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★タイトル (CKG ) 00/ 6/13 11:57 ( 32)
@コラムbP72 課税最低限引き下げの目的は何? ヨウジ
★内容
民主党が提唱する所得税の課税最低限引き下げの目的がどこにあるのかが見え
て来ない。民主党は一方では「財政再建のためには苦い薬も必要だ」とか、「少
額でも多くの人が税金を払って国政に参加すべきだ」という理由で所得税の課税
最低限引き下げの必要性を言う。この話をだけを聞いているとより所得の少ない
人にも税の負担をして貰い税収を増やして財政再建に当てるという意味に受け取
れ一応辻褄が合う。しかし、「与野党の弱いものいじめだ」の追及を受けると、
「課税最低限引き下げによる増収分で児童手当の拡充や住宅ローン利子の所得控
除を行なうから年収800万円未満の中間層の収入が増える」と言うから課税最
低限引き下げの目的が分からなくなる。一体誰が苦い薬を飲まされ、これがどう
して財政再建に繋がるのか。年収800万円未満の国民の収入を増やすことが目
的なら何故現行の所得控除の額や仕組みそれから税率の改訂による方法ではいけ
ないのか。それから「少額でも多くの人が税金を払って国政に参加すべきだ」と
いうことは既に消費税で実現されているのに、何故それを累進課税の所得税のメ
リットを壊してまで導入する必要性があるのか。これらは矛盾しているし何が目
的なのかが見えて来ず非常に解り辛い。
しかし、事の起こりは民主党の政策決定機関であるネクスト・キャビネットで
鳩山党首が年収1000万円位の中間所得層の税負担を軽くしたいという発言か
ら始まっているということだ。中間所得層の税負担を軽くするにはどうすれば良
いか。ここから課税最低限の引き下げやこれを補うための児童手当の拡充の考え
方が生まれた。今回は発表されていないが税率のフラット化も目指しているが、
これも中間所得層の税負担を軽くすることが目的らしい。だから「苦い薬」も「
財政再建」の理由付けも全ては民主党の支持層である中間所得層の税負担を軽く
するという発想から生まれたものだ。だから矛盾し目的も見えて来ないのだ。
民主党は消費税についても賛成派であり、これも所得税率フラット化を目指す
考え方と矛盾しない。いずれにしろ今の民主党は所得税の累進課税を緩め、逆進
性に問題がある消費税の大幅な引き上げを目指す弱者には冷たい政党であると言
わざるを得ない。社会的弱者や低所得層への配慮も行ない有権者の過半数に達す
る無党派を取り込まない限り永久に政権党にはなれないと思う。
ヨウジ