AWC 南国旅行記その2 沖田 珂甫


        
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★タイトル (SGH     )  00/ 5/16  23:34  (103)
南国旅行記その2            沖田  珂甫
★内容
  タイの朝は早い。まだ薄暗いうちから駅前は賑やかである。
  もっと寝ていたいんだけど…

  車の音で目が覚めてしまって、二度寝するのも気が向かなかったので、散歩に
出掛けた。
  朝ご飯は、屋台でおかゆ。
  屋台でおかゆを食べるのは初めてだったが、特に変わった味でもなく、普通の
おかゆでしかなかった。ガイドブック等で、よく
「東南アジアの朝食のお勧め!」
とか書かれているけど、そんなたいそうなものでも無いと思う。

  好き嫌いは無いけど、朝食はやはり納豆と味噌汁、おしんこに何か一品という
のが良いなぁ。最近はコーンフレークで済ませているけど。

  店は屋台しかやっていないので、ホテルに戻ってごろごろして時間を潰す。
  10時に再び外出。チェックアウトが12時なので、それまでに次のホテルを
捜さないといけない。日用品も買いたいので、とりあえず中華街を目指す。中華
街なら中国語が通じるだろうし、筆談も可能なはずだからである。

  駅でバンコク市内とタイ全土の地図を買い込み、中華街に向かって歩きだした。
  4〜500m歩いてホテルを見つける。『スリクルンホテル』という名前で、
ステーションホテルより、ちょっと高級そう。
  早速、フロントに行ってみる。
  拙い英語で聞いてみると、部屋は空いているというので、見せてもらうことに
した。エアコン完備、温水シャワー、衛星放送のTV付き。
  シングル一泊500バーツ也。ちなみにツインは550バーツで部屋の広さが
倍くらいになる。部屋には寝る時にしか居ないし、シングルといってもベッドは
セミダブルくらいで日本のビジネスホテルよりは良い。シングルを予約して、買
物に行くことにした。

  中華街でタオル2枚とTシャツ2枚を購入。全部で500バーツ。
ガイドブックなどでは、持って行く荷物にシャツが*枚とか書いてあるが、私は
東南アジアの場合、現地調達している。タイでは同程度の品質のものが、日本の
1/3の値段で買えるからだ。日本から持って行くなんて馬鹿々々しい。日本の
物価は世界一高い。

  ちなみに、出国時の服装は捨てても惜しくない(というより捨てようと思って
いた)長袖のTシャツに膝の抜けかかったジーンズである。実際、帰国前に捨て
てしまった。
  めかし込んでいると、トラブルに巻き込まれやすいし、物売りも寄って来る。
あまり汚ないと、警察などが寄って来るけど、これは髪とか髭をちゃんとしてい
れば、まず大丈夫。
  こういう中途半端な格好だと、どういう人間か良く判からないらしい。少くと
も日本人の旅行者のパターンからは外れているらしく、私はよく中国人に間違わ
れる。青木無常氏曰く、
「物おじしないからじゃない?」
というのもあるかもしれないが。

  買物を済ませ、ステーションホテルに戻りチェックアウト。その足でスリクル
ンホテルにチェックイン。一階にカフェがあり食事も出来るのだが、再び中華街
に出向く。

  中華街の観光客相手ではない食堂で昼食を取る。ご飯に鳥肉と野菜の煮たもの
と腸詰めを乗せてもらって、冷たいお茶を頼む。60バーツ也。
  面白いのは、冷たいお茶を頼んでも、最初にコップに注がれるのは熱いお茶。
そこに氷を入れて冷すのである。

  屋台ではお茶を頼むのは危険なんだそうだ。氷が元で食中毒になったケースも
あるとか。屋台だと食中毒を出しても逃げちゃう。きちんとした店を構えている
ところであれば、まず大丈夫だと思っているが…

  東南アジアで困るのは、ペットボトルで売られているウーロン茶などは、ほと
んどのものに砂糖が入っているということだ。内容成分が英語表示されていれば
良いのだが、無いものも多い。昨年、台湾でペットボトル入りの2リットルの甘
いウーロン茶を買って持て余して以来、慎重に選ぶようにしている。

  昼食を終え、中華街をぶらつく。
  ナイフなどを売っている屋台を見つけて、素見。折り畳みのペンチがあった。
日本から持って来た同タイプのペンチは、握りの部分が角ばっていて使っている
と手のひらが痛くなるが、それは握り部分は丸く、手持ちのものより良さそう。
「タオライ?(いくら?)」
値段を聞いてみる。
「450バーツ」
「ペェン!(高い!)  300バーツ」
「OK」
あっさり三割落ちた。まぁ、相場として適当なところのはずだ。
  自分の興味ある分野に関しては、海外でもだいたい相場が判かる。日本の価格
の1/3から半額というのが相場のはずである。目安として、言い値から3割は
下がると思っておけば良い。(例外も多数あるが)

  日本と違い、東南アジアでは自分の欲しいモノにいくら払うつもりがあるのか
が重要である。高い値段でそれを購入しても、
『売った私が賢い。払った貴方が馬鹿。』
『お前は納得してその値段で買ったんだろう』
なのである。

  中華街から少し離れた『ナコーン・カセーム』に行く。ここは泥棒市場と呼ば
れていたところで、昔は本当に盗品の売買などが行われていた。現在はゲーム等
を中心に扱ってる店が多い。ここに来た理由は、友人に頼まれたゲームを買うた
めである。

  ほとんどの店がシャッターを下ろしていて、15あるいは16日まで休業とい
う貼り紙がある。タイ語は判からないのだが、英語で書いてある貼り紙もあって
事情は判かった。それでも何軒かは営業しているので、回ってみることにする。

  複数の店で目当てのゲームを見つけた。値段を聞いてみて、一番安かった店に
戻り、そこから価格交渉開始。
  しぶい。一割くらいしか落ちない。
  値切るのを諦め、その値段で購入することにした。どうせ頼まれもので、金を
出すのは私じゃないし。

  もっとも、後でその値段は底値であることが判明した。数日後、現地の人がデ
パートで、同じゲームを3割くらい高い値段で買っているのを目撃したのだ。




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