AWC 感想とかとか。             悠歩



#4222/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (RAD     )  07/06/27  23:38  ( 80)
感想とかとか。             悠歩
★内容

 東京都下………

 永山さんの作品を読みながら、ふと己の高校時代を思い出す。
 友人のH君は女性に対し実に積極的な性格だった………が、妙なところがあっ
てその女性と二人きりになることをあまり好まない。彼とは卒業後の進学先も一
緒になりつきあいもつづいたのだが。
 その間何度デートに付き合わされた事か!(笑)
 高校時代の最初の彼女とは、付き合い始めのきっかけ、告白の場にも立ち会わ
された………で、何度目かのデート。彼は私を、彼女も友人を伴う。
 実は四人とも同じ部活で、彼女たちは一つ上。見知った者同士で特に抵抗もな
かった。同時に彼女の友人に対し、私は何ら特別な感情はなかったのだが。
 夏場彼女の友人Pさんはタオル地のシャツを着ていた。それが何だかとても可
愛らしく、ちょっとときめいた覚えが。
 以後タオル地の服を来た女の子、と言うのが私にとってのストライクに(笑)
 一度本当にタオル地の服を着た可愛らしい女の子を見かけて………吊り革に掴
まり本を読むうなじから目が離せなくなってしまった………
 と、つまらない話の後、空白行を置いて読了のお知らせは二作。短編。












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★お題>休みの後に>病         永山さん

 涼原さんがらみでも「永山」名義なんですね。
 まず気になった文章。

【学校へはいつもこの電車を利用する僕が今朝初めて見かけたことと合わせると、
日直か朝練に遅れそうになって慌てていたか、少なくとも乗り慣れない電車で感
覚が掴めていなかったのだと思う。】

 普通に考えて朝練のある学生とない学生では、一時間からの通学時間に差が出
来ると思いますが。先の文章からは彼(としておく)はまだ部活動をしていない
と分かり、後の文章から涼原さんの時間帯での目撃と推測されます。なんで彼は
そんな早い時間に電車に乗っていたのでしょう?

 私の持つイメージで永山さんという方は、言葉が悪くなってしまいますが計算
高い作家。それもあって常に文体には何か骨子がしっかりしたものを感じられる。
 が、本作は彼の言葉に合せたこともあって、些からしくないよう思えましたが。
 いや考えてみれば。推測ですが永山さんの力量からして本作位の長さのもので
あれば一日、まあ長くても三日くらいの時間で書かれているのかと。それ故か統
一性はちゃんと保たれていて読みやすい。そういうことについて結構悩んでしま
う自分としては羨ましい限り。
 
 ああなるほど。確かに彼、三石くんが●だとは一言も言っていませんでしたも
のね………特に驚く、と言う程ではありませんがニンマリと出来る作品だと思い
ます。ただ、自ら名乗りその身分を証明もしていない矢野に対し、誘いにすんな
り応じる涼原さんは無用心過ぎるかと。

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★お題>休みの後に           shuraさん

 冒頭部分やや長めの一文に不安を覚えつつ読み進めてみると、意外にテンポの
いい作風に好印象。それに頼りすぎている感じもなくはないですが、兄と妹の会
話のやりとりは楽しく読めました。
 これは既にどなたかに指摘されているかも知れませんが。
 通常(「)の前に空白は置かない(」)の前に読点(。)は置かないものです
が………もちろん絶対的なものではなく、見た目や考え方で作者によってはそれ
に従わないこともあります。ただ読み手によってはその類の「崩し」を嫌うこと
もありますので。

 これは前作と絡みを持つ作品のようで。
 後々にまだ計画があるのかも知れませんが、些か必要性などが低い気もします。
 それと台詞で結ぶ方法は、殊、短い作品に於いて有効な場合もありますが、本
作では余韻を残して欲しかった気もします。

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 病気やその治療のための薬の影響もあってか。最近、以前は旨いと感じたもの
がそれほどでもなくなったり、全く受け付けなくなってしまったりする。
 そんな中、かつては数年間遠ざかっていたコーラが妙に旨い。




#4226/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #4222 ***
★タイトル (yiu     )  07/06/28  16:12  ( 32)
悠歩様:ありがとうございます   shura
★内容
お忙しい中拙作を読んで下さいましてありがとうございます。
お身体もあまりすぐれないようですのに、感想まで下さって……ありがたい限りです。
まず、ご指摘いただきました鉤括弧やその中での読点の扱いですが、以前ご注意いただ
き検討した末、あえてこの書き方で通すことにいたしました。
長い一文や、(「)の前に空白を置いたり(」)の前に(。)を置くのは、昔、かくあ
りたいと思って参考にしていた古典文学の影響・その名残です。
鉤括弧と句点は、その頃標準であったらしいルールのようで、おそらく日本語として間
違ってはいないと思います。
もちろん現代のルールとはそぐわないので、直すべきかとも思ったのですが、時代が変
わる度に変えるのもどうなんだろうと思ったり、懐古趣味が首をもたげたりしまして、
結局そのまま通すことにした次第です。
また、自分にとって素晴らしい文章の書き手というのは、長く美しい文章を書く、とい
うようなものであったようで、いつか自分もそうなりたいと長い文章を書くよう心がけ
てきました。
しかしながら、現在はただ長いだけの判りにくい文章にしかなっておらず、修行不足を
痛感する日々です。
お見苦しくて申し訳ありません。精進いたします。

兄と妹の会話についてはもったいないお言葉をありがとうございます。
自分は改めて読み直したら胸焼けするという始末で……ご指摘いただいた通り、テンポ
に頼りすぎて消化不良を起こしたようです。
テンポを崩さず地の文を加えるのは自分の苦手とするものの一つでもあるので、これも
今後の課題にさせていただこうと思います。
また前作とのつながりについてですが、自分はたとえ名前のない登場人物であっても
「新しい人間」を作るのは面倒くさいと感じる怠け者でして、以前別の作品で登場した
人間が使えそうならもう流用してやれという悪癖があり、これはまさにそれを実践して
しまったものです。
結末まで繋がってしまったのは、「変わった妹」だけではオチがつかず「繋がり」に逃
げた、という力量不足が招いた結果です。
必要性に関して、また台詞で結ぶ方法についても考えてみたいと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。
これからどんどん暑くなりますので、どうぞご自愛下さい。




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