#5497/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 09/05/15 19:59 ( 22)
弘法または膏肓も筆の誤り 永山
★内容
法廷物の場合、他国の裁判に関する知識を元に、日本を舞台にした法廷物を
書いたが故に、ストーリーはよくできているのに、細部におかしな記述が散見
される代物になってしまったという例があるそうですが、こういう思い込み、
知ってるつもり、も怖い。自分の得意分野だと自信を持っていたのが、知識が
古くなっていた、なんてケースはたまにありますよね。特に、科学畑が顕著か
しらん。
そうと分かっていても、よほど余裕がないと、得意分野まで改めて調べ直す
行為は、なかなか徹底できないものですが……。
「探偵Xからの挑戦状」視聴、今週は叙述トリックに執着する作家・折原一
でした。
ひょっとしたらテレビの企画物でも叙述トリックを駆使してくるかと、期待
しないでもなかったのですが、映像化された分を観る限りでは、普通のミステ
リでした。ミステリの物語としては、いかにもな展開、いかにもな道具立てで、
これまでの同番組で一番面白かったと言ってもいいかもしれません。
ただし、解決編を除いて。
書きようによっては「おっ、ユニークじゃないか」となった気がするのです
が、これが真相だ!とする決定打に欠け、もやもやが残ってしまった感じ。
次週、掉尾を飾るのは山口雅也。期待できる作家なのに、この番組だと期待
してはいけない気がする。
ではでは。
#5507/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #5497 ***
★タイトル (mor ) 09/05/22 12:39 ( 36)
名探偵の掟・守屋
★内容
>「名探偵の掟」
ぬるい……。
ボケ&ツッコミ好きの関西文化圏育ちゆえか、ツッコミ部分はまあ、面白くないわけ
じゃない、という程度でしょうか。小説とは別物と考え、独特のぬるさを、あ〜あと苦
笑するのが、ストレスなく観るコツかもしれません。
> 法廷物の場合、他国の裁判に関する知識を元に、日本を舞台にした法廷物を書いたが
故に、ストーリーはよくできているのに、細部におかしな記述が散見される代物になっ
てしまったという例があるそうです
細部なら許容範囲ですが、法廷物で罪状が違っていれば、「あ〜あ」どころじゃあり
ません。殺意が認定できない(もみあいになり、突き飛ばしたら打ち所が悪くて死亡し
た)のに「殺人」で、弁護士も「傷害致死」を言わず(知らず?)に「無罪」を連呼す
るとか。
これはテレビドラマにも言えることですが、法学部卒の関係者だって少なくないので
す。せめてその程度は知っていて欲しいと思うのは、自分がプロ意識に反応するせいで
しょうか。
プロ意識の描写できない監督、脚本家、演出家って、実は自分もプロ意識を持ってな
いのでは、と感じてしまうのですよ。もちろんフィクションですから、展開上、ここで
時間をかけられなくて省略化した、という事情はわかりますが……。
>こういう思い込み、知ってるつもり、も怖い。自分の得意分野だと自信を持っていたの
が、知識が古くなっていた、なんてケースはたまにありますよね。
そうそう、これはありがちですよね。病名や菌、ウィルスに関しては、数年単位でこ
ろっと変わっていたり。
昨日、テレビを見ていて、これは「溶連菌だ!」と家族に言ったら、その名前が一度
も出なかった……。「化膿レンサ球菌」が正式名称だったのか、と調べてがっくりで
す。ペニシリンが効くことも知らず、「人食いバクテリア」→「溶連菌」で自分の知識
は止まっていたのですね。
> そうと分かっていても、よほど余裕がないと、得意分野まで改めて調べ直す行為は、
なかなか徹底できないものですが……。
まったくです。でも、悔しいので読書にいそしみます。