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★タイトル (CKG ) 00/ 7/ 4 15:45 ( 40)
@コラムbP82 選挙制度見直しを 〜新中選挙区制に〜 ヨウ
★内容
選挙が終わり、やっと私が予てから訴えてきた中選挙区制復活への機運が高ま
ってきました。現選挙制度は政権交代を起こり易くするためという理由付けで、
そのためには二大政党制に収れんさせるための小選挙区制にすべきだという発想
で導入されました。しかし、その後の政界は政党の何度かの離合集散はあったも
のの相変わらず多党制のままです。比例区をなくし小選挙区だけにすることには
多くの政党や政治家や国民も反対するからできないし、二大政党制への収れんも
起こり得ません。それどころか選挙制度の弊害から社民勢力の衰退が起こり、民
意を反映させる受け皿がなくなり、また市民運動の衰退や総保守化・右傾化を招
いてしまいました。つまり小選挙区制のマイナス面ばかりが出てしまいました。
EUを見れば解るように時代は福祉や環境問題に対応可能な社民の流れに向かっ
ているのに、日本は社民が衰退し右傾化し憲法9条を改正して軍国主義復活へと
暴走し兼ねない危うい政治状況に逆戻りしてしまいました。
政治の現状を見れば解るように二大政党制では中道勢力から左派勢力だけが切
り捨てられ、保守的なもの右翼的なものだけが残るので、政治は右傾化しアンバ
ランスなものとなります。アメリカの例を見ても解るように共和党と民主党の違
いはほとんどなく、目先の利益のための党派的対立で終始しています。世界が経
済混乱等深刻な問題に直面しているのに逆に国連への拠出金を出し渋ったり減額
したり、またCO2 削減問題では世界の四分の一を排出する大排出国なのに、途
上国も削減しなければという口実で未だに京都議定書の内容を批准せず問題解決
の足かせになっています。支持基盤の産業界の利益を優先させているからです。
EU各国が環境問題で一歩も二歩も先を行っているのはそういう民意を反映させ
るための「緑の党」などの政党が存在しているからです。中小政党が存在し得な
い仕組みの小選挙区制(二大政党制)ではこのような多様な問題に対処できない
ことが解ります。小選挙区制は「政権交代」という一面的価値観だけに着目して
一番肝心な民意の反映を疎かにする最も非民主的な選挙制度であることが理解で
きると思います。
選挙制度のあり方は民主主義の根幹に関わる重要な問題です。現選挙制度の問
題点が明らかになった今こそ、これを根本から作り替え、一日も早く望ましい民
主政治実現のための道に進むべきです。
ヨウジ
P.S.コラムシリーズの過去の選挙制度関連文書
#6993 99/ 2/23 @コラムbT2 民主主義の基本は選挙制度から
#7048 99/ 4/ 3 @コラムbV6 中庸の得 中選挙区制がベスト
#7061 99/ 5/20 @コラムbW3 政党の独立性が保てる選挙制度にすべきだ
#7172 99/12/10 @コラムbP09 国民から選挙権を奪うな