中から指輪が出てくる連続技、スカーフがバラになるといった具合だったの
が、今回はカードマジック中心の構成に。この回もほろ酔いのお客さんがかな
りいましたが、客いじりがうまい。日本語ですぐに通じ合うのが大きいです。
 カードのあとはロープマジックで、前に記した通り、このときに一瞬だけ触
って調べさせてもらいました(笑)。長さの異なるロープ二本使って、様々な
不思議を見せてくれます。シュートはここでも連続技を披露してくれて、それ
はありがたいのですが、あまりにも早く、とても覚えきれません(苦笑)。た
だ、間近で観ているにもかかわらず、しかも一部は種を知っているにもかかわ
らず、さっぱり分からない(種を使っているとは思えない)のは、毎度のこと
ながら感嘆させられました。シュート・オガワに限らず、プロのマジシャンは
皆、それが当たり前なんでしょうね。

 ステージマジックは、16:00の回のときと同じアンドリュー・ゴールデ
ンハーシュで、演目も同じでした。
 でも、二回観る価値があったなあ、これは。髪の毛から蝶じゃなくてあれが
出てくると分かっていても、不思議でたまらない。思わず、うわ――卯羽――
となるです(笑)。
 そもそも、16:00の回は時間帯のせいか、観客はまばらでしたが、それ
でも盛り上がりました。対してこの21:00の回では、会場は満員で、熱気
も漲ってましたから、アンドリューもさらにのりのりで、観客との掛け合いも
絶好調。最高の状態の演目を観ることができた気がします。
 あ、アンドリューのネタで、一つ面白いのを書き落としていたので追記。髪
の毛から獣を出したあと、そのかわいらしい獣を腕に抱いたまま、観客の女性
に話し掛けるんです。「さわってみる?」と。
 客は当然、触りたいからイエスと言ったり頷いたりしますわな。それを受け
て、アンドリューは舞台を降り、観客に近付いたところで、おもむろに差し出
すんです……髪の毛を。めちゃくちゃ受けていました、これ。
 客は違う違うって拒否して、アンドリューは「勘違いしてました」と獣を差
し出す流れ。でも冷静になって考えると、髪の毛こそ怪しい、何か仕掛けがあ
るんじゃないかと調べたいですよね〜。この辺の駆け引きも、マジシャンに踊
らされているのかしらん?

 そんなこんなで予定外の出費もしましたが、それだけの価値は十二分にあっ
たショー四連発でした。

 ではでは。




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