AWC 読了>shuraさんの『お題>鍵>』   永山



#4006/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  07/03/12  20:58  ( 41)
読了>shuraさんの『お題>鍵>』   永山
★内容
※ネタバレ注意
 おお、こちらの勝手なリクエストに応えてくださっての初アップ、それも新
作をありがとうございます。早速拝読しました。
 あ、新参云々関係なし、自由に&遠慮なく書いちゃってください。

 先に、気になった箇所(普通に読んでいて引っ掛かった箇所、及び誤字脱字
の類です)を一つ挙げさせていただきます。
 引用に当たっては、こちらの都合で、何らかの加工や省略をする場合があり
ますが、どうかご了承ください。

@引用開始(指摘付き)@
 見上げれば空しか見えないようなとても大きな広場には、古風ながらも洒落た
ベンチが広場の周囲をぐるりと囲むように一列に置いてあり、その一つに若い一
人の女と、彼女よりは十ほど年嵩に見える男が半人分の距離をあけて同じベンチ
に隣同士に腰かけていた。
  ↑
 長文かつ「広場」「ベンチ」を繰り返し用いたため、分かりづらくなってい
ると感じました
@引用終了(指摘付き)@

 あと、HPの御作を拝読した際には気付かなかったのですが、台詞の括弧を
行頭一マス空けて使われているんですね。
 小説では、行頭を空けずに括弧を用いるのが一般的とされています。特段の
理由がないようでしたら、一般的な形に合わせる方がよいかと思います。
 台詞の最後に句点を打つ・打たないも同様で、小説では、句点を打たずに括
弧を閉じる流儀が多数派です(絵本や子供向け作品、一部出版社を除く)。
 もう一点、文末でない限り、疑問符や感嘆符の直後は一マス空けるのも同様
です(以上、とうにご存知のことでしたら、すみません)。

 内容について。
 あれこれ想像しながら読みました。女が刑事で宝石泥棒の男を泳がせている
のかなとか、男が獄吏で女は囚人かなとか……ミステリ好きの性か、想像もそ
の系統に偏ってしまう(苦笑)。
 最後まで読んで、この男、そんなに物忘れが激しいのでは、自宅がどこにあ
るのかすら忘れているのではないか?と心配になった次第です。
 たくさんあるベンチに、二人以外誰も座らないことにも何か理由があるのか
と身構えましたが、こちらは何もなかったようで……少し、肩透かしを食らっ
た心持ち。私の思い込みですけど(笑)。
 それでも楽しめました。また作品を(UPして)読ませてくださいませ。

 ではでは。




#4010/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #4006 ***
★タイトル (yiu     )  07/03/14  17:07  ( 72)
永山様   shura
★内容
厚顔にもアップロードしておきながら申すのも何ですが、あのようなつたない話を読ん
で下さり、その上コメントまで下さってまことにありがとうございます。

一番最初にご指摘いただいた冒頭の一文(長文)については(普段一文を長く書くよう
努めている部分があるので、長さについてはともかくとしまして)、同じ名詞を繰り返
すのはご指摘の通り、稚拙な表現でございました。
明らかに練り様が足りず、お恥ずかしい限りです。

二回目の「広場」は明らかに他の代名詞に書き換え可能と判断、
「ベンチ」の方は、今の自分には他に良い代名詞・案が浮かばず……

という結論になりました。
そもそも、「その一つ」と「同じベンチ(同じ物)に」という表現を同時に使いたいば
かりに、文法に無理が生じたとしか思えません。
お見苦しい文章で申し訳ありませんでした。今後の課題とさせていただきたいと思いま
す。

それから、基本的な小説の書き方・形式につきましては、勉強になった上に、いろいろ
と驚きました。
鉤括弧と句点は、お手本とした作品がおそらく古い文学作品であったため、このような
書き方が身についたものと思います。
一文を長く書くよう努めるのも、そのためです。
昔読んだ古く、しかし素晴らしい作品が長い一文で書かれていたもので、素人の常で形
から真似た結果でございます。
長文で、意味が判るように書けたら立派なものだったのですが……そこはまだまだの素
人です……。
現在、台詞の鉤括弧の前は一マスあけないことや台詞内の最後の句点がないことは承知
しておりましたが、失われた過去の形式だと思い、自分は続けようと思っていたのだと
思います……たぶん。
よって、もし私の書き方が日本語の表現・表記として明らかに間違っていない限りは、
続けるつもりでおります。
――しかしながら。
もう一点ご指摘いただきました疑問符・感嘆符につきましては、本当に、いかに自分が
無知であったか思い知ったことでして、……お恥ずかしいことに、この規則を知りませ
んでした。
少なくはない数の本を読んできて、一度たりともこの人生の中で気づかなかったという
のは、どうなんでしょう。
自分はただの一度も、この規則を守ったことがありません。
我ながら情けないと嘆く前に、呆れてしまいました。
それからすぐさまインターネットで小説の書き方を調べましたら、正式な規則であるの
か現代の主流であるのか判然としませんでしたが、現代において適切な表記でないこと
は簡単に判りました。
これは……やはり日本語の表記として正しくないのでしょうか。
それならばすぐにでも改めるつもりでおりますが、実は困惑しております。
確かに疑問符・感嘆符のあとは文字がつまって読みにくいなあと思っていたものですが
……読みにくいのは自分の書いたものだけだったんですね。いやはや、びっくりです。
いや、まず驚く前に恥じるべきなのですが。……たまげました。

このような基本的な表記についてのご指摘をいただいたことが今までなく、また愚かに
も書き方について疑ったことがなかったものですから、大変勉強になりました。
本当にありがとうございます。
おそらくご指摘いただいていなければ、一生気づかずいったかと思われます。恐ろしい
ですね。

最後に内容につきまして。
いただいた感想は大変楽しませていただきました。
男が獄吏で女は囚人、というのが素敵です!個人的に好きな響き(?)です!
そして、自宅も忘れているんじゃないかというのには、笑ってしまいました。
まったくもってその通りですね。永山様のセンスが素晴らしいと思いました。大好きで
す。
ベンチに誰も座らない理由は、物理的な理由(他のベンチがすべてペンキ塗りたてであ
るとか、釘が出ているとか、小鳥がとまっただけで壊れそうだとか、下にワニが潜んで
いるとか……)ではなく、象徴的な理由で、誰もいないことになっております。
が、詳細は忘れました。意味がない文章は極力削るので、文中に残っているということ
は何か意味があったか、あるいはやはりただ単に削り忘れただけかもしれません(汗
)。
すみません。

それでは、驚きやら最後の楽しさのあまりやたら長くなってしまいましたが、改めまし
て、丁寧かつ大変勉強になるコメントをいただきましたことに、心からお礼申し上げま
す。
ありがとうございました。




「◇フレッシュボイス過去ログ」一覧 shuraの作品 shuraのホームページ
             


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE