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★タイトル (CKG ) 00/11/05 14:08 ( 69)
@コラムbQ28 混乱と不幸をもたらすIT ヨウジ
★内容
人類の目的が我々自身の幸福の追求だとすれば
このITとかIT革命と言われる社会現象は
その目的には合致していない。
ITとは単に混沌とした競争状態の中で
それぞれの企業が自己の利益を最優先に発想したものの
無秩序な集合であるに過ぎず、
それがまた既存の価値を壊さないと発展しないものだから
そこから自ずと混乱が発生し
一部の一時的成功者以外の多くの人々は
混乱に巻き込まれ不幸になるだけだからだ。
例えば音楽ソフトの入手がレコードからネットに変わることによって
何か音楽の価値が高まるだろうか。
音楽を聴いて楽しみ安らぎ高揚するという音楽の目的や価値には
何ら変化はない。
それなのに著作権が侵害され易くなり著作者が不利益を被り
また既存の音楽産業が衰退し職を失うものが出てしまう。
つまりプラス面がなくマイナス面だけが増加する。
その他の物品の購入をネットから行なうようになることも
単に顧客が外出せずに買えるようになるだけで
物品そのものの価値は高まらない。
それなのに既存の商店の売り上げが減り
雇用者はリストラされ不幸になる。
(運動不足による健康障害が増加するという弊害もある)
ネットは物理的距離に無関係で
また大手ネット業者が独占するから
地域の商店が衰退し地域の雇用が失われ
地域経済が駄目になることも起こり得る。
ここでもまたITは社会に混乱を引き起こし不幸な人々を増やす。
IT機器ばかりが増え雇用は激減する。
すると一部の支配階級だけに所得が集中し
低所得者が増加し貧富の差が拡大する。
その他の全ての業界のIT化もこれと同様である。
経済のグローバル化とIT化は
世界規模の大混乱の元になるものであり、
世界の多くの人々を不幸にする。
マスコミのIT報道は単にその混乱ぶりを伝えているに過ぎない。
本当は混乱が起こっているだけなのに
IT企業の経営者の視点で
ことさらプラス面だけを伝え
あたかもバラ色の未来が広がっているかのように歪曲させて。
競争の激烈さと変化の余りの速さに
政府も学者も経営者もマイナス面へ対応する余裕がなくなり
IT革命の犠牲者を置き去りにする。
ITという手段が先行し人間性が置き去りになる。
結果的に人間がコンピュータに振り回されていることになる。
またその余裕の無さは
私たちが今立っている危機的状況にある地球環境をなおざりにする。
IT革命以前の時代でも人々は生活に追われ環境を軽視して来た。
近年になり環境問題が深刻化し関心が高まって来たところであったが、
IT革命はまた人々の関心を反らせてしまった。
政府の政策やマスコミ報道にもそのことが良く表れている。
結局、人類は天の強制力によってのみでしか何も改めないのかも知れない。
ヨウジ
P.S.教育のIT化も何も生まない。人が人を教育できないのに
コンピュータが人を教育できるわけがない。
足りないのは技術(手段)ではなく心(内容)だからだ。
デジタルデバイドを問題にしているが、どんなことをしても
IT化は貧富の差を拡大させるから余り意味がないのではないかな。
世界各国に隈無くITを普及させることは、これまで余り電力が
必要なかったクリーンな国々の環境をも破壊し、地球温暖化を加速させ
生態系を滅茶苦茶に壊してしまうことになります。
こういう現実があるのにどうして毎日平気で「IT、IT」と
夢中になっていられるのか、私には不思議でならない。